ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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3.再会

その頃

 

 

イレブン達は森の中で魔物の群れと戦闘を繰り広げていた

 

 

魔物「ギィィィ!」

 

 

魔物の持つ鋭利な剣がイレブンに振り下ろされる

 

 

イレブン「ふっ!」

 

 

ガキン!

 

 

魔物「ギ!?」

 

 

イレブンは剣でそれを防いだ後すぐさま剣に力を込め、その刀身に炎を宿した

 

 

イレブン「かえん斬り!」

 

 

炎を纏った剣が魔物の体を焼き切り、真っ二つにする

 

 

魔物「ギィィ.....」ジュワ~

 

 

魔物はそのまま煙となって消えていった

 

 

カミュ「くそっ!中々面倒だな!」

 

 

他の仲間達の周りにはまだまだ魔物が群がっていた

 

 

全員輪になって戦っているが、常に囲まれているため油断が出来ない状況となっている

 

 

マルティナ「何だか連携が取れているわ。魔物同士で作戦でも決めているというのかしら?」

 

 

マルティナは遠くの魔物が魔法を使ってきたり、常に囲まれるように戦わされている事に違和感を感じていた。魔物は普段は作戦などはなく、人間を見ると闇雲に襲ったり集団で襲っても協力などする事は極めて稀であるからだ

 

 

ロウ「あまり長く戦っているとこちらが不利になるやもしれん。早めに片付けねば」

 

 

 

シルビア「あっ!ごめんなさい、イレブンちゃん!そっちに行ったわ!」

 

 

シルビアが相手をしていた魔物の一体がシルビアをすり抜け、後ろにいたイレブンに向かっていく

 

 

イレブン「え!!?」

 

 

イレブンが振り返ると既に目の前には魔物が斬りかかろうとしていた

 

 

ベロニカ「マズいわ!イレブン!」

 

 

 

イレブン「(くっ!間に合わない!!)」

 

 

イレブンはなんとか剣で防ごうと動くが、もう魔物の剣が顔に振り下ろされようとしている

 

 

その時

 

 

???「シャインスコール!!」

 

 

 

魔物「ギャァ!」ジュワ~

 

 

遠くから眩い光の雨がその魔物目掛けて降り注ぎ、魔物はたまらず消え去った

 

 

イレブン「あ、危なかった....」

 

 

 

マルティナ「今のは!?」

 

 

ガサガサ!

 

 

???「さあ!こっちに来い!」

 

 

森の中から焦げ茶色の髪をして、茶色のコートにオレンジの帽子を被った青年がイレブン達と魔物達の前に飛び出してきた

 

 

青年は指をくいくいと曲げて魔物達を煽って挑発している

 

 

魔物達「ギィィィーー!」

 

 

魔物達はその青年に向かっていき、青年もそれを確認すると同時に別の場所に走っていく

 

 

シルビア「ちょっ、ちょっと!一人で危ないわ!」

 

 

しかし、シルビアの心配する声は届かず、青年はかなりのスピードで草木が生い茂り視界が悪い森の中を颯爽と駆け抜けていく

 

 

木々を身軽に避けたり、時に木の枝を使って攻撃を避けたりと、この森を知り尽くしているように動いている

 

 

カミュ「あいつ、凄えな。こんな動きにくい場所だってのに」

 

 

 

魔物達「ギィィ!」

 

 

更に遠くから援軍として魔物達が青年を追いかけていく

 

 

???「よし!そろそろいいな!」

 

 

青年はジャンプして生えている木の枝を掴んだ

 

 

???「よっと!」

 

 

青年は走った勢いと遠心力を利用して鉄棒のように一回転し、そのまま後ろに飛んで戻り、魔物達の群れの中に着地した

 

 

魔物達「!?」

 

 

魔物達も一瞬の出来事に驚き、固まっている

 

 

???「ばくれつきゃく!」

 

 

ダダダダダ!!

 

 

魔物達「ギィィィ!」

 

 

一ヶ所に集まった魔物達は青年の強力な蹴りの乱打により、みるみるうちに倒されていく

 

 

その蹴りも素早くかつ的確であり、魔物の顔や腹にしっかりと当てていく

 

 

応戦する魔物もいるが、躱されたり防がれたりして青年には全く効いていない

 

 

ジュワー

 

 

魔物達は全員そのまま青年によって倒され、辺り一帯にいた魔物達はいなくなった

 

 

???「ふぅ、何とかなったな。大丈夫か?」

 

 

青年は汗ひとつかいておらず、そのままイレブン達を見た

 

 

イレブン「つ、強い......」

 

 

 

カミュ「助太刀してくれてありがとな。助かったぜ」

 

 

 

セーニャ「みなさん、お怪我はありませんか?」

 

 

 

ベロニカ「とりあえず大きな怪我は皆してないみたいよ」

 

 

 

マルティナ「ラース、久しぶりね。また助けてもらっちゃったわね。ありがとう」

 

 

 

ラース「おお!マルティナじゃないか!爺さんも!久しぶりだなー!何年振りだ?」

 

 

この青年こそ、先程マルティナ達が話していたラースのようだ

 

 

ラースはマルティナとロウの姿を見て嬉しそうに笑っている

 

 

ロウ「ふぉっふぉっ、お主には助けてもらってばかりじゃのう。今、お主が育ったと言っておった村に向かっておったんじゃ」

 

 

 

シルビア「貴方がマルティナちゃん達が言ってたラースちゃんね。助けてくれてありがとう」

 

 

 

ラース「おお!まさか、あの有名人のシルビアさんと会えるなんて嬉しいぜ。サインお願いしてもいいですか?」

 

 

ラースはシルビアの顔を見ると驚きつつ、鞄から紙を取り出した

 

 

シルビア「あら、アタシのこと知ってるのね?ありがとう~、サインなら喜んで書くわよ」

 

 

 

ラース「やった!ありがとうございます! ....それでマルティナ、こっちの人達は一緒に旅してる仲間か?」

 

 

 

マルティナ「ええ。今私達は悪いやつの手からこの世界を守るために、仲間達と一緒に旅をしているのよ。紹介するわ。この2人は聖地ラムダから来た姉妹なの」

 

 

 

ベロニカ「ベロニカよ、よろしくね。ラース」

 

 

 

セーニャ「セーニャと言います。先ほどは助けていただき、ありがとうございます」

 

 

 

ラース「ベロニカとセーニャか。よろしくな(聖地ラムダ......か)」

 

 

ラースはベロニカとセーニャにお辞儀をされお辞儀で返している

 

 

マルティナ「それと、こっちの青い髪の人が盗賊のカミュよ」

 

 

 

カミュ「元、な。それと雑じゃねえか?まあいいか。俺の名前はカミュっていうんだ。よろしくな、ラース」

 

 

 

ラース「おう。こっちこそよろしくな、カミュ」

 

 

ラースとカミュは互いに握手をした

 

 

マルティナ「シルビアの事は知っているみたいだし平気かしら?」

 

 

 

シルビア「え〜、マルティナちゃん、アタシだけ省いちゃうの〜」

 

 

シルビアは不満そうにしている

 

 

ラース「ああ、シルビアさんの事は有名だからな。大丈夫だぜ」

 

 

 

マルティナ「ふふ、ごめんなさい、シルビア。それでこの子がイレブン。私達パーティーのリーダーなの」

 

 

 

イレブン「どうも、僕の名前はイレブンといいます。さっきは凄く強くてビックリしたよ、よろしくね」

 

 

 

ラース「ああ、よろしくな、イレブン」

 

 

イレブンもカミュと同じく握手をしようとすると

 

 

ラース「ん?.....!?左手のその痣は!?まさか、勇者様なのか!?」

 

 

 

全員「!?」

 

 

ラースはイレブンの差し出した左手にある痣を見て驚いている。また、それを見てすぐに勇者だと判断したラースに仲間達からも驚いた反応が返ってくる

 

 

イレブン「え、なんで、それを」

 

 

 

カミュ「おい、イレブン下がれ!そいつ、危ないかもしれねえぞ!」

 

 

イレブンを守るようにカミュやベロニカ達がイレブンの前に出た

 

 

マルティナ「ちょっ、ちょっと待って。ラースは悪い人なんかじゃないのは私が証明するわ!」

 

 

 

ロウ「オーブを研究していたという事は、勇者と関わりがある事も知っていたはず。そこまで警戒せんでもラースは信頼しても安心じゃ」

 

 

マルティナとロウが他の皆に説得しようとしている

 

 

ベロニカ「そ、そっか。オーブと勇者は切っても離せない存在だから。.....で、でも!だからと言ってすぐに見抜かれるのもおかしいわ!」

 

 

 

ラース「す、すまん。警戒させたみたいだな。マルティナ、じいさん、擁護してくれてありがとう。助かった。俺の事については少し説明があったみたいなんだな。言われた通り、俺の村ではオーブについて研究していたんだ。

 

 

その関連として勇者についても調べていたさ。勇者には必ず決まった痣がある事もな。イレブン、だったな。もう一度よく見せてくれないか?」

 

 

 

イレブン「わ、わかった。いいよ」

 

 

 

カミュ「イレブン、すぐに信用すんな!何かしてくるかもしれねえぞ!」

 

 

 

ラース「警戒されたな、仕方ないけどよ。それなら、俺にすぐ攻撃出来るように武器を突きつけておけよ。それでどうだ?」

 

 

 

マルティナ「そ、そこまでしなくても」

 

 

 

カミュ「わかった。これでいいな?」

 

 

カミュは短剣をラースの喉元に突きつけた

 

 

イレブン「カミュ、流石にそれは」

 

 

 

ラース「俺は構わないさ。どれ......」

 

 

ラースはそのままイレブンの左手の痣を見て触っている

 

 

ラース「本物みたいだな....よろしくな、イレブン」

 

 

ラースはそのまま手を離した

 

 

イレブン「うん。こっちこそごめんね?」

 

 

 

ラース「構わねえさ、俺が言い出した事だしよ」

 

 

 

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