クレイモラン城下町 港
ラースは一人で星空を眺めている
ラース「.........」
ザッザッ
ラース「......マルティナか」
ラースはマルティナの方を見ずに言った
マルティナ「ラース、怒ってる?」
ラース「そりゃあ怒っていないと言ったら嘘になるな」
マルティナ「そ、そうよね。あの...」
ラース「マルティナ、話すのはいいが離れ過ぎだ。冷えるのはよくない。ほら、隣にこいよ」
ラースは自分の隣を指す
マルティナ「え.....。あ、ありがとう」
ラース「ベロニカ達に何か言われたか?」
マルティナ「.........ううん、違うわ。ラースに謝らないといけないって」
ラース「そうか。だがな、別に俺は謝罪なんていらないぞ」
マルティナ「え?そ、そうなの?だって、怒ってるんでしょ?」
ラース「まあな。だが、怒ってる気持ちなんてほとんど無いさ」
マルティナ「怒ってないの?だって、さっき怖い顔して出ていったわ」
ラース「怖い顔してたのか。それはわからなかったな」
マルティナ「無意識だったのね」
ラース「ああ、取り敢えずマルティナに言いたい事があるんだ」
マルティナ「.........な、何かしら」
ラース「怪我は無いか?」
マルティナ「............え?」
マルティナは想像とは違う事を言われ、思わず聞き返した
ラース「ん?聞こえなかったか?怪我はあるか?」
マルティナ「い、いや聞こえてたわ。怪我はしてないわよ。でも何で?」
ラース「な、何でって言われてもだな....。マルティナをずっと心配してたんだ。盗賊に襲われたって聞いてからな。マルティナは見た目は何ともなさそうだったが、マルティナは隠すからよ。どこか怪我してたりしてないか不安だったんだ」
マルティナ「それをずっと気にしてたの?」
ラース「当たり前だろ。俺はマルティナを守るって決めてるのに、それを守らなかったら何のために俺がいるんだよってなるじゃねえか。まあ、何もないようで安心した」
ラースはマルティナの頭を撫でている
マルティナ「.......ごめんなさい、ラース。もしもが起こらないようにするなんて言っておきながら、こんな事起こしちゃった。ラースの言う通りだったわね」
ラース「ああ、それか。それなら俺が謝らないとだ。あれは俺が悪かった。マルティナの勉強したい気持ちを気にしないで俺の気持ちを押し付けてたからな。別にマルティナは悪くないさ。まあ、誰が悪いとか無いんだろうけどよ」
マルティナ「ラースも謝ろうとしてたの?」
ラース「ああ。だが、どうやって仲直りしようかと考えててな。こんな事初めてだったからよ。どうしたらいいかわからなかったんだ」
マルティナ「ふふ、私もよ」
ラース「なーんだ、結局気持ちは同じだったのか」
マルティナ「そうね。もう少し早く仲直りすればよかったわ」
二人は少しわらいあっている
ラース「だな。そういや、天の川ってやつを見に行ってたんだろ?そもそも天の川って何だ?」
マルティナ「それはね、この国に伝わる御伽噺で」
少し離れたところでは
シルビア「見て、ベロニカちゃん。すっかり仲直りだわ」
ベロニカ「ええ、本当ね。修羅場になるんじゃないかって不安だったけど、すぐに元通りね。心配無用だったって事ね」
シルビア「うふふ、作戦失敗かと思ったけどこれはもう成功よね」
ベロニカ「ええ、間違いないわ。でも、途中からグレイスもマッシブも関係なくなっちゃったわね。バレないように頑張ってたのに」
シルビア「仕方ないわ。ちょっと緊急事態だったもの。そんな余裕なくて当然よ」
ベロニカ「セーニャも張り切ってたのにすぐに終わって残念ね。結構楽しかったのに」
シルビア「じゃーあ、また今度三人でやりましょう」
ベロニカ「ええ、楽しみにしてるわ」