ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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合宿2

その後、シルビアがやってきた

 

 

 

シルビア「ラースちゃん、お疲れ様。って、どうしてそんなに濡れてるの?ラースちゃん泳げないんじゃなかったかしら?」

 

 

 

 

ラース「おお、シルビアか。これはベグルとかいうやつに泳げないって知ってるのに無理矢理海に入れられたんだ。まあ気にしないでくれ」

 

 

 

 

シルビア「あらあら、大変ねえ。それにしても皆はしゃいでるわね。こうやって誰かに楽しそうに使ってもらえるならアタシも嬉しいわ」

 

 

 

 

ラース「男ばっかりだ。むさ苦しいったらありゃしないぜ」

 

 

 

 

シルビア「夜はどうするの?」

 

 

 

 

ラース「ソルティコで宿を取ろうと思ってる。かなりの人数だから安い場所にしないとな」

 

 

 

 

シルビア「そうだろうと思ったの。という事で、ジャーン!お疲れの兵士ちゃんとラースちゃんにこれをプレゼントよ〜」

 

 

 

シルビアはチケットを出した

 

 

 

ラース「何だ?このチケット」

 

 

 

 

シルビア「また新しくホテルを作るの。まだ完成してないんだけど、大部屋は使えるからそこでぜひゆっくり体を休めてちょうだい」

 

 

 

 

ラース「お、おいおい。いいのか?こんな所まで使わせてるだけじゃなくてそんなホテルまで」

 

 

 

 

シルビア「ええ。それにホテルはお試し運用だから、実験として料理とかお風呂とかがどうだったかを教えてほしいからこっちにもメリットはあるの。それに何部屋もお金を払って取るよりも、大部屋の方がいいんじゃないかしら?」

 

 

 

 

ラース「まあ......そうだな。それならありがたく使わせてもらおう」

 

 

 

 

シルビア「三日だったわよね?頑張ってね〜」

 

 

 

シルビアは去っていった

 

 

 

その後

 

 

 

ラース「この後は各自の得意な武器を使っていく。武器を持ってここで素振りや模擬戦をやってみろ」

 

 

 

 

兵士達「はい!」

 

 

 

しばらくして

 

 

 

ベグル「ぐ.....。動きにくい.....」

 

 

 

 

バン「おわあっ!」ドサ

 

 

 

 

ギバ「よ、避けられねえ!」

 

 

 

様々な場所で全員が苦戦していた

 

 

 

ラース「わかったか?足下が常に不安定だから攻撃しにくいし、防御や避ける事もしにくい。だが砂に慣れていけば少しずつ戦いやすくなるはずだ。まずは砂の足場でどうやって普段通りの動き方ができるかを考えてみるんだ。さあ続けていくぞ」

 

 

 

夕方

 

 

 

ラース「今日はここまでだ。砂がどれだけ厄介かわかっただろう。だが、そろそろ慣れてきたやつもいるだろう。明日は少し実戦もしていくぞ」

 

 

 

 

バン「はい!」

 

 

 

バンとベグル以外は息切れを起こしたり床に倒れたりしている

 

 

 

ベグル「お前ら体力ねえなあ」

 

 

 

 

ロベルト「ハァ........ハァ.......お前らが化け物すぎるんだよ」

 

 

 

 

ギバ「ゼェ......何でそんな立ってられるんだよ」

 

 

 

 

ラース「ソルティコに戻るぞ。シルビアがさっきとってもいいものをくれたんだ。これでゆっくり休むぞ」

 

 

 

ラースは全員にチケットを見せた

 

 

 

ガザル「な、何ですか?そのチケット」

 

 

 

 

ラース「まずは行ってみてからだな。水分補給はしっかりしろよ」

 

 

 

その後

 

 

 

全員「でっか!!」

 

 

 

着いたホテルは建設途中だったが、半分ほど完成しておりその高さだけでも周りのホテルよりも大きいホテルだった

 

 

 

ダバン「え?ラ、ラース将軍、間違ってませんか?建設途中ですし、こんな場所......俺達には場違いですよ」

 

 

 

 

ラース「い、いや、場所は合ってるし完成はしてないってシルビアも言ってた。だが、こんな大きいとは.....」

 

 

 

 

マーズ「ほ、本当ですか!?ここってお金持ちの貴族とか王族の人達がソルティコで快適に過ごせるようにって作られてる超リッチなホテルですよ!!?」

 

 

 

 

全員「ええ!!?」

 

 

 

 

ガク「ラース将軍、俺達そんな金無いですよ!?」

 

 

 

 

バン「こ、これはつまり、師匠が俺達の分まで払ってくれるって事ですか!?」

 

 

 

 

ベグル「マジですか!?ラース将軍ありがとうございます!!」

 

 

 

 

ラース「勝手に話進めんな!チケットだからタダに決まってんだろ!」

 

 

 

 

ギバ「と、とりあえず入ってみますか?場所は合ってるんですよね?」

 

 

 

 

ラース「そ、そうだな」

 

 

 

エントランス

 

 

 

スタッフ一同「お待ちしておりました、デルカダール兵士様ご一行。シルビア様からのご依頼を受けてくださったとお聞きしております」

 

 

 

入り口にはホテルの従業員達が全員で出迎えてくれた

 

 

 

ラース「い、いや、こっちこそまさかこんな立派なホテルだとは聞いてなくて驚いた。大部屋を貸してくれるそうだがいいのか?」

 

 

 

 

従業員「はい、もちろんです。どうか厳しい判断をしていただいて構いませんので何か不備や足りない点などがあれば何なりとお申し付けください。大部屋へ案内させていただきます」

 

 

 

大部屋

 

 

 

従業員「こちらになります。全員分の布団とお食事はご用意してありますが、何かあればすぐにお知らせください。それでは」

 

 

 

 

ラース「お、おう。ありがとう」

 

 

 

 

バン「もしかして......夢?」

 

 

 

 

ベグル「可能性あるな」

 

 

 

バキッ!

 

 

 

ベグルはバンを殴った

 

 

 

バン「痛え!!いや、何で俺!?」

 

 

 

 

ベグル「痛いのか。じゃあ夢じゃねえな」

 

 

 

 

バン「話聞けよ!!」

 

 

 

 

ジール「大部屋が訓練場くらいありますよ」

 

 

 

 

ガク「訓練場より広いかもしれないぞ」

 

 

 

 

ロベルト「まだ完成してないけど、お試しとしてって事だったんですね。だからって何も俺達じゃなくてもよかったと思うのですが」

 

 

 

 

ガザル「確かに。なんかこうも広いと落ちつかねえな」

 

 

 

 

ラース「まあこれも慣れていくしかないな。思う存分体を休められると思えばいいか」

 

 

 

夕食後

 

 

 

従業員「お風呂の方も準備はできております。この部屋を出て右手を進んでいくとございます。それではごゆっくり」

 

 

 

 

ギバ「いやー食った、食った。全部美味すぎるぜ。大満足だ」

 

 

 

 

ダバン「食事まで豪華だった。あんな貝なんて食べる機会ほとんど無いぞ」

 

 

 

 

マーズ「ソルティコにいても食べれる事はほぼないからな。まさかこんな機会に巡り合うとは」

 

 

 

 

バン「師匠ならお城のご飯でああいうのは食べた事あるんですか?」

 

 

 

 

ラース「そりゃあ何回かあるが多くはないぞ。それに料理人の腕もかなりのものだったな。鮮度や味の引き立て方が全然違う」

 

 

 

 

バン「........し、師匠って味わって食べれたんですか?」

 

 

 

 

ラース「どういう意味だ、こら。馬鹿にしてんのか?」

 

 

 

 

バン「そ、そんな事ないですよ!ただ、あんなにたくさん食べるから味を気にするような繊細な舌なんてないのかと思ってました」

 

 

 

 

ラース「よくわかった。お前は後で海に沈めてやる」

 

 

 

 

バン「何で!?」

 

 

 

 

ベグル「またそうやって思った事すぐ口にするからだろ」

 

 

 

風呂も終わり、全員が好きなように過ごしていた

 

 

 

ラース「そうだな.......」

 

 

 

ラースはノートに何か書いている

 

 

 

ロベルト「ラース将軍、何してるんですか?」

 

 

 

 

ラース「ん?ロベルトか。いや、今日の様子を見て明日の訓練の内容を変えてたんだ。まだまだ砂に慣れてない人ばかりだからな。もう少し時間が必要だと判断したんだ」

 

 

 

 

ロベルト「確かにそうですね。俺もまだまだ砂に足を取られてばかりです」

 

 

 

 

ラース「今日走っただろ?あれを少し形を変えてやってみようかと考えたんだ。往復するように走れば切り返す時に力をかけないといけない。その時の感覚は砂に慣れる上で大切だからな。これをやっていこうと思う」

 

 

 

 

ロベルト「少し気になったんですけど、ラース将軍のその教えってどうやって知ったんですか?本とかに書いてあるんですか?俺が探した限りじゃあ無かったんですが」

 

 

 

 

ラース「俺のこの指導は大抵俺を鍛えてくれた人、ガラッシュの村の俺のじいちゃんからの教えだ。基本、型、応用から奇抜な作戦まで全てな。俺の今までの経験もあるが、そのじいちゃんの教えを俺が受けた時のものをお前達に教えてるんだ」

 

 

 

 

ロベルト「ラース将軍のお爺様ですか。凄くお強い方だったんですね」

 

 

 

 

ラース「そうだな。若い頃は世界を冒険していたそうだったから戦いの経験は凄かったな」

 

 

 

 

ロベルト「基本俺とマーズとベグルで作戦とか指導を考えてるんですよ。ただどうしてもラース将軍みたいに効率的なものは中々考えられないんですよ」

 

 

 

 

ラース「そんな事ないさ。俺のものだって効率的とは限らない。理解しやすいようにわざと遠回りをさせている事だってある。大事なのは効率じゃない。教わる人にどれだけわかりやすく伝えるかだ。そのためなら遠回りしたっていいし、体に叩き込んでやってもいい」

 

 

 

 

ベグル「なるほど。いい事を聞きました」

 

 

 

 

ロベルト「ベグル、いつのまに」

 

 

 

ラースの後ろにはベグルがいた

 

 

 

ラース「いい事?」

 

 

 

 

ベグル「教わる人にわかりやすく伝えるためなら、どれだけ体に叩き込んでやっても悪くないって事ですよね?」

 

 

 

 

ラース「..........何を考えている?」

 

 

 

 

ベグル「つまり、俺があの馬鹿に躾という名目でストレス発散してたのは何も間違ってなかったって事です!」

 

 

 

 

ロベルト「それは少し変だろ。本当の目的はお前のストレス発散じゃねえか」

 

 

 

 

ベグル「じゃあこれからは躾という目的にしよう」

 

 

 

 

ラース「..........その躾はどうやるんだ?」

 

 

 

 

ベグル「動けなくなるまで痛めつけます!」

 

 

 

 

ラース「躾になってねえだろ。そんな事ばっかりしてるからベグルは新入り達にも怖がられて」

 

 

 

 

ベグル「バンが前にラース将軍の愚痴を言ってた事があって」

 

 

 

 

ラース「よし、ベグル。どんどんバンをしつけていくんだ。そのためならどれだけ体に叩き込んでも仕方ないからな」

 

 

 

 

ベグル「ですよね!ありがとうございます!」

 

 

 

 

ロベルト「ハァ.......」

 

 

 

 

 

 

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