それから二週間後、デルカダール城
訓練場
ラースが兵士達を集めていた
ラース「明日、サマディー王国に指導に行くんだ。だが、今回俺が用事で行けなくてな。悪いがお前達に任せる。メンバーはお前達で決めていいから、決めたら連絡してくれ。極力失礼のないようにな」
兵士達「はい!」
バン「だってよ、どうする?俺は確定だろ?」
ロベルト「まあそうだな。サマディー王国の兵士達は剣を扱う人ばかりだから俺も行こうか」
マーズ「だが、こっちにもまとめられる人は残してくれ。俺かベグルは残った方がいい」
ベグル「っしゃあ!!やっと馬鹿の御守りから離れられる!」
ベグルはガッツポーズを取っている
バン「御守りってまだ言ってたのかよ!必要ねえだろ!」
ロベルト「となると、バンを止める役として」
バン「ロベルト、話聞いてんのか!?」
マーズ「ガザルかな。ベグルと同じでいざとなったらバンを殴って止めてくれるだろ」
バン「え.....。いやー、ガザルもちょっと...」
マーズ「じゃあベグルとどっちがいい?」
バン「悪魔のような選択じゃねえか!どっちも嫌だわ!」
ベグル「俺もてめえみてえな馬鹿とずっと一緒は嫌に決まってんだろ!」
バン「人の事、馬鹿馬鹿言い過ぎだろ!」
ロベルト「あ、そういえば明日からダバンが休むんだよな。確かサマディーに行くとか」
バン「そうなのか?なら、ダバンにしようぜ!剣も強えしよ!」
バンはダバンを推している
ダバン「残念だが無理だな」
ダバンはそれを聞いてやってきた
マーズ「お、ダバン。ちょうどいい所に。何で駄目なんだ?」
ダバン「ミラと一緒に旅行なんだ。バンに構ってられないさ」
ベグル「あー、そういや前に言ってたな。それなら仕方ねえな」
バン「楽しんでこいよな!」
ダバン「もちろんだ。だから、邪魔するなよ?バン。もし何か邪魔してきたらお前を切り刻むからな」
ダバンはバンに向かって凄んでいる
バン「は、はい!!」
ベグル「となると、メンバーは馬鹿とロベルトとガザルだな」
マーズ「四人じゃなくて大丈夫か?」
ロベルト「ラース将軍がいないんだ。三人でも仕方ないだろ」
ベグル「おら、馬鹿。ラース将軍に報告してこい」
バン「人の事そうやって馬鹿馬鹿言いやがって!そう言ってるベグルの方が馬鹿なんだからな!バーカ、バーカ!」
ベグル「あぁん?何か聞こえたなぁ?俺に遊んでほしいって?」
ベグルは大剣を構え始めた
バン「何でもございません、ベグル様ー!!!」
バンは猛スピードで訓練場から出て行った
マーズ「前も見たぞ、これ」
ベグル「たくっ!最近生意気になってきたな。ちょっとここら辺で激しく躾とかねえといけねえな」
ロベルト「躾はどうでもいいがガザルに伝えといてくれよ、ベグル」
ベグル「おう、わかってるぜ」
次の日、サマディー王国
ミラ「久しぶりに来たわ、サマディー王国。いつ来ても暑いわね〜」
ミラは薄いピンクの服に帽子などをつけている
ダバン「俺もかなり久しぶりだ。まずは腹ごしらえでもするか?」
ミラ「そうね!ちょうどいい時間だし、どこかで食べましょう。あ!サマディーといえばサボテンの料理よね!また食べたかったの!」
ダバン「サボテンステーキとかな。俺も食ってみたかったんだ。お、あの旗が出てる店とかいいんじゃないか?」
ダバンが指す場所は黄色い旗でサボテン料理大人気!と書かれている
ミラ「あら、いいわね。入ってみましょう」
酒場
ダバン「げ!!」
バン「あれ!?ダバンじゃねえか!」
ロベルト「偶然だな。まさかダバン達までここで昼飯にするとは」
中に入ると、バン達が料理を食べていた
ミラ「あら、バンさんにロベルトさんにガザルさん。久しぶりね。どうしてここに?」
ガザル「俺達は今日サマディー王国の兵士達の指導に来てたんだ。だが、予定より早く着いてな。それならご飯食べてから行こうとなって、目についた場所に入ったらこうなったってわけだ」
ダバン「ミラ......別の場所にするか?」
ミラ「え?どうして?折角ならダバンもバンさん達と食べた方がいいんじゃない?」
ダバン「まあ.....ミラが気にしていないならいいか。ハァー」
ダバンは少し嫌そうにため息をついた
バン「まあまあ.....モグモグ...ぎにずんなよ、ダバン!モグモグ」
バンは食べながら話している
ロベルト「喋りながら食べるな、汚い。どっちかにしろ」
ミラ「三人は何を頼んだんですか?」
ガザル「俺達はサボテンステーキとケバブだな。ここはお肉料理が美味しいので」
ミラ「サボテンステーキは私も前に食べた事あるんです。美味しいですよね」
バン「ミラさんも食べた事あったのか!」
ダバン「ミラ、お肉もいいが野菜の料理もあるみたいだぜ。豆のスープなんて珍しいぞ」
ミラ「あら、本当ね。どれも美味しそう」
その後
ミラ「美味しい!この野菜の炒め物美味しいわ!お米とよく合うわね。ダバンも食べてみる?」
ダバン「お、いいのか?なら貰おうか。俺もお礼にこっちの煮込み料理やるよ」
バン「.........」ジー
バンは二人の料理を見つめている
ミラ「?ふふ、どうしたの?バンさん」
ダバン「こっち見んな、気色悪い」
バン「いや.....美味そうだなと思って」
ロベルト「おい、食い意地張ってんな。失礼だろうが」
ガザル「そうだぞ。ミラさん、こんな馬鹿気にしないでいいですよ」
ミラ「それならバンさんにもプレゼントです。はい、どうぞ」
ダバン「!?」
バン「え!?いいのか、ミラさん!!ありがとな!」
バンはまさか貰えると思っておらず、喜んでいる
ミラ「これくらい平気ですよ。皆で分け合った方が美味しいですからね。ロベルトさんとガザルさんもどうぞ」
ロベルト「へ.....。あ、ありがとうございます」
ガザル「サ、サンキューな.....。ハ、ハハハ.....」
ダバン「..........」ゴゴゴゴ
ダバンはもの凄い殺気で三人を見つめている
三人「(や......やべえ.....。殺される....)」
ミラ「美味しいですよね。また食べたいです」
バン「あ、ああ!美味しいな!(ダバンが怖すぎる......)」
ロベルト「俺も好きだなー、この味(やめろ、そんな殺気立つな。俺は悪くない!)」
ガザル「こんな料理もあったんだな!(バンの馬鹿野郎が!俺達まで巻き込みやがって!)」
ダバン「(あいつら.....明日覚えてろよ)」
その後
バン達は城に行くためダバン達と別れた
ミラ「何だか三人とも汗が凄かったように見えたけど大丈夫かしら?こんなに暑いから仕方ないとは思うけど」
ダバン「さあな、何でだろうな。さて、遺跡だったか?見に行きたいって所は」
ミラ「そうなの。ジェーンにも応援されちゃったし、やっぱり子どもの頃の夢だった考古学者をまた目指してみようかなって思って」
ダバン「そうみたいだな。そのための本も買って読んでるみたいだしな」
ミラ「流石に気づかれてたわね。そうなの。それで、ここにある遺跡が古代からあるみたいだから何かいい研究が出来たらいいなって」
ダバン「了解だ。それじゃあ向かおうか」
ハクラバ砂丘 遺跡
ミラ「不思議な場所ね。砂の上にこんな柱が立ってるなんて。どうやって立てたのかしら」
ダバン「前にジェーンさんとは来なかったのか?」
ミラ「一度来たんだけど、周りに魔物が多くて当時はベグルさん達と出会ってなかったからあまり時間かけられなかったの。もうそんな心配は要らないんだけどね」
ダバン「当然。ミラには俺がついてるからな」
ミラ「ふふ、私の旦那さんは本当頼りになるわ。少し調べているわね」
ダバン「おう、俺は少し周りを警戒しておくから何かあったら声かけてくれよな」
二時間後
ミラ「大体終わったわ。ここは何かの儀式をする場所だったみたい。それも強い何かを封印するためのね。何かまではわからなかったけど、どうやらこれが出来たのはあのローシュ様の伝説の時代みたい」
ダバン「へぇ〜、よくわかったな。柱の小さい文字を読めたのか?古代文字だぜ」
ミラ「そのための勉強だもの。小さい頃もよく勉強してたのよ。ラムダに伊達に住んでたわけじゃないわ」
ミラは誇らしそうにしている
ダバン「はは、そうだったな。恐れ入るぜ。砂漠は夜になるとクレイモラン並みに冷え込むという。暗くならないうちに早めに戻るか」
ミラ「そうね。寒暖差の激しさは私も身を持って味わってるわ。厳しい環境よね」