ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

324 / 591
城での飲み会3

それから更にニ時間が経ち、夜も遅くなってきた

 

 

 

ベロニカ「私、そろそろ限界だわ。お腹いっぱいだし、酔っちゃいそう」

 

 

 

 

セーニャ「お姉様もですか。私もそろそろ限界ですわ」

 

 

 

 

グリー「僕も流石にキツくなってきたかな」

 

 

 

 

マヤ「じゃあ姉ちゃんに部屋に戻るって伝えてこよう。部屋は用意してあるんだって」

 

 

 

 

グリー「僕の分もあるの?」

 

 

 

 

マヤ「うん。参加するって決まってたからね」

 

 

 

 

グリー「なんだか申し訳ないなー。僕も小さいけど家借りてるのに」

 

 

 

 

ベロニカ「でも、酔った状態でちゃんと帰れるの?鍵閉めとか明日の準備とか出来る?この状態でやれって言われたら私だったら無理だわ」

 

 

 

 

グリー「そ、そう言われると......僕も出来ないと思います」

 

 

 

 

セーニャ「ふふ、大丈夫ですわ。マルティナ様はお優しいですから迷惑なんてかかりません。グリー様も一緒にマルティナ様の元へ行きましょう」

 

 

 

 

グリー「はい、わかりました」

 

 

 

 

マヤ「姉ちゃん、私達そろそろ限界だから部屋に戻ってていい?」

 

 

 

 

マルティナ「あら、そうだったの。大丈夫よ。部屋はいつもの場所だけどわかる?あ、グリーの分もあるわよ。ぜひ泊まっていって。こんなにお酒飲んだ後は危ないから」

 

 

 

 

ベロニカ「ほら、言った通りでしょ、グリー」

 

 

 

 

グリー「そうみたいですね。ありがとうございます」

 

 

 

 

セーニャ「ラース様はまだ酔わないのですか?」

 

 

 

 

マルティナ「そうみたいね。私もいい気分になってきたから少し控えないと。あ、グリーの部屋はここの階段を上がって左手の奥よ。皆はいつも通りね」

 

 

 

 

ベロニカ「ありがとう、マルティナさん。それじゃあおやすみなさい」

 

 

 

 

グリー「おやすみなさい、皆さん」

 

 

 

 

マルティナ「ええ、また明日ね」

 

 

 

 

デルカダール王「む?ベロニカ殿達も休まれるか。どれ、わしもそろそろ休もうかの」

 

 

 

 

マルティナ「お父様も楽しいのはわかりますが、無理はしないでくださいね」

 

 

 

 

デルカダール王「ああ、そうだな。あの秘蔵酒はかなりの物だったからの。普段より酔いが早いようだ」

 

 

 

 

グレイグ「王よ、休まれますか?」

 

 

 

 

デルカダール王「ああ、楽しかったぞ。ぜひまた機会があれば開こうではないか」

 

 

 

 

ロウ「そうじゃの。またこうやって皆で飲むのも楽しいのう」

 

 

 

 

デルカダール王「それではわしは早いが休ませてもらおう」

 

 

 

 

グレイグ「王よ、部屋までお送りします」

 

 

 

 

デルカダール王「ああ、助かる。ありがとう、グレイグ」

 

 

 

 

イレブン「バン、大丈夫?兵士達大分皆参ってるみたいだけど」

 

 

 

 

バン「ああ....イレブンさんですか。そうですね。結構.....きてますね」

 

 

 

バンやベグル達は机などに突っ伏している

 

 

 

ベグル「といっても....兵士達は俺とバン以外部屋がないんです。基本俺達以外は帰るんで。でも、ギバとかダウンしてますし、どうしましょうか」

 

 

 

 

シルビア「ちょっと待ってて。毛布持ってくるわ」

 

 

 

 

イレブン「お願い、シルビア。キツいなら床に寝る?少しくらい楽になると思うよ」

 

 

 

 

ロベルト「ああ、そうさせてもらいますね。ラース将軍に怒られないといいけど」

 

 

 

 

イレブン「水も近くに置いておくね。どんどん飲んでいいから」

 

 

 

 

ダバン「ありがとうございます、イレブンさん」

 

 

 

 

カミュ「兄貴.....まさか、秘蔵酒全部飲んだのか?空っぽだぜ」

 

 

 

 

ラース「おお、そうだぜー。美味かったな〜、これ」

 

 

 

 

マルティナ「ちょっと大丈夫なの?酔ってない?」

 

 

 

 

ラース「ん〜、これくらいなんて事ないだろ!まだボックは余ってたよな。それ飲むぜ」

 

 

 

 

カミュ「あー、これだってもうほとんど残ってねえよ。兄貴は飲み過ぎなんだからよー」

 

 

 

 

ラース「んん、マジか。少し食い足りないんだがな」

 

 

 

 

マルティナ「それなら余ってる物食べていいわよ。サラダとかお肉も少し残ってるわ」

 

 

 

 

ラース「よーし、食うぞー!」

 

 

 

 

イレブン「.......酔ってない?ラース」

 

 

 

 

カミュ「そうかあ?いつも通りに見えるぞ」

 

 

 

 

マルティナ「カミュ、あなたも酔ってるんじゃない?少し変よ」

 

 

 

 

カミュ「あー......懐かしい感覚はするな。まあ、少しクラクラするかな」

 

 

 

 

イレブン「やっぱり。カミュも部屋戻って休んだら?」

 

 

 

 

カミュ「いやいや、この程度なんて事ないぜ。まだ兄貴の酔った姿見てねえんだからよ。それ見るまでは戻らねえぜ」

 

 

 

パリィン!

 

 

 

マルティナ「え!?何!!」

 

 

 

 

ラース「やっべ。割っちまったぜ」

 

 

 

ラースの持っていた皿が砕けていた

 

 

 

シルビア「ラースちゃん大丈夫?手、傷ついてない?」

 

 

 

 

ラース「なんとかなー。おっかしいな〜、割れない力加減だったはずなんだが」

 

 

 

 

マルティナ「力入れすぎよ。ラースが力入れると物は壊れやすいんだからしっかりしてね」

 

 

 

 

ラース「悪いなー、マルティナ。おっと」

 

 

 

ラースが机の足によろけてテーブルに手をつくと

 

 

 

バキィッ!

 

 

 

パリィン!!

 

 

 

テーブルは二つに折れて、上に乗っている料理やコップなどが割れていった

 

 

 

ラース「おわっ!な、なんでだ?」

 

 

 

 

シルビア「んもうっ!ラースちゃん何してるのよ!」

 

 

 

 

イレブン「ちょっと大丈夫?ラース、本当危ないから落ち着いて。座って待っててよ」

 

 

 

 

ラース「あ、ああ。すまん....」

 

 

 

 

カミュ「兄貴、大丈夫か?力加減出来なくなってんじゃねえか?」

 

 

 

 

ラース「おかしいなー、いつもと同じはずなんだが」

 

 

 

 

ロウ「感覚が違うのかもしれんな。ラースほどの力だと物を壊すのは簡単なのじゃな」

 

 

 

 

グレイグ「さっきから何事だ。色々割れたような音がしたぞ」

 

 

 

 

ベロニカ「大丈夫なの?心配で来ちゃったわ」

 

 

 

 

セーニャ「皆さんお怪我はありませんか?」

 

 

 

 

マルティナ「あ、ベロニカとセーニャまで。騒がしくしてごめんなさい。ラースが少し酔ってるみたいなの」

 

 

 

 

シルビア「ラースちゃんが力加減が出来なくなってるのよ」

 

 

 

パリン!

 

 

 

イレブン「ま、また割れた音が」

 

 

 

 

ラース「.....あれ?」

 

 

 

ラースが飲んでいたコップが割れていた

 

 

 

ロウ「.....ラースよ、お主少し兵士達と休んでおれ。少し休憩じゃ」

 

 

 

 

カミュ「だな。こっちはなんとかしとくからよ」

 

 

 

ラースはロウとカミュに押されて兵士達の元へ行った

 

 

 

ラース「すまん.....」

 

 

 

 

ベロニカ「全く!ラースったらこんな散らかして!」

 

 

 

 

グレイグ「まあ、暴れないだけマシだろう。今の状態で暴れられたらそれこそ城が壊れてもおかしくない」

 

 

 

 

セーニャ「ラース様に酔い覚ましの薬お作りしますわ」

 

 

 

 

ロウ「それがよいな。どれ、わしも手伝おう」

 

 

 

 

シルビア「カミュちゃん、そっちは大丈夫?」

 

 

 

 

カミュ「ああ。割れたやつは集めといたぜ」

 

 

 

 

ラース「お前ら全員参ってんなー。酔ったか?前みたいに吐いたりすんなよ」

 

 

 

 

バン「あ、師匠。何やら騒がしいですけどどうしましたか?」

 

 

 

 

ラース「それがよ、勝手に物が壊れてくんだぜ。不思議だよな」

 

 

 

 

バン「た、大変じゃないですか。俺も手伝わないと」

 

 

 

バンはゆっくりと立ち上がろうとする

 

 

 

ラース「まあまあ。イレブン達が対処してるからバンは座ってろよ」

 

 

 

ラースはバンの腕を掴んで座らせようとした

 

 

 

ゴキッ!

 

 

 

バン「痛ったーーー!!」

 

 

 

 

ラース「あ、あれ?」

 

 

 

 

グレイグ「こ、今度は何をした、ラース!!」

 

 

 

 

ラース「い、いや、バンが立とうとしてるから座らせようとしたらよ」

 

 

 

 

マルティナ「ちょっと!肩外れてるじゃない!!」

 

 

 

 

イレブン「バン、大丈夫!?今戻すから」

 

 

 

 

シルビア「こっち押さえてるわね」

 

 

 

 

イレブン「うん、お願い。えいっ!」

 

 

 

ゴキッ!

 

 

 

バン「うう.....。ありがとうございます」

 

 

 

 

ラース「す、すまん、バン」

 

 

 

 

ベロニカ「もう!あっちこっちで問題起こして!酔っ払いはさっさと寝なさい!」

 

 

 

 

ラース「ええー、俺が悪いのかよ。まだ食い足りないんだが」

 

 

 

 

ベロニカ「あんた以外何も悪くないわよ!食い足りないのも知らないわ!ほーら、歩きなさい!」

 

 

 

ラースはベロニカに押されて渋々部屋に戻っていった

 

 

 

カミュ「.......こりゃあタチ悪いな。自覚なしで暴れてやがる」

 

 

 

 

マルティナ「本当ね。カミュ、もうラースを酔わせないでね」

 

 

 

 

イレブン「本当だよ。対処出来なくなっちゃうから」

 

 

 

 

カミュ「そうだな。皆もすまねえな。俺の興味でこんな事になっちまった」

 

 

 

 

グレイグ「まあ俺達も興味はあった。止めなかった俺達も同罪だろう。次はもうやめさせればいいだけだ」

 

 

 

 

シルビア「そうよ。ほら、割れた物とか片付けちゃいましょう」

 

 

 

 

セーニャ「あら?ラース様はどうされましたか?」

 

 

 

 

ロウ「今薬を作ったんじゃが」

 

 

 

 

イレブン「ラースならもう部屋に戻したよ。これ以上被害出されても困るからね」

 

 

 

 

セーニャ「わかりました。それでは、こちらの薬だけでも渡しに行きますね」

 

 

 

 

シルビア「アタシも念のためついていくわ。今のラースちゃんは本当危ないから」

 

 

 

マルティナとラースの部屋前

 

 

 

ベロニカ「ふぅ〜。眠りの花がこんな所で役に立つなんて」

 

 

 

 

セーニャ「あ、お姉様。ラース様はもう寝ちゃいましたか?」

 

 

 

 

ベロニカ「ええ、そうよ。って、手に持ってるの薬ね。それ置いてきなさい。ラースに近づいたら駄目よ」

 

 

 

 

セーニャ「はい。わかりましたわ」

 

 

 

 

シルビア「アタシもいるから何かあっても何とかなると思うわ」

 

 

 

 

ベロニカ「そうね。シルビアさんがいれば安心だわ」

 

 

 

 

セーニャ「失礼します、ラース様。お薬置いておきますね」

 

 

 

セーニャはベットの側にある机に薬を置いた

 

 

 

戻ろうとした時

 

 

 

パシッ!

 

 

 

シルビア「キャッ!」

 

 

 

シルビアの手をラースが掴んだ

 

 

 

シルビア「ちょっとラースちゃん。離してちょうだい」

 

 

 

 

ラース「グゥ......グゥ.....」

 

 

 

 

セーニャ「ね、寝てますわ。シルビア様大丈夫ですか?」

 

 

 

 

シルビア「んん!力強ーい!もうちょっと!」

 

 

 

シルビアは思いっきり腕からラースの指を離した

 

 

 

シルビア「ふうっ....。ラースちゃんったら怖いわね。さ、戻りましょう」

 

 

 

 

セーニャ「は、はい。お休みなさいませ、ラース様」

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。