次の日、海底王国ムウレア
グリー「わあ〜.........。凄い......海ってこんな景色だったんだ」
グリーは周りをキョロキョロと目を輝かせながら見渡している
シルビア「ここは特に綺麗だものね〜。本当見惚れちゃうわ」
ラース「グリーは昔から海に近づく事すら無かったんだよな。だから海の景色は知らなかったのか」
グリー「はい。今も自分が海の中にいるなんて考えられないですけど、特に異変もないですし安心しました」
マルティナ「人魚や魚人もいるのよ。人間には興味があるみたいだから話しかけるといろんな話を聞かせてくれるの」
グリー「人魚は呪いの話でしか聞いたことないから少し怖いなぁ」
イレブン「あまりその呪いの話はしないでね。それに、お話に出てくるような悪い人魚はいないから大丈夫」
グリー「そうなんですか?イレブンさんが言うなら安心できます」
ムウレア城 玉座の間
セレン「また来てくださいましたか。そしてグリー、あなたも一緒とは」
グリー「へ?ど、どうして僕の名前を?」
セレン「ふふ、あなたが小さい頃から知っていましたよ。海を遠くから羨ましそうに見つめるあなたを。誰よりも海に憧れるような目線はとても印象的でしたから」
グリー「あ.......。は、恥ずかしいな.....。子どもの頃ですよね」
セレン「そして、その赤い髪に目元。あの幽霊の血筋でもありましたか。呪いはしっかりとあなたにもかかっているようですね。今は私の結界で守られていますが、この国から離れれば即座にあの幽霊に引き摺り込まれるでしょう」
グリー「やっぱり........。僕、それでもその幽霊に話をしたいんです。どうか許してくれないかと思って......。あの人の悲しみを少しでも和らげてあげたいんです」
セーニャ「セレン様、どうかグリー様をお守りしてはいただけないでしょうか」
ロウ「グリーの思いを無下にしたくはないんじゃ」
セレン「わかりました。グリー、これからこの国を離れてあの幽霊の元へ行きます。ですが、あなたは私の側から離れないでください。離れればすぐにでもあの幽霊によって海に沈められます」
グリー「はい!ありがとうございます!」
海中
カミュ「昨日と同じ場所まで来たな。上に上がればいいのか?」
セレン「はい。どうやら白の入り江に近いようですね。そこに上がった方が安全だと思います」
グレイグ「了解した。このまま上がっていこう」
白の入り江
ロミア「あら?イレブンさん。お久しぶりです、それに皆様まで」
ベロニカ「ロミア、久しぶり。少しお邪魔してもいい?」
ロミア「はい。実はここ最近怖い幽霊のような方が近くで暴れてて怖かったんです」
グリー「こ、ここにも人魚がいるなんて」
ロミア「あら?初めての方ですね。こんにちは」
グリー「こんにちは」
イレブン「グリー、挨拶はその辺にした方がいい。来たよ!」
遠くから幽霊が猛スピードでこっちに向かってきた
幽霊「貴様の気配は......!我が息子の血筋!!許さん....、許さん!!」
ロミア「キャアッ!」
マルティナ「ロミア、あなたは隠れてて!ここは危ないわ!」
ロミア「は、はい!」
グリー「あなたが、僕の.....高祖父ですか」
グリーは幽霊に近づいていく
ラース「おい、グリー!それ以上は危ないぞ!」
幽霊「もっとこっちへこい。その体、海に沈めてやる!!」
ロウ「グリー、それ以上進んではならん!!」
ロウはグリーの手を引っ張る
グリー「はっ!!あ、あれ、僕、一瞬気を失って......。ロウ様、ありがとうございます」
幽霊「チッ!」
グリー「あなたが操っていた......んですか?」
カミュ「やっぱりグリーだと危ないかもしれねえぞ。足も震えてる。怖いのはわかる。俺達が代わった方が」
グリー「いえ、カミュさん、もう大丈夫です。スゥ......」
グリーは深呼吸している
パチン!
グリーは自分の頬を叩いた
グリー「僕の名前はグリーと言います。僕の御先祖様、お名前を聞いてもいいですか?」
幽霊「そんな事などどうでもよい!私を蔑んだ息子の血筋を引くお前を殺してやる!」
グリー「..........そうですよね。僕の家族がこれまでにあなたにしてきた酷い所業の事は知っています。この本に全て書いてありました。とても許されるべきものではありません。ですが!!どうか、もう許していただきたいのです!
あなたの息子は自分の父親に対しての所業の事をとても悔やんでいました!もちろん、謝っていました。きっとこれだけじゃあ、あなたの怒りは到底解けないと思います。だから僕も、あなたに心からの謝罪をします!本当にすみませんでした!!」
グリーは地面に頭を擦り付けて土下座をしている
幽霊「..........」
グリー「もうこんな事は二度としません!家族だけでなく、周りの人達も大切にしていきます。あなたのような、悲しんだまま死んでいく事がないように!あなたの事も忘れません。お墓も立てて、僕の家族がこれからもずっとあなたに謝り続けるようにしていきます。
だからどうか、許してくれませんか。僕に!!これからの人生を楽しませてください!!」
幽霊「........」
幽霊は黙ってグリーに近づいていく
シルビア「グ、グリーちゃん!幽霊ちゃんが来てるわよ!」
ベロニカ「私達で守らないと!」
ベロニカ達はグリーに向かって走り始める
幽霊「グウウウ、ウアアア!!」ジュワー
陸に上がると幽霊から黒い煙が出ている
全員「!?」
幽霊「う......」
魔物「くそ!!何だ!どうしてこいつから離れんだ!?」
全員「魔物!?」
グレイグ「貴様が真の黒幕か!」
魔物「バレちまったら仕方ねえ。そうさ!こいつがあまりにも邪な気持ちを持っていたからな。利用させてもらったのさ」
セーニャ「死者を弄ぶ邪なる魔物!許せませんわ!」
グリー「イレブンさん、皆さん、僕もこんなふざけた魔物許せません。僕の家族も全員馬鹿にしたこいつをどうかやっつけてください!」
ラース「ああ、任せろグリー!こんなやつ、すぐにぶっ飛ばしてやる!」
死者の遣いがあらわれた
ラース「イレブン、バイキルト!」
イレブンの攻撃力が二段階上がった
イレブン「つるぎのまい!」
シルビア「ラースちゃん、バイキルト!」
ラースの攻撃力が二段階上がった
セーニャ「スクルト!」
全員の守備力が一段階上がった
魔物「眠れ!」
シルビア「あ.....スゥ」
シルビアは眠ってしまった
魔物「暗黒の吐息!」
イレブン達の呪文の威力が低下した
ラース「目覚めよ!ザメハ!」
シルビア「ハッ!ありがとう、ラースちゃん!」
シルビアは目を覚ました
イレブン「つるぎのまい!」
セーニャ「ベホマラー!」
全員が回復した
魔物「ネイルスクラッチ!」
魔物「へへ〜ん!」
魔物はラースを挑発している
ラース「ちょっと気に触るが無視だな」
ラースには効かなかった
ラース「ばくれつきゃく!」
会心のばくれつきゃく
イレブン「つるぎのまい!」
シルビア「ほとばしる〜、アモ〜レ!」
セーニャ「氷結らんげき!」
死者の遣いを倒した