次の日、デルカダール城 訓練場
バン「よーし、今日の訓練はこれで終わりだ!各自反省点とかを練習して明日までに備えておけよな!何か聞きたいことがあるやつはいるか?」
ジール「あ、バンさん少しいいですか?」
バン「お、ジールが質問なんて珍しいな。どうした?」
ジール「いえ、先程ガザルさん達が話してるのを聞いたんですけど、今日ってラース将軍と戦うんですか?」
バン「その事か。おう、そうだ!夕方にここでやるからもし見たかったら来て大丈夫だぜ」
ジール「じゃあ俺は行ってみますね。動き方とかかなり勉強になるので」
ガク「あ、ジール、俺も行くよ」
バン「後はあるか?..........ないみたいだな。それじゃあ解散だ!」
訓練場の違う所では
ダバン「へぇ〜、今日ラース将軍とバンが戦うのか」
ベグル「こりゃあラース将軍にはまた勝ってほしい所だな。バンが勝ってるのは少々気分が悪いからな」
ギバ「また賭けでもするか?」
ガザル「じゃあ俺はバンが負けるに一票!」
ベグル「ガザルに同じく」
ロベルト「だが、どうやらバンは策があるみたいだ。昨日カミュさんと話していたし、マルティナ様からラース将軍の弱点を教わったそうだ」
マーズ「あの人の弱点か。それは少し気になるな」
ダバン「まあ、策があってもそれが活かせなきゃ駄目だろ。バンには難しいな。という事で、俺もバンが負けるに一票」
ギバ「最近バンは頑張ってるし、もしかしたら何か起こるかもしれねえから俺はバンが勝つに一票」
マーズ「俺もそっちにするかな」
ロベルト「俺もだ。負けず嫌いなバンがこのまま三連敗するとも思えないからな」
ガザル「割れたな。内容はどうする?」
ベグル「外れた方は.......ラース将軍に奇襲で頭を殴るでどうだ?」
ギバ「な!?ば、馬鹿かよ、ベグル!そんな事したら、俺達返り討ちにあっただけじゃなく絶対バンみたいな目に合うじゃねえか!」
ベグル「スリルあるだろ?」
ロベルト「そんな所で命のスリルなんて味わいたくない。流石にやめた方がいいだろ。もっと安全な物にしよう」
マーズ「じゃあ、兵士達全員の武器と鎧磨きでどうだ?」
ガザル「げっ!それは面倒すぎる。まあ、罰ならそれくらいの方がいいのか?」
ベグル「チッ!つまんねえな」
ダバン「ベグルのは鬼すぎるからやめろ。俺はそれでいいぜ」
バン「おーい!皆で集まって何の話してんだ?」
ガザル「お前がラース将軍に負けるように祈ってたんだよ」
バン「なんだと!?今日は俺が勝つからな!」
マーズ「俺達はそっちに賭けたさ。言ったからには勝てよ?バン。俺達の武器と鎧磨きがかかってんだ」
ベグル「絶対負けろ。そんな面倒な事やってたまるか」
バン「なに人の本気勝負を面白半分で賭け事してんだよ!」
バンは少し怒っている
ギバ「まあ落ち着けって。ちょっとしたノリだぜ」
バン「そうか。なら仕方ないな」
バンはそう聞くと落ち着きを取り戻した
ロベルト「納得してくれたならいいか(何故それでいつも許してくれるんだか)」
ベグル「お!いい事思いついた。ここでお前を一旦再起不能にすれば夕方に支障出るだろ。よしガザル、やるぞ」
ガザル「それは名案だな、ベグル!へへ、やるか」
ベグルとガザルは指を鳴らしながらバンに詰め寄っていく
バン「ヒイッ!お、おお俺用事あるんだった!じゃあな!!」
バンは猛スピードで訓練場から逃げて行った
ベグル「ちょっと脅しただけなのにビビりやがって。情けねえやつだな」
ダバン「いや、そんなわけないだろ。目が本気だったぞ、ガザルもな」
ガザル「バレたか。まあ二割は冗談だ」
ギバ「力ずくは禁止だからな!」
夕方、訓練場
訓練場の二階にはそれなりの人が集まっていた。一階の訓練する場にはもう既にラースとバンが準備運動をしている
グリー「あ、よかった!まだ始まってなかった」
マヤ「本当だ。走って来たかいがあったね」
カミュ「お、グリーとマヤも来たか。もう少しで始まるみたいだぜ」
ダバン「グリーとマヤちゃんも来るなんて珍しいな。気になったのか?」
グリー「はい。僕今回見るのが初めてなんで、バンさんやラースさんがどんな戦いするのか興味がわいたんですよ」
ロベルト「そうだったか。だが、慣れてないと動きとかかなり早いからわからないかもな」
マヤ「それは確かに。前に訓練は見た事あるけど何してるかわからない事あったから」
グリー「そ、そんなに凄いんですか」
ガク「俺達新入りもわからない時あるんですよ」
カミュ「まあそこは俺やダバンやロベルトに聞けば教えるさ。兄貴はたまに何してるかわからねえのはあるけど」
その時、グレイグも訓練場にやってきた
グレイグ「お、まだ始まっていないな。間に合ったみたいだな」
ロベルト「あ、グレイグ将軍!お疲れ様です」
ジール「まさかグレイグ将軍まで来るなんて!」
カミュ「おっさんまでどうしたんだよ。仕事はどうしたんだ?」
グレイグ「王に少し見てきてほしいと言われてな。結果報告も兼ねている。俺も興味はあったからな」
ダバン「王様まで注目してたんですか。結構大事になってたんですね」
マーズ「バンは知らないですよね、この事。変に緊張とかしないといいけど」
マヤ「じゃあ何が起こったかわからなかったら、おっちゃんにも聞けばわかりそうだね」
グレイグ「ああ、そうか。マヤとグリーは見慣れてないから、動きに目がついていかないだろうな。多少の解説なら出来るはずだ」
グリー「どっちが勝つんだろう。気になるなー」
マヤ「私はやっぱり兄ちゃんかな。バンさんも凄いけど、兄ちゃんの方が魔法も使えるし多彩だからね」
カミュ「いやいや、ここはバンに兄貴をぶっとばしてもらわねえと」
ロベルト「ぶっとばすかはわかりませんが、俺もカミュさんと同じですね。マーズとギバも同じ意見なんですよ」
ガク「俺もバンさんに頑張ってほしいです!」
ダバン「俺とベグルとガザルはマヤちゃんと同じだな」
ジール「俺もラース将軍の方が勝つと思いますね。ラース将軍ってお強いですし」
マーズ「グレイグ将軍はどっちが勝つと思いますか?」
グレイグ「そうだな.......。バンの実力が高いのはわかるし、戦い方もラース譲りだ。だが、俺自身ラースには散々奇抜な作戦や戦い方に苦しめられてきた。それはラースだからこそ出来る事だ。俺はラースが勝つと予想しているな」
カミュ「おっさんまで兄貴が勝つほうか。まあ奇抜な作戦ってのはよくわかる。俺も何度も見てきたからな。だが、今回バンには兄貴を倒すための秘策があるからな。さて、どうなるか」
訓練場
ラースとバンは人が大勢集まっているのを不思議に見ていた
ラース「何でこんなに人がいるんだよ。見せ物じゃないんだがな」
バン「こんなに集まった事ってなかったですからね。少し不思議な感覚ですね」
ラース「まあ、やる事は変わらねえけどな」
バン「そうですね!師匠、今回は負けませんよ!」
ラース「俺だって負けるつもりはさらさら無い。来いよ、バン。今回は師匠の壁を越えられるか?」