ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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ジェーンの夢2

数十分後、ベグルの部屋

 

 

 

ジェーン「ここがベグル君の部屋なんだ〜。こんなに綺麗なら掃除しなくてもよかったんじゃないの?」

 

 

 

 

ベグル「い、いや、それはあれだ。内部機密な書類とかあってな。部外者に見られるのはまずいと思ってよ」

 

 

 

ベグルは少し焦ったように言っている

 

 

 

ジェーン「そっか。それは確かにそうだね。私が見てもわかんないだろうけど見られたって知られたらベグル君が大変だもんね。あ、本が結構色々あるんだね」

 

 

 

ジェーンは本棚にある本を見ている

 

 

 

ベグル「多少はな。最近は忙しいからあまり読む時間もないんだけどよ」

 

 

 

 

ジェーン「流石兵士さんだね。剣とか戦術の本ばかりだ」

 

 

 

 

ベグル「数年前に読んでたんだ。知識もある程度はないとやっていけないからな。何か飲み物持ってくるから椅子に座っててくれ。気になるなら読んでもいいぞ?」

 

 

 

 

ジェーン「ありがとう。じゃあ少し読んでみようかな」

 

 

 

バタン

 

 

 

ジェーン「........あら?ここにある本って結婚式のやつ?もしかしてベグル君、調べてくれてたのかな」

 

 

 

数分後

 

 

 

ベグル「待たせたな。クッキーもあったからそれも持ってきた。コーヒーと紅茶どっちがいい?」

 

 

 

 

ジェーン「じゃあ紅茶にしようかな。ねえ、ベグル君。この結婚式のやつって調べてたの?」

 

 

 

 

ベグル「あ!!見つけたのか。恥ずかしいな」

 

 

 

 

ジェーン「やっぱり。少しフセンもあったからもしかしてって思ったの。この式場素敵ね。ソルティコの海が一望できてとっても綺麗」

 

 

 

 

ベグル「気に入ってくれたか?そこが俺も綺麗だなって気に入ってたんだ。事前に調べて色々知っておいた方が今後に役立つと思ってな」

 

 

 

 

ジェーン「ドレスとかも載ってるわ。.......私に似合うかな」

 

 

 

 

ベグル「大丈夫だ。何だってジェーンなら似合うさ」

 

 

 

 

ジェーン「そうかな?ありがとう。私、本もこうやって出せたし、後はベグル君と結婚するだけ。そうしたら私の夢は全部叶うわ。もうこんなすぐ近くまで来てたのね」

 

 

 

 

ベグル「だな。もうここまで来たなら全部叶うのはあっという間だな。準備は任せろよ。俺がジェーンを一番綺麗にするからな」

 

 

 

 

ジェーン「ベグル君、恥ずかしいよ。それに準備は私も手伝うわ。ベグル君は忙しいのにそんな面倒かけられないもの」

 

 

 

 

ベグル「面倒?ハハハ!ジェーン、こんなの面倒なわけあるものか。寧ろ俺もとっても楽しみにしてるんだ。どんな忙しくても必ず俺も手伝うぜ」

 

 

 

 

ジェーン「ベグル君....」

 

 

 

 

ベグル「ジェーンからなんて珍しいな」

 

 

 

ジェーンとベグルがキスをしようとした瞬間

 

 

 

バタン!

 

 

 

バン「おーい、ベグル!暇なら俺と組み手.....」

 

 

 

 

ベグル「........」

 

 

 

 

ジェーン「キャアッ!ビ、ビックリした」

 

 

 

バンが突然入ってきて二人の顔が離れた

 

 

 

バン「あ.......。す、すみません.....」

 

 

 

バンも流石に間が悪かったと思って謝っている

 

 

 

ベグル「ジェーン、馬鹿が驚かせてすまない。俺はこいつと少し話があるからクッキー食べて待っててくれ。俺の分も食べて大丈夫だからな」

 

 

 

 

ジェーン「そ、そうなの?わかった。ドレスとか見てるわね」

 

 

 

 

バン「やべ!死神が来る!逃げなきゃ!!」ダッ!

 

 

 

バンは猛スピードで逃げていった

 

 

 

ベグル「逃すか!!」ダッ!

 

 

 

ベグルも負けじと追いかける

 

 

 

大広間

 

 

 

ギバ「コロ、取ってこーい!」

 

 

 

 

コロ「キャン!」

 

 

 

 

マルス「ギバさん、次僕ね!」

 

 

 

 

ルナ「あ!ちゃんとボール持ってきた。コロ偉ーい」

 

 

 

 

バン「死ぬーー!!!」ダッ!

 

 

 

バンが階段から凄いスピードで駆け下りてきた

 

 

 

ギバ「ん?バン、どうした?」

 

 

 

 

ベグル「ギバ!!そいつ取り押さえろ!!さもないとてめえも殺すぞ!!」

 

 

 

バンの後ろにはベグルが鬼のような形相で迫っている

 

 

 

ギバ「ええ!!?理不尽すぎるだろ!!バン、止まれ!!」

 

 

 

ギバはバンに足払いをかけた

 

 

 

バン「ギャッ!ギバ!今は本気で冗談やってる場合じゃねえんだ!俺の命がかかって」ガシ

 

 

 

バンの肩をベグルが掴む

 

 

 

ベグル「おい、バン」

 

 

 

 

バン「ヒイッ!!」

 

 

 

 

ギバ「(悪い、バン。コロ達連れて先に逃げておこう)」

 

 

 

ギバはコロ達と共に外に出ていった

 

 

 

ベグル「てめえ、よくもジェーンとのキスを邪魔してくれたな。前々からノックも無しに入るなとあれほど注意していたというのに」

 

 

 

 

バン「申し訳ございません!!!まさかジェーンさんがいるとは思ってなかったんです!!どうか!どうかお慈悲を!!」

 

 

 

バンは泣きそうになりながら土下座をしている

 

 

 

ベグル「この際丁度いい。そんなに物事が覚えられねえなら、二度と忘れられねえように骨に刻んでやるよ。どうやら俺と組み手がしたかったようだしなあ?」

 

 

 

ベグルはバンを引きずっていく

 

 

 

バン「い、嫌だ!!ギバ!た、助け.......いねえ!」

 

 

 

 

ベグル「ジェーンが待ってるんでな。手っ取り早く終わらせてやろう」

 

 

 

一時間後、ベグルの部屋

 

 

 

ベグル「悪い、時間かかった。あ......」

 

 

 

 

ジェーン「スゥ.....スゥ....」

 

 

 

ジェーンはベグルのベッドで寝ていた

 

 

 

ベグル「待たせすぎたな。仕方ないか。........この状況どうすればいいんだ?起こすのも.......可愛い。ハッ!違え、違え。まあ、このままにしておくか」

 

 

 

夕方

 

 

 

ジェーン「ん......。あれ....ここって」

 

 

 

 

ベグル「お、起きたかジェーン。おはよう」

 

 

 

 

ジェーン「あ!!ご、ごめんね、ベグル君!ちょっとウトウトしちゃって!」

 

 

 

ジェーンは焦ったように飛び起きた

 

 

 

ベグル「ハハ、気にすんな。疲れたんだもんな。待たせて悪かった」

 

 

 

 

ジェーン「お話はしてきたんだね。あれ?今何時?」

 

 

 

 

ベグル「夕方過ぎそうだな。夕飯はどうする?どうせなら城で食べていっても大丈夫だぞ」

 

 

 

 

ジェーン「お城のご飯!?興味あるけど流石にそこまでお世話になるわけにはいかないよ。ラムダに帰って食べるよ。ごめんね、ベグル君。寝ちゃって落ち着かなかったよね」

 

 

 

 

ベグル「そんな事ないさ。ジェーンが休めたんなら俺はそれで充分だ。またいつでも来てくれよな」

 

 

 

 

ジェーン「ありがとう」

 

 

 

その頃、医療部屋

 

 

 

ラース「バンが大怪我!?しかも魔物に襲われたのかもしれない!?」

 

 

 

 

医者「はい。酷いやられ方でしたよ。切り傷だらけでしたので刀のような魔物かと。バンさんが魔物にここまでやられるのも珍しいですね」

 

 

 

 

ラース「........切り傷?少し見てもいいか?」

 

 

 

 

医者「は、はい。構いませんよ。血がつくかもしれませんがラース様なら大丈夫ですね」

 

 

 

運ばれたバンをラースが確認すると

 

 

 

ラース「..........いや、魔物では無さそうですね。また恒例のじゃれあいみたいです」

 

 

 

 

医者「ふぇ。そうでしたか?いつもとは違うやられ方ですし、あまりにも傷が酷いので私はてっきり魔物との戦闘のものかと」

 

 

 

 

ラース「まあ確かに。中々凄惨だもんな」

 

 

 

ラースもバンの姿に冷や汗をかいている

 

 

 

医者「どちらにせよこの怪我ですと蘇生した後も数日安静にしてないとです。骨も折れているので」

 

 

 

 

ラース「わかった。いつもすまないな、ドクター」

 

 

 

 

医者「いえいえ、お気になさらないでください」

 

 

 

 

ラース「(全く、副長は怖いもんだな。何があったのか聞いておくか)」

 

 

 

その後、ベグルの部屋

 

 

 

ベグル「え?あの馬鹿ですか?聞いてください、ラース将軍!今日ここで俺とジェーンが折角キスしようとしてたのに、そこにあいつが突然入ってきて台無しになったんです!」

 

 

 

 

ラース「ハ、ハハ。なるほど、そういう事か。それで後はいつも通りと」

 

 

 

 

ベグル「周りに止められたのであの程度で止めましたけど、俺としてはまだまだ足りなかったです」

 

 

 

 

ラース「あれでまだ足りないのかよ。バンの体いくつあっても足りないぞ。まあ事情はわかった。そんな事されたら俺もおそらく同じ事するだろうからな。ジェーンさんは何でここに?」

 

 

 

 

ベグル「今日ジェーンが夢である本が遂に完成して、それを見せに来てくれたんです。後は出版するだけみたいです」

 

 

 

 

ラース「おお!ついにか!という事は、ベグルも結婚だなー!」

 

 

 

ラースは嬉しそうにベグルの背中を叩いている

 

 

 

ベグル「へへ、そういう事です。少し式場とかの話もしたんですよ」

 

 

 

 

ラース「いやーよかったな、ベグル。スーツ姿期待してるからな。ジェーンさんの事幸せにしてやれよ」

 

 

 

 

ベグル「もちろんですよ、ラース将軍」

 

 

 

 

 

 

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