ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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34.気持ち

前回の続きです

 

 

 

その夜、宿屋 ラースの部屋

 

 

 

コンコン

 

 

 

ラースの部屋の扉が少し軽めに叩かれる

 

 

 

ラース「おう、入っていいぞ」

 

 

 

 

シルビア「うふふ、少しお邪魔してもいいかしら?」

 

 

 

シルビアが笑顔で顔を覗かせた

 

 

 

ラース「シルビアか。どうしたんだ?」

 

 

 

 

シルビア「さっき、アタシ見ちゃったわ。マルティナちゃんとラースちゃんが手を繋いで祭りを回ってた所。

 

 

 

やっぱりアタシとベロニカちゃんの読み通り、ラースちゃんはマルティナちゃんの事気になってるんじゃないかしら?」

 

 

 

 

ラース「.....何の事だ?見当違いだと思うぞ」

 

 

 

ラースは何食わぬ顔でさらりと言い返す

 

 

 

シルビア「んもう!隠さなくたっていいのよ。普段のあなた達を見てたらわかるわよ」

 

 

 

 

ラース「......ハァ。誰にも言うなよ?確かに俺はマルティナの事を少し特別視してるが、マルティナはきっと俺の事は大して気にしてないだろ」

 

 

 

ラースは少しため息をつきながら話した

 

 

 

シルビア「そうかしら?アタシにはマルティナちゃんも、ラースちゃんの事意識してるように見えるけど?」

 

 

 

 

ラース「面白がってみてるからそう感じるんだろ。あんな美人な人が俺なんか気にしねえよ」

 

 

 

 

シルビア「まあ、マルティナちゃんの事は少し置いておきましょ。ラースちゃん、あなたの気持ちはどうなの?」

 

 

 

 

ラース「俺の気持ち?」

 

 

 

 

シルビア「ええ。ラースちゃんはマルティナちゃんの事特別視してるって言ったけど、それってどういう特別視かしら?」

 

 

 

 

ラース「そりゃあ.....好きって意味だ。わ、悪いかよ」

 

 

 

ラースの顔は少し赤くなっている

 

 

 

ラースも自覚があるのか、シルビアから目を逸らした

 

 

 

シルビア「うふふ、全然悪くないわ。寧ろ、とってもいいじゃない。アタシ応援するわよ。二人はとってもお似合いだもの」

 

 

 

 

ラース「おもちゃにするの間違いだろ。それに、本当はこんな事してる時じゃねえんだ。オーブもかなり揃ってきた。しばらくすりゃ魔王と戦うんだ。それまでにこんな気持ちは消しておかねえとな」

 

 

 

ラースは真面目な顔に戻ると淡々と言い放った

 

 

 

シルビア「ちょっ、ちょっと!!どうしてよ!?いくらなんでも消す必要はないじゃない!いつかかならず伝えましょうよ」

 

 

 

シルビアはラースの発言に驚いている

 

 

 

ラース「無理だ。俺は、傷つきたくねえんだ。断られるってわかってるのにこんな事したくねえ」

 

 

 

 

シルビア「まだ何もしてないじゃない。わからないわよ。その気持ちを消したら、後悔するかもしれないわよ?」

 

 

 

 

ラース「そりゃあそうだがよ」

 

 

 

 

シルビア「ラースちゃんなら大丈夫よ。アタシ達が絶対にその気持ちを伝える場を作ってあげる」

 

 

 

 

ラース「マジかよ。なんでそこまで」

 

 

 

 

シルビア「アタシは二人に笑顔になってほしいの。もちろん、幸せにもなってほしいわ。その一番の方法があるんだから、そのためならアタシなんだってするわ」

 

 

 

 

ラース「......」

 

 

 

 

シルビア「それじゃあ突然ごめんなさいね。おやすみ~」

 

 

 

シルビアは楽しそうに手を振りながら部屋を出ていった

 

 

 

ラース「ハァ.....(シルビアのやつ、何だったんだよ。気持ちを伝える.....ねぇ)」

 

 

 

 

 

 

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