マルティナ「もうあのツタは追ってこないみたいね」
ラース「あそこに何か石碑みたいなのがあるぜ」
セーニャ「所々壊れてますけど、どうやらこの壁画を発見した人が残したものですわ」
セーニャが石碑を読み上げた
私が偶然にも村のそばで発見した、数百年前に滅んだ古代プワチャット王国の不思議な壁画。これで人も集まり村も栄えるはずだった。
しかし、それは大きな間違いだった。壁画は邪悪に呪われていたのだ。
壁画は人間の命を自らの糧とするために人々の欲望を叶え、惑わし、それにあやかろうとする者を吸収する。
また、欲深くない者の前には少女の姿で現れ、人の善意につけ入って欺き、壁画の中に引きずり込むのだ
シルビア「少女の姿....それってメルちゃんの事かしら」
カミュ「つまり、俺らはまんまと罠にはめられたって事か」
ラース「汚い手口だな。さっさとここから出るぞ、イレブン」
その先には大きな裂け目があり、そこから光が溢れ出ている
セーニャ「この裂け目は一体?.....!ここが絵の世界なら、もしかしたら横にあった大きな傷痕に繋がっているかもしれませんわ!」
イレブン「そうだね!飛んでみよう!」
全員「はっ!」
遺跡内部
先程の絵があった部屋へと戻ってきていた
シルビア「アイタタタ、みんな無事かしら?」
ベロニカ「ええ、何とかね」
セーニャ「この壁画の恐ろしい真相を、早く皆様にお伝えしなくては」
イレブン「うん、村に戻ろう!」
プチャラオ村
シルビア「見て!あそこ!」
遠くにメルちゃんとおじいちゃんが楽しそうに話している
メル「嘘じゃないよ、おじいちゃん。私の病気も、あの壁画を見たら治っちゃったんだ。おじいちゃんも絶対に元気になれるよ」
おじいちゃん「おお、それじゃあ行ってみるかのう。ありがとう、お嬢ちゃん」
おじいさんは嬉しそうに遺跡の方へと向かっていった
シルビア「あら、それで元気になるのはおじいちゃんの方じゃなくて、お腹を満たした壁画の方じゃないかしら?」
メル「ウソ、どうしてここに?私の可愛い触手達が取り逃したの?」
セーニャ「あなたが言葉巧みに人々を誘導して、皆さんを壁画に閉じ込めていたんですね?お願いします。もうこんな事はやめて、壁画の中に囚われている皆さんを解放してください」
ベロニカ「アンタの正体はもうバレてるのよ!大人しく降参しなさい!」
メルは雰囲気が変わり、邪悪さに溢れ、目が赤く光り輝いている
メル「.....せっかく捕らえた獲物を解放しろだと?調子に乗るでないぞ、たかが塗料風情が。この素晴らしき力は、愛しきあの方から頂いたもの。人間如きに指図される覚えはないわ!不服があるなら、我が世界に来るがよい。今度は妾自ら歓迎し、綺麗に丸呑みにしてやろう」シュン!
メルは一瞬で姿を消した
ラース「待て!あの方って誰のことだ!」
ベロニカ「みんな!壁画に向かいましょう!これ以上あいつの好きにさせてたまるもんですか!」