次の日の夕方、グラジー内
ラースは店にやってきていた
グリー「え?マヤさんじゃなくて僕に用事ですか?」
ラース「ああ。少し聞きたいことがあってな。マヤと一緒に城にいいか?」
グリー「構いませんよ」
マヤ「兄ちゃんがグリーさんに用事って珍しいね」
デルカダール城 玉座の間
グリー「し、失礼します」
マルティナ「あ、来てくれたのね。急にごめんなさい、グリー」
グリー「いえ、少し驚きましたけど大丈夫です。聞きたい事って何ですか?」
グレイグ「実は最近外海の方で幽霊が出ているそうなのだ」
グリー「ゆ、幽霊.....ですか。見た事ないですけど、怖いですね」
マルティナ「それでね、その幽霊の見た目が赤い髪をした男性らしいの。赤い髪なんて言ったらグリーを思い浮かべてしまってね。ほら、珍しいじゃない?それで何か知ってたらと思ったの」
ラース「別に怪しんだりしてるわけじゃないし、情報を集めていてな。どうだ?」
グリー「うーん........すみません。僕はわからないですね。でも赤い髪なんて確かに僕も自分以外見た事ないです」
グレイグ「自分以外?グリーの両親は赤い髪ではなかったのか?」
グリー「実は僕、親の顔覚えてないんです。小さかった頃に死んじゃったので」
マルティナ「そう。嫌な事聞いてごめんなさい」
グリー「いえ、大丈夫です!こっちこそお力になれずすみません」
ラース「仕方ないさ。知らないものは知らないからな」
グリー「ですが、赤い髪って言われると少し僕も気になりますね。あ、そうだ。僕の親を知ってるのはステラさん。えっと、僕の故郷のナギムナー村にいるおばさんが僕を育ててくれたんですけど、ステラさんなら何か知ってるかもしれません」
グレイグ「ナギムナー村か。わかった。今度伺ってみるとする」
グリー「マヤさんも一度会った事あるんでわかると思います」
マルティナ「前にそういえば孤児院に行くって話してたわね。情報ありがとう」
その夜、マルティナとラースの部屋
ラース「どうする?ナギムナー村まで行くか?」
マルティナ「いや、まずはロウ様にお話してみるのが先ね。それでどうしても被害が出続けるようなら行って調べてみましょう」
ラース「わかった。マヤにも少し聞いてみるか?何も知らないと思うが」
マルティナ「マヤちゃんはいいわ。グリーと関係はあるけど、その赤い髪の幽霊がグリーの関係者と決まったわけじゃない。そこまで念入りにしなくてもいいと思うわ」
ラース「まあそうだな」
それから一週間以上が経ったある日
クレイモラン城 大広間
そこにはずぶ濡れになったカミュがやってきた
シャール「大丈夫ですか!カミュさん!」
カミュ「さ.....寒すぎる......。凍え死にそうだ......」
リーズレット「でも本当にありがとう。船員を守ってくれて」
カミュ「い、いや、こっちこそ積荷が無駄になってすまなかった。まさか噂の霊に本当に転覆させられるとは」
シャール「船員の命が最優先ですから気にしないでください。それにしても、本当に霊によるものだったのですね」
リーズレット「ロウ様から警戒しておいた方がいいと言われていたけど、確かに危険ね」
カミュ「ユグノアだけじゃなくて、ソルティコやダーハルーネにも被害が出てきているようです。少し調べた方がいいと思います」
シャール「そうですね。その間はしばらくその運路を使わないようにしましょう」
その後、デルカダール城 玉座の間
カミュ「ってわけなんだ。全員とはいかなくても誰か戦力を貸してくれないか?バンでもいいぜ」
マルティナ「ロウ様からも明日対策の会議をするって連絡が来たわ。調査するなら協力するし、カミュも明日ユグノアに行きましょう」
カミュ「そうだったのか。なら、明日は俺もついていくぜ」
ラース「しかし、これで一体何十件目なんだ?そこまで暴れ続けるなんて中々強力な霊だな」
グレイグ「恨みや怨念などがあるのかもしれんな。無闇に近づかないのが一番なのだろうか」
カミュ「そうなんだろうが、あのルートは全員が通る可能性が高い場所だ。そこを通らないようにすると被害も大きいぞ」
マルティナ「そうよね。根本を断てれば早いんだけど」
カミュ「そういやあの幽霊、赤い髪をしたおっさんだったぞ。赤い髪といえばグリーだよな。グリーは何か知らないのか?」
ラース「既にグリーには聞いたんだが、何も知らないみたいだったぜ。血縁者の可能性は否定できないけどな。グリー自身親の顔は知らないって言ってたから」
カミュ「そうか。あまり遠くて見えにくかったが顔もどことなくグリーに似てたと思ったけどな」
グレイグ「まあ明日にロウ様とイレブンで話し合おう」