ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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いつも通りへと

その後、医療部屋

 

 

 

ベグル達とブレイブは意識を取り戻していた

 

 

 

バンはどうしてこうなったのかを皆に説明していた

 

 

 

バン「というわけで.....あのネックレスがそんなものだとは思ってなくて、ほんの軽はずみだったんだ。皆には......迷惑をかけた。すまない!!」

 

 

 

バンは全員に土下座をしている

 

 

 

マーズ「事情はわかった。取り敢えず姿勢を戻せよ」

 

 

 

 

ベグル「いや、このままにしておこうぜ。面白えし」

 

 

 

 

ガザル「賛成だな。バンが俺らに本気で土下座するなんて中々見れねえしな」

 

 

 

 

ダバン「面白がってるなよ。まあ、一件落着したのはわかった」

 

 

 

 

ブレイブ「しかし、よくあいつを一人で倒せたな。自分より強いのではなかったのか?」

 

 

 

 

ギバ「確かに。バンより頭も反応速度も圧倒的だったぞ」

 

 

 

 

バン「あの時は俺も必死でよく覚えてねえな。もう.....こう、お前達を傷つけられた事で頭が一杯でよ。ブワーって感じだったんだ」

 

 

 

 

ロベルト「そうそう、こんな感じだな、バンは。ほんの数日だけだったのに少し懐かしく思えるな」

 

 

 

ロベルトはバンの説明に苦笑いしている

 

 

 

バン「でもよ、俺めちゃくちゃ嬉しかったぞ。皆が俺をそんな風に見てくれてたってわかってよ!」

 

 

 

 

ブレイブ「何だ、バン。お前わかってなかったのか。こいつらはいつもお前の事しんモゴモゴ」

 

 

 

ダバンはブレイブの口を塞いだ

 

 

 

ダバン「ブレイブ、少し黙っててくれ。そういうのは言わなくていいんだ」

 

 

 

 

バン「な、何だよ気になるだろ!いつも俺の事の後はなんだよ!」

 

 

 

 

ガザル「馬鹿にしてるって事だよ。お前は馬鹿だからな」

 

 

 

 

バン「何だよ!結局馬鹿にするんじゃねえか!」

 

 

 

 

ロベルト「まあ事実だから仕方ない。だが、あの時ベグルが偽物のお前に対してブチ切れてたのはかなり意外だと思ったな」

 

 

 

 

マーズ「確かにな。一番お前の事馬鹿にしてたのによ」

 

 

 

 

ベグル「う、うるせえ!!」

 

 

 

 

ギバ「なんだかんだ言って副長だもんな。バンの事はよく見てるって事か」

 

 

 

 

バン「それはわかる!皆もだけど、ベグルの言葉すっげえ嬉しかった!!やっぱりベグルは俺がいないと駄目だもんなー!」

 

 

 

 

ベグル「おい、馬鹿。それ以上調子に乗ってると粉々にするぞ」

 

 

 

ベグルはバンを殺気を込めて睨みつけた

 

 

 

バン「は.....はい。すみませんでした」

 

 

 

 

ベグル「大体魔物から物を貰う時点でもう兵士長としてどうなんだよ。少しはもっと危機感を持ってほしいもんだ」

 

 

 

 

バン「はい.....」

 

 

 

 

ダバン「結局いつもの光景になったな。まあ、久しぶりに見たけどな」

 

 

 

 

ガザル「これがもう当たり前だもんな」

 

 

 

 

ベグル「ああ、言い忘れてた。バン、お前ちょっとこっちこい」

 

 

 

 

バン「え?な、何ですか?」

 

 

 

近づいてきたバンの肩にベグルは手を置き、ため息をつきながら言った

 

 

 

ベグル「お前、本当馬鹿だな」

 

 

 

 

バン「.......ハァ!?」

 

 

 

 

ベグル「何勝手に変な風にねじ曲げてんだよ。お前は馬鹿なんだから考えたっていい考えが出てくるわけねえだろ。まあ........俺達もしっかりしろって言って負担を与えてたのは悪かった」

 

 

 

 

バン「お、おう......。相談しなかった俺も悪かった」

 

 

 

 

ベグル「それとな、お前はもう十分頑張ってる。これ以上頑張ったって体が持たなくなるぞ。お前はこのままでいいんだ。お前の今までの努力は俺が、俺達が誰よりもわかってる。自分をもっと大事にしろ」

 

 

 

 

バン「ベグル.......。俺.....変わりたかったんだ。師匠みたいな兵士長になるんだって、昔から思ってて.....。でも、現実はそんな事できなくて......焦り始めて、昔できたような事も出来ないように思えてきて.......。退化してるって思ってさらに焦って、無茶してた」

 

 

 

 

ベグル「ハァー.....。バン、お前は変わった。ラース将軍を師匠にしてからも、ラース将軍といい勝負をするようになってからも、兵士長となった今もずっとだ!変わり続けてる!それはお前が変わろうと必死になって努力していたからだ。

 

 

 

変化してないから退化してるじゃねえぞ。変化の反対は何もしないで動かず立ち止まってる事だ!!お前は動いただろ!変わろうとしただろ!例え失敗だったとしても、それは必ずお前の力になっている!立派な兵士長になるための力になっている!いい加減認めるんだ、兵士長。お前はもうそれで十分だってよ」

 

 

 

 

バン「そ、そうか。俺.......変わってたんだな。ベグル、すっげえかっこよかったぞ!」

 

 

 

 

ベグル「ハッ!当然だろうが!」

 

 

 

 

ギバ「いや、俺もベグルがカッコいいって思ったぞ」

 

 

 

 

ロベルト「いい事言うじゃないか、ベグル」

 

 

 

 

ダバン「バンをよく見てるんだな。流石副長」

 

 

 

 

ガザル「やっぱり二人はなんだかんだいいコンビじゃないか」

 

 

 

 

マーズ「バン、副長はお前の事を心配しているそうだぞ」

 

 

 

 

ブレイブ「お互いが信頼し合っているのだな。とてもいいではないか」

 

 

 

 

バン「ベグル、仲良しだってよ!」

 

 

 

 

ベグル「てめえら、さっきからうるせえ!!誰がこんな馬鹿心配するか!」

 

 

 

 

バン「本当はそんな事言って〜」

 

 

 

 

ベグル「死ね」

 

 

 

ベグルはバンの頭に思いっきり拳骨をした

 

 

 

ゴスッ!

 

 

 

バン「アガッ.......」ドガン!

 

 

 

バンは地面に顔が埋まって動かなくなった

 

 

 

ギバ「........恐ろしい」

 

 

 

 

ロベルト「ワンパンかよ」

 

 

 

 

ベグル「ああ、そうだ。もう一つ言わなきゃならねえ事があった。おら、バン。寝てねえで起きろ」

 

 

 

ベグルはバンを地面から掴んで起こし、顔を叩きながらおこしている

 

 

 

バン「ハッ!ブフッ!い、痛え!!な、何だよベグル!顔を叩くな!」

 

 

 

 

ベグル「お前は忘れただろうが、俺が副長になった時お前に言ったセリフ覚えてるか?」

 

 

 

 

バン「え......。が、頑張る.....とか?」

 

 

 

 

ベグル「んな事お前に言うわけねえだろ。俺はこう言ったんだ。お前をサポートしてやるってな。それでお前が道を踏み外しそうな時は俺がぶん殴ってでも止めてやるって」

 

 

 

 

バン「あ、ああ......。言われてみれば......」

 

 

 

 

ベグル「そんじゃ歯食いしばれよな」

 

 

 

 

バン「.........へ?」

 

 

 

 

ベグル「思いっきり道を踏み外したもんな。これは副長として俺がぶん殴って止めてやらねえとだなぁ」

 

 

 

ベグルはニコニコしている

 

 

 

バン「い、いやいや!!俺、戻ってきたじゃんか!自分でしっかりここにいたいと思ってネックレスから出てきたんだぞ!」

 

 

 

 

ベグル「そこに入る事になった理由はお前の心の弱さが招いたんだろ?俺が強くしてやるよ」

 

 

 

 

バン「全力でご遠慮します!!」

 

 

 

 

ベグル「ハァ、面倒だな。ここ最近お前を虐められなくてムズムズしてたんだ。元に戻ったんなら景気よくしろよ」

 

 

 

 

バン「絶対それが本音だ!!というか、もう既に頭が凹むかと思うくらい殴られたのに!嫌だ!誰か助けてー!」

 

 

 

 

マーズ「.......どうする?あれ」

 

 

 

 

ブレイブ「あれは嫌がっているのか?バンなら本気で抵抗すればおそらくなんて事ないだろう」

 

 

 

 

ダバン「まあそうだろうけど、本人も悪気はあるみたいだから抵抗は少ないんじゃねえか?」

 

 

 

 

バン「お前ら!!何で見てるだけなんだよ!」

 

 

 

 

ベグル「おーい、こいつ取り押さえろ」

 

 

 

 

ガザル「おっしゃ、バン大人しくしろ!」

 

 

 

ガザルは嬉々としてバンに飛び乗った

 

 

 

バン「ギャッ!ガザル、やめろ!」

 

 

 

 

ベグル「ナイスだ、ガザル。さあバン。久しぶりの躾の時間だ」

 

 

 

バンが殴られる音が響き始めた

 

 

 

ロベルト「また騒がしくなるな。明日からいつも通りだ」

 

 

 

 

ブレイブ「あれは放っていいのか?」

 

 

 

 

ギバ「ああ、気にすんなブレイブ。じゃれあってるだけだからよ。仲がいい証拠だ」

 

 

 

 

ブレイブ「......一方的とは変わったじゃれ合いだな。まあ、気にしないでおこう」

 

 

 

 

バン「ぐふっ.....」

 

 

 

バンは耐えきれずに気絶した

 

 

 

ベグル「まあ、久しぶりだったし軽くにしておくか。明日からまたよろしくな、バン」

 

 

 

その後、メグのカフェ

 

 

 

バン「痛て.....。ベグルのやつ、何が軽くだよ。普通に全身痛かったぞ」

 

 

 

バンは怪我の手当てをしていた

 

 

 

メグ「バンー、ご飯できたから降りてきてー」

 

 

 

 

バン「おう!久しぶりのメグの飯だ!」

 

 

 

 

メグ「すっかり元通りね。よかったわ、バン。ここ最近はバンじゃなくなったみたいでとっても不安だったの」

 

 

 

 

バン「本当心配かけたな。ありがとう、メグ。うん!!メグのご飯はやっぱり美味いな!」

 

 

 

 

メグ「ふふ、ありがとう。そういえばいつも言ってたそのセリフも何だか久しぶりだわ。慣れたと思ってたけど、言われないとやっぱり少し寂しいわね」

 

 

 

 

バン「美味い物にはしっかり美味いって言わないとな!作ってくれたのにも感謝しないと!」

 

 

 

 

メグ「どういたしまして。また明日からも頑張ってね。応援してるから。でも、何かあったら教えてちょうだい。大した事できないかもしれないけど、私だってバンを支えたいんだからね」

 

 

 

 

バン「ああ!メグがいる事は俺にとって最高の支えだ!これからも頼む!」

 

 

 

 

 

 

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