その夜
ルナ「ねえカミュさん。今日ってまた氷の花見れる?」
カミュ「あー.....すまねえな、ルナ。あれはもっと寒くならねえと見れねえんだ」
マルス「じゃああのたくさんの流れ星は?」
マヤ「流星群も同じ時季なんだ。冬にならないとだね」
ルナ「そっかー。じゃあ、私明日クレイモランでお買い物したい!お母さん達や友達にプレゼントするの!」
マヤ「ふふ、ルナは優しいからね。いいよ。明日はそうしよっか」
マルス「えー、僕はシロとたくさん遊びたいんだけど」
カミュ「じゃあ、マルスは明日俺と外に出るか。シロとブレイブ達連れてよ」
マルス「本当!?わーい、カミュありがとう!」
マヤ「あれ?兄貴明日仕事じゃなかったの?」
カミュ「すぐ終わらせるさ。それまでは家で待っててくれよな。マヤと一緒にいてもいいからよ」
マルス「わかった!」
深夜
ゴソゴソ
カミュ「(ん?......何か音したか?)」
シロ「クン....」
ブレイブ「ガウ?」
カミュ「(お、シロが自分からブレイブに話しかけにいったか。まあ、俺は寝るとするか)」
ここからはブレイブ達の会話になります
ブレイブ「どうした?こんな夜中に」
シロ「まだ寝れないんだ。ちょっとお話しよ」
ブレイブ「息子でなくていいのか?」
シロ「あの子もう寝たんだもん」
ブレイブ「で?話とはなんだ?」
シロ「どうやってカミュ君やマルス君達と出会ったの?」
ブレイブ「そういう話か。それなら俺もお前がどうやって知り合ったのか興味あるな。俺は元は森の近くの群れで暮らしていた。息子と共にな。ある時、密猟者どもに森を罠だらけにされてな。
狩猟どころか出歩く事すら出来なくなったのだ。息子も罠にかかり、群れの皆もどんどん罠や魔法などで痛めつけられ、壊滅寸前だった」
シロ「そんなだったんだ」
ブレイブ「ああ。俺のこの片方の牙もあいつらに抵抗した際に折られたのだ。もはや餓死するのを待つだけだった我々に生きる希望などなかった。だが、そこにラース様とマルス様にデルカダール城の兵士達がやってきた。
ラース様達は群れの皆の怪我を治し、空腹のものには肉などを食わせてくれた。さらに森の罠も全て取り払ってくれたのだ。おかげで我々はまた狩猟ができ、生き残る事が出来た。そんな心優しいラース様に一生お仕えしようと決め、今現在に至るのだ」
シロ「そうだったんだ.....君もあの子も密猟者にやられたんだね」
ブレイブ「も?というとお前もなのか?」
シロ「うん。僕はまだずっと子どもだった時に密猟者の罠にかかってね。痛くて動けなかったんだけど、お母さんや兄弟に見捨てられて数日そのままだったの」
ブレイブ「見捨てたのか。息子にするべき態度ではないのでは?」
シロ「僕もどうして見捨てられたのかわかんない。もしかしたら当たり前だったのかも。ここは雪国。寒いし、獲物も満足にいない。足手まといは置いていくのがよかったのかも。そこをマルス君やラースさんに助けられたんだ。そこから助けてくれたのが嬉しくて一緒に遊んだんだ」
ブレイブ「優しいマルス達の事だ。お前の事をその時点で気に入ったのではないか?」
シロ「そうなのかな?でも、僕は追い返されちゃった。たった一人で、雪原に」
ブレイブ「意外だな。なぜだろうな」
シロ「凄く悲しそうな顔してたんだけどね。でも、僕はまたマルス君達に会いたくて必死に必死に生き残ったんだ。大きくなれば今度こそ自分を迎えてくれるかなって」
ブレイブ「その結果、再び出会ったと。お前も苦労していたのだな」
シロ「そうかな?でも、今はとっても幸せだから嬉しいよ」
ブレイブ「それなら何よりだな。俺も今の暮らしにとても満足している」
シロ「ふふ、最初は凄く怖かったけど、顔に似合わないで優しいんだね」
ブレイブ「顔が怖いか。群れのやつら以来言われなかったな。そんなに怖いか?」
シロ「うん。牙が欠けてるのもあって殺し屋みたいだよ」
ブレイブ「そんなにか。まあ構わないが....。そろそろ寝るぞ。長く話しすぎたな」
シロ「うん。くっついてもいい?」
ブレイブ「勝手にしろ」
シロ「わかった」
次の日、朝食時
シロ「ギャウ。ペロペロ」
コロ「クゥ〜ン。ハッハッ!」
シロ「ギャウギャウ」
マルス「あ、シロとコロが遊んでる。もう仲良くなったんだね」
ルナ「可愛いー」
マヤ「昨日の夜はあんなに静かにしてたのに急にどうしたんだろう」
カミュ「(夜中で仲良くなれたみたいだな)俺はこの後仕事に行く。昼には戻れるからマルスはそれまで家にいるかマヤ達についていってくれ」
マルス「じゃあ家で待ってる」
マヤ「私達もこの後お買い物だから、シロ達もいるけどマルスお留守番よろしくね」
マルス「いいよー」
シロ「ギャウ!」