ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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合宿

それから三ヶ月後、デルカダール城

 

 

 

玉座の間

 

 

 

ラースとマルティナは次のマルティナの勉強の場所について話していた

 

 

 

ラース「へえ、今度はユグノアか」

 

 

 

 

マルティナ「ええ。私の代わりにロウ様がこっちに来てくれるみたい。といっても、ロウ様はデルカダールの事に詳しいからあまり教えられる事も少ないのだけど」

 

 

 

 

ラース「確かに。じいさんは昔から王様と仲良しだもんな」

 

 

 

 

マルティナ「それでお父様と話し合ったらロウ様にはお父様が一緒にいてくれるそうだから、ラースも数日休んでていいわよ」

 

 

 

 

ラース「それはまたありがたいが、マルティナが頑張ってるのに俺だけ休むってのもなぁ.....」

 

 

 

 

マルティナ「そんなの気にしなくていいのに。それに勉強といってもずっと学んでるわけじゃないし、街の観光やイレブンとお話しする事だってたくさんあるから私もお休みの感覚と同じよ」

 

 

 

 

ラース「まあわかった。その数日は何か考えておく」

 

 

 

 

マルティナ「よろしくね。あと、夕方にシルビアが来るそうなの。何だか兵士達に用事って手紙に書いてあったわ」

 

 

 

 

ラース「兵士達に?何か困った事でもあったのだろうか」

 

 

 

夕方 訓練場

 

 

 

シルビア「ラースちゃん、わざわざ集めてくれてありがとう〜」

 

 

 

 

ラース「構わねえよ。シルビアが兵士達に用事なんて初めてじゃないか?」

 

 

 

 

バン「どうしたんですか?」

 

 

 

 

シルビア「実はアタシ達が持ってるプライベートビーチがあるんだけど、ここ何十年ずっと使ってなかったのよ。それで今後使う機会も無いからどうせならお譲りしようかしらって思ったの」

 

 

 

 

全員「プライベートビーチ!?」

 

 

 

 

ラース「随分と凄い話だな。いいのか?そんなものを」

 

 

 

 

シルビア「パパもそれでいいって言ってるし、アタシも特に困らないわ。デルカダール王国のものってわけじゃないけど、連絡とかいれてくれればいつでも使えるようにしておくわよ。

 

 

 

バカンス気分を楽しんでもらってもいいし、兵士ちゃんなら砂で足腰のトレーニングをしてみてもいいんじゃないかしら?」

 

 

 

 

バン「凄え!!シルビアさん、本当にいいんですか!?」

 

 

 

 

シルビア「もっちろ〜ん。こっちも困ってたし、ちょうどいいの」

 

 

 

 

ロベルト「砂の上なら確かに普段と違うから足にかける力も必要だ。新入り達の基礎固めにもなるし、俺達にとってもいいトレーニングになりそうだな」

 

 

 

 

シルビア「使いたい日があったら連絡ちょうだいね〜」

 

 

 

その後

 

 

 

ラース「突然だったがどうする?」

 

 

 

 

バン「俺達は使ってみたいって意見で固まりました。後は日程なんですが......どうしましょうか」

 

 

 

 

ラース「それなら一週間後にしてみないか?その数日は俺も空いてる。久しぶりに俺が指導しようか」

 

 

 

 

バン「本当ですか!?やったー!久しぶりに師匠に教えてもらえる!ハッ!!.......これってあれですね!合宿ってやつですね!」

 

 

 

 

ラース「そ、そういうものか?特別特訓とかでもいいんじゃないか?」

 

 

 

 

バン「まあそうですね!それでは皆に一週間後と伝えておきます!」

 

 

 

 

ラース「おう。シルビアには連絡いれておくからな」

 

 

 

 

バン「はい!お願いします!」

 

 

 

一週間後、シルビアのプライベートビーチ

 

 

 

全員「おお〜........」

 

 

 

そこは白い砂浜、青い海、澄み渡る空、照りつける太陽とまさに海にピッタリな場所になっている

 

 

 

ラース「いやー、これぞ海!!って感じだな」

 

 

 

 

ダバン「綺麗な海ですね。流石ソルティコ」

 

 

 

 

マーズ「有名人って凄いな。こんな綺麗なビーチを持ってたなんて。ソルティコ周辺でも中々ないくらいですよ」

 

 

 

 

ガザル「これは楽しみになってきたな!」

 

 

 

 

バン「早速泳ぐぞー!!」

 

 

 

 

ラース「待て」

 

 

 

ラースは駆け出していったバンの首を掴んだ

 

 

 

バン「ぐえっ!!」

 

 

 

 

ラース「目的はトレーニングだ。遊ぶのは構わねえがそれはトレーニングが終わってからだ」

 

 

 

 

バン「げほっ!げほっ!そ、そうでしたね。ちょっと浮かれちゃいました」

 

 

 

 

ギバ「全く。いい景色なのはわかるが目的を忘れんなよな、兵士長」

 

 

 

 

ベグル「..........ギバのその格好は何だ?」

 

 

 

ギバは水着になっており、手にはサーフボードを持っている

 

 

 

ギバ「.........これはあれだ。プライベートビーチって事は好きなだけ泳げるって事だろ。そういう事だ!」

 

 

 

 

バン「やっぱりこんなのテンションあがるよな!この景色を前にしてお預けなんて無理に決まってるよな!」

 

 

 

 

ギバ「当然だ!」

 

 

 

ガツン!ガツン!

 

 

 

ラース「さて、これからのトレーニングだがまずは砂の上での動きに慣れてもらう。いつもとは違うからな。よりしっかり足を地面につけてないとすぐに転ぶぞ。しばらくはここを走るからな。それでどういう加減で地面を踏まないといけないかを覚えさせるんだ。いいな?」

 

 

 

 

兵士達「はい!」

 

 

 

バンとギバの頭には大きなたんこぶが出来ている

 

 

 

バン「何もこんな思いっきり殴る事ないじゃないですか、師匠......」

 

 

 

 

ラース「ちゃんと遊ぶ時間はある。ただ、順番を間違えるなというだけだ。ほら、とっとと走るぞ」

 

 

 

走り始めると

 

 

 

ガザル「これは......結構力がいりますね」

 

 

 

 

マーズ「そうだな。力のバランスも大事だな」

 

 

 

 

ジール「うおっ!」ドサ

 

 

 

 

ガク「わわっ!ジール、大丈夫か?」

 

 

 

 

ジール「悪い、ガク。転んだ」

 

 

 

 

ラース「最初は転んでも仕方ないからな。ただどうして転んだのかは大抵力が入る方向が合ってないからだ。地面に向かってしっかり力を向けておけよ」

 

 

 

 

全員「はい!」

 

 

 

 

ベグル「結構広いんですね。どこまで続いてるんですか?」

 

 

 

 

ラース「小さな洞窟がある場所までらしい。それがどこかはわからないけどな。今のところ洞窟は見えないな」

 

 

 

 

バン「もしかして相当奥なんじゃ......」

 

 

 

 

ダバン「可能性は高そうだな。もう流石としか言いようがないな」

 

 

 

しばらくして

 

 

 

新入り達「ハァ......ハァ.....」

 

 

 

 

ギバ「ラース将軍、新入り達が疲れてきたようです」

 

 

 

 

ロベルト「といっても俺達も結構疲れたな。いつもより早く感じるぞ。何でだ?」

 

 

 

 

ラース「固い地面とは違って砂だけだからな。衝撃が砂で吸収されて走るだけで普段よりずっと力を使う。それを維持し続けてるんだから早く疲れが来るのは当然だ。まあ、少し休むか」

 

 

 

 

バン「という事は!!」

 

 

 

 

ラース「わかった、わかった。離れすぎない程度に遊んでこい」

 

 

 

 

バン「やったー!!行くぞ、ギバ!!」

 

 

 

 

ギバ「待ってたぜ!!」

 

 

 

バンとギバは一目散に海へと駆け出していった

 

 

 

ガザル「餓鬼かあいつらは」

 

 

 

 

マーズ「まあいいじゃないか。こんな場所で楽しむなってのが無理な話だ」

 

 

 

 

ラース「そうだな。お前達も海に入って汗でも流したり涼んだりしてこい。気持ちいいぞ」

 

 

 

 

新入り達「はい!」

 

 

 

 

ガク「俺、海で泳ぐの得意なんだ!」

 

 

 

ガクに続いてどんどん海に向かっていく

 

 

 

ダバン「あれ?ラース将軍は行かないんですか?」

 

 

 

 

ラース「ああ、俺はここで待ってるさ」

 

 

 

 

ベグル「............わかりました。カミュさんが前にラース将軍が海が苦手って言ってたのって泳げないからなんですね?」

 

 

 

 

ラース「......悪かったな。そういう事だ。ほら、行ってこいよ」

 

 

 

 

ベグル「いやいや、ラース将軍も行きましょうよ。楽しいですよ」

 

 

 

ベグルは笑顔でラース将軍の手を引っ張る

 

 

 

ラース「は?いやいや、だから俺は泳げねえんだってば」

 

 

 

 

ベグル「もしかしたら泳げるかもしれないですよ?試してみましょうよ」

 

 

 

 

ラース「おいこら、ベグル。てめえ楽しんでるな?」

 

 

 

 

ベグル「そんな事ありませんよ。別に前から悪尽の事で弄られてたとか気にしてませんから」

 

 

 

 

ラース「それが原因か!いや、待て。本当に!そろそろ深くなってきたじゃねえか!!」

 

 

 

ラースの腰近くまで水がきている

 

 

 

ラースはベグルの手を無理矢理離そうとしている

 

 

 

ラースとベグルはお互い引っ張りあって動かなくなっている

 

 

 

ベグル「ね、粘りますね、ラース将軍。流石力強いですね。おい、バン!!お前の師匠が海に入って楽しもうとしてくれねえんだ!手伝ってくれ!」

 

 

 

 

バン「え?あ!師匠ー!ベグルなんかと何してるんですか!一緒に泳ぎましょうよ!」

 

 

 

 

ラース「バン、助けろ!副長が意地でも俺を海に入れる気だ!」

 

 

 

 

バン「な、何か問題でもあるんですか?少しなら大丈夫ですよ!ほら、行きましょう!」

 

 

 

バンがラースの背中を押していく

 

 

 

ベグル「ナイスだ、バン!」

 

 

 

 

ラース「馬鹿野郎!!」

 

 

 

しばらくして

 

 

 

ラース「ゲホゲホゲホ!!!」

 

 

 

 

バン「し、師匠大丈夫ですか?まさか師匠があんな近くに足が着くようなところでも泳げないなんて思わなくて......」

 

 

 

 

ラース「ゴホッ!あ、ああ、助かった。全く、ベグルのやつ大笑いしていやがったな」

 

 

 

 

バン「ベグルは知ってて師匠を海に連れていってたんですね。流石ベグル。師匠ですらもおもちゃにするなんて」

 

 

 

 

ラース「ハァー、無駄に疲れた」

 

 

 

 

バン「あ、それなら俺が泳ぎ方教えましょうか?」

 

 

 

 

ラース「いや、いい。練習中にどうせベグルにまた笑われるだろ」

 

 

 

 

バン「そ、そしたら俺がガツンと言ってやりますよ!」

 

 

 

 

ラース「いらない事言ってお前がガツンとやられるだろ」

 

 

 

 

バン「...........何だかそんな気がしてきました。それじゃあ俺はまたギバ達と泳いでくるんで、師匠は休憩が終わったら全員集めてください」

 

 

 

 

ラース「おう、楽しめよな」

 

 

 

 

 

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