ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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正体

その夜、訓練場

 

 

 

偽物バン「なんだよお前ら。急に呼び出して」

 

 

 

 

ベグル「なあ、お前最近どうしたんだ?」

 

 

 

 

ギバ「最近のお前、変だぞ。俺達の知ってるバンがどこにもいなくなったみてえだ」

 

 

 

 

マーズ「前までのバンはどこいったんだよ。変わったのはいい事だが、お前はそんなやつじゃなかっただろ」

 

 

 

 

偽物バン「俺はどこにもいってねえよ。それに、お前らが俺にもっとしっかりしろって言ったんだろ?変わって何が悪いんだよ」

 

 

 

 

ガザル「そりゃあそうだが、何もここまで変われとは言ってない。前まであった優しさや俺達への信頼はどこいった。それは無くしちゃいけないものだぞ」

 

 

 

 

偽物バン「優しさ.......信頼....ねえ。別にそんなのいらねえだろ。立派な兵士長になるには必要ねえ」

 

 

 

 

全員「!?」

 

 

 

 

ロベルト「........変わったな、お前。いや、もうお前はバンじゃねえのかもしれねえな」

 

 

 

 

ダバン「バンは絶対にそんな事は言わねえ。あいつは他人や仲間の俺達に対して絶対の信頼を置いてくれていた。お前は誰だ」

 

 

 

全員が武器を取り出して、偽物のバンに向けている

 

 

 

偽物バン「...........マジか。お前ら、俺とやりあう気か?」

 

 

 

 

ベグル「当たり前だ。さあ!本物のバンを出せ!」

 

 

 

 

偽物バン「面倒だなぁ。折角いい調子だったのによう.......。ハァァ!」

 

 

 

キラン!

 

 

 

偽物のバンは力を込めると、ネックレスが光り出し目が赤くなった

 

 

 

マーズ「この気配......。人間ですら無かったか!!」

 

 

 

 

ギバ「てめえ、バンをどこにやりやがった!」

 

 

 

 

偽物バン「勘違いするな。俺はバンとやらの願いを叶えただけに過ぎない。優秀な兵士長になりたい........。あいつはそう願い、俺に力を与えた。お前らも喜んでいたじゃないか。こいつが立派になったと」

 

 

 

 

ロベルト「バンが願った、だと」

 

 

 

 

ガザル「....確かに喜んださ。馬鹿やらなくなって驚いたしな。だがよ、それを求めるあまり間違った方向に進んでほしくは無かった!」

 

 

 

 

ダバン「バンはバンの良さがある!お前にはわからねえだろうけどな!それを捨ててまで優秀になったってこっちは何にも嬉しくねえんだ!!」

 

 

 

 

偽物バン「ごちゃごちゃとうるさい奴らだ。来いよ、兵士長に逆らうやつらは許さねえぞ!」

 

 

 

 

ギバ「雷光一閃突き!」

 

 

 

 

偽物バン「ギバはまず足を狙ってくる。そして右側が甘くなりやすい。しんくうげり!」

 

 

 

偽物のバンは軽く避けた後、回避を攻撃として利用した

 

 

 

ギバ「ぐっ!」

 

 

 

 

マーズ「イオナズン!」

 

 

 

 

偽物バン「マーズは魔法を放つより早く呪文名を言う癖がある。魔法の位置がわかれば簡単に避けられる。ばくれつきゃく!」

 

 

 

爆発の範囲から離れると、マーズに向かってすぐに攻撃に移る

 

 

 

ダバン「危ねえぞ、マーズ!」

 

 

 

ダバンはマーズを庇い、偽物のバンの攻撃を盾で防ぐ

 

 

 

偽物バン「防御中はまともに動けねえよな。はあっ!」

 

 

 

偽物バンはダバンに足払いをかける

 

 

 

ダバン「うおっ!」

 

 

 

ダバンが転び、地面に倒れそうな瞬間偽物のバンが攻撃を繰り出した

 

 

 

偽物バン「せいけんづき!」

 

 

 

 

ダバン「ぐわあっ!!」

 

 

 

ダバンは攻撃に直撃し、飛ばされていく

 

 

 

ガザル「ダバン!デュアルブレイカー!」

 

 

 

 

ベグル「逃げられなければいいんだろ!全身全霊斬り!」

 

 

 

横からガザルのブーメラン、正面からベグルの攻撃が同時にやってくる

 

 

 

偽物バン「甘いな。天地の構え!」

 

 

 

偽物バンは少し後ろに下がりベグルの攻撃を避けた後、ブーメランを槍で受け流し、ガザルへと飛ばした

 

 

 

ガザル「!?マジか!」

 

 

 

ザク!

 

 

 

ガザルは自分の攻撃が返ってきた事に驚き、避けられなかった

 

 

 

ベグル「俺があの程度だと思うなよ!後ろはもう壁だぜ!アイスブレード!」

 

 

 

 

偽物バン「お前は隙が少なく厄介だ。先に決着をつけさせてもらおう。天地の構え!ハアッ!」

 

 

 

槍で攻撃を受け流し、大剣についた氷を槍に付けて反撃した

 

 

 

ベグル「あっぶねっ!!」

 

 

 

ベグルの顔に当たりそうになるが、間一髪で避ける

 

 

 

偽物バン「氷結らんげき!」

 

 

 

 

ベグル「な!?ぐはっ!」

 

 

 

手に攻撃が当たり大剣を離した後、胴体に攻撃を入れられて吹っ飛んでいく

 

 

 

ロベルト「さみだれ斬り!」

 

 

 

 

マーズ「メラゾーマ!」

 

 

 

 

偽物バン「さみだれ突き!天地の構え!」

 

 

 

ロベルトの攻撃を全て相殺しながら、炎の塊を地面へ受け流した

 

 

 

ギバ「お前ら、離れてろよ!ジゴスパーク!」

 

 

 

ギバの槍に纏わせた雷が偽物のバンを中心に炸裂する

 

 

 

ダバン「おお!マルティナ様の技じゃないか!ギバ、いつの間に!」

 

 

 

 

ギバ「ちょっと前にな!これなら逃げられなかっただろ!」

 

 

 

煙が晴れると

 

 

 

偽物バン「雷は大地へと。俺には効かない」

 

 

 

槍を地面に突き刺した偽物のバンがおり、ほぼ無傷だった

 

 

 

ギバ「嘘だろ!くそ!」

 

 

 

 

ベグル「あいつ、あんなに強かったか?俺達をほぼ完全に理解してやがるぞ」

 

 

 

 

偽物バン「あいつの記憶だ。それを俺が読み取り、利用している。お前達も師匠とやらも俺には勝てない。俺ならありとあらゆる選択肢に対応できるからだ」

 

 

 

 

ガザル「くっ!こっちはやりにくいってのに」

 

 

 

その時、訓練場の入り口から猛スピードで誰かが入ってきて偽物のバンに突撃してきた

 

 

 

ブレイブ「うおおっ!やいばくだき!」

 

 

 

 

偽物バン「何!?ぐっ!」チャリン!

 

 

 

ネックレスがブレイブの爪により切り裂かれ、その場に落ちた

 

 

 

ギバ「ブレイブ!」

 

 

 

 

マーズ「どうしてここに!」

 

 

 

 

ブレイブ「ラース様からバンを警戒しておけと言われていてな。俺自身バンから魔物のような気配を感じていた。そしたら今魔物の気配が明らか強くなった。やはりお前はバンではなかったのだな」

 

 

 

 

偽物バン「人間に味方するなど魔物の風上にも置けんやつだな、貴様。たかがトラ風情が!人間の力を手にした俺に敵うと思うなよ!」

 

 

 

 

ロベルト「ブレイブ、こいつは何て魔物なんだ!」

 

 

 

 

ブレイブ「俺も話でしか聞いた事がなかったが、二百年以上前にこの地方に凶暴で残忍なマネマネという魔物がいたらしい。封印されたと聞いていたが....」

 

 

 

 

マネマネ「俺からネックレスを奪うとは.....!許さん!うおおおっ!!」

 

 

 

マネマネを中心に闇の力が放出される

 

 

 

全員「グアアアア!!」

 

 

 

衝撃波に直撃した全員は訓練場の隅まで飛ばされる

 

 

 

ベグル「ぐっ.....。お前ら、無事か?」

 

 

 

 

ダバン「いてて、何とかな」

 

 

 

 

マネマネ「もう許さんぞ!全員生かしておけん!今すぐこの槍で貫いてやる!!」

 

 

 

その時、落ちたネックレスが光り始める

 

 

 

バン「皆!!逃げろ!!」

 

 

 

 

全員「バン!!」

 

 

 

 

マネマネ「チッ!俺から離れたから力が弱まったか!」

 

 

 

 

ロベルト「ブレイブ、あのネックレスを取りにいけるか!?」

 

 

 

 

ブレイブ「だが、あいつがいては取る事はできん!」

 

 

 

 

ベグル「俺に任せろ。まだお前らよりは動ける」

 

 

 

 

ロベルト「俺も行こう。一人で敵う相手じゃない」

 

 

 

 

マーズ「ダバン、怪我を治しておけ」

 

 

 

 

マネマネ「さあ、来い!!」

 

 

 

 

ロベルト「うおおお!」

 

 

 

 

マネマネ「ロベルトは2、3回避けると攻撃が単調になる。おらぁ!」

 

 

 

ロベルトの攻撃を避けた後、槍で薙ぎ払われる

 

 

 

ロベルト「ぐっ!!」

 

 

 

 

ベグル「行け、ブレイブ!オノ無双!」

 

 

 

 

ブレイブ「ああ!」ダッ!

 

 

 

ブレイブはネックレスに向かい走り、ベグルはマネマネへと攻撃する

 

 

 

マネマネ「欲張ったな!」

 

 

 

マネマネは姿勢を低くし、ベグルの視界から消えた

 

 

 

ベグル「しまった!」

 

 

 

 

マネマネ「ばくれつきゃく!」

 

 

 

 

ベグル「ぐあああ!!」

 

 

 

ベグルは下から攻撃に直撃し、上に飛ばされる

 

 

 

マネマネ「貴様は厄介だ。死ね!」

 

 

 

落ちてくるベグルの下には槍を構えたマネマネがいた

 

 

 

ガザル「させねえぞ!ボミオス!行け、ギバ!」

 

 

 

 

マネマネ「小賢しい真似を!」

 

 

 

ガザルにより、マネマネの素早さが一段階下げられた

 

 

 

ギバ「さみだれ突き!」

 

 

 

 

マネマネ「チッ!」

 

 

 

マネマネは後方へと避けた

 

 

 

ベグル「ぐっ!」ドサ

 

 

 

ベグルは落ちてきた

 

 

 

ロベルト「ぐっ....。ベグルはこれ以上は危ねえ。マーズ、ガザル、ギバ、交代だ!」

 

 

 

 

ブレイブ「もう少しだ!」

 

 

 

 

マネマネ「させねえよ!なぎはらい!」

 

 

 

 

ブレイブ「ぐはっ!」

 

 

 

ブレイブはネックレスに届きそうだったが、マネマネにより邪魔される

 

 

 

マネマネ「氷結らんげき!」

 

 

 

 

ブレイブ「くっ!危ない!」

 

 

 

 

マネマネ「すばしっこく避けやがって」

 

 

 

 

 

 

 

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