ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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幽霊騒動5

幽霊「わ、私は何を......?」

 

 

 

 

グリー「あ、お気づきになりましたか?」

 

 

 

 

幽霊「お前は、先程の......。助かった、礼を言う。あの魔物に取り憑かれてから私の中の憎む気持ちが抑えられなくなってな。あの魔物に半分意識を持っていかれていたのだ」

 

 

 

 

カミュ「そうだったのか。じゃあ、あんたはグリーを恨んではいないのか?」

 

 

 

 

幽霊「.......私の息子と同じ血筋の者を恨んでいたのは変わりない。だが、先程のグリーの言葉。しっかりと届いたぞ。お主は優しい心を持っておるのだな。自分には関係ない親の失態をあそこまで本気で謝ってくれるとは」

 

 

 

 

グリー「そ、そんな事ないです。それに、僕この本を読んで自分も除け者にされていたから、あなたの気持ちが少しわかる気がして。だから、誰かを許せなくなる気持ちもわかるんです」

 

 

 

 

幽霊「そうか.....。グリーよ、どうかそのままでいるのだ。誰かの痛みをわかる人でいるのだ。そうすれば、私のようになる人もいない。呪いも生まれない。もし私がグリーのようであれば......こんな事にはならなかった」

 

 

 

幽霊はグリーに近づいて抱きしめた

 

 

 

グリー「!?」

 

 

 

 

幽霊「私の大切な息子.....。すまなかった.......。お前を憎んでしまった父を.......許してくれ.....」

 

 

 

 

グリー「.........大丈夫ですよ。きっとあなたを待ってます」

 

 

 

 

幽霊「ああ......ありがとう。グリー、お主はもう自由だ。呪いは解こう。親の事に巻き込んですまなかった。これからは幸せに生きるんだぞ」

 

 

 

 

グリー「はい!」

 

 

 

幽霊はグリーを優しく見つめた後、静かに消えていった

 

 

 

イレブン「........グリー、よかったね。呪いも解けて、親のしがらみもなくなって」

 

 

 

 

グリー「はい!皆さんのおかげです!本当にありがとうございました!」

 

 

 

グリーは頭を下げている

 

 

 

グレイグ「気にするな。それに、グリーこそしっかりと思いを届けたではないか。それが無ければきっと解決にはならなかっただろう」

 

 

 

 

シルビア「グリーちゃんの心が伝わって本当によかったわね!話し合えばわかりあえるのね!」

 

 

 

 

ラース「さて、解決したし帰るとするか」

 

 

 

 

マルティナ「そうね。マヤちゃんやステラさんにも報告しておかないと」

 

 

 

 

グリー「ステラさんには僕から伝えておきますよ」

 

 

 

その後、仲間達もそれぞれの場所へ戻った後

 

 

 

デルカダール城 大広間

 

 

 

マヤ「よかった。本当によかったよ、グリーさん!」

 

 

 

 

グリー「うん。僕も平和に終わって安心した」

 

 

 

 

マヤ「呪いにもう苦しめられなくてよくなったんだもんね」

 

 

 

 

グリー「そう。だからさ、ちょっと僕の用事に付き合ってくれない?」

 

 

 

 

マヤ「いいよ!」

 

 

 

 

グリー「ありがとう、マヤさん」

 

 

 

デルカコスタ地方 海岸

 

 

 

グリー「.........」

 

 

 

 

マヤ「グリーさん、頑張れ!」

 

 

 

グリーは裸足で恐る恐る海へ歩いていく

 

 

 

グリー「あ........冷たい。えへへ、う、海に入れてる......。やった!!」

 

 

 

 

マヤ「やったじゃん、グリーさん!本当に海にいても平気になったんだね!」

 

 

 

 

グリー「うん!これが、海の感覚......。冷たくて気持ちいい......」

 

 

 

 

マヤ「じゃあさ、このまま遊んじゃおう!こうやってさ!」

 

 

 

バシャッ!

 

 

 

マヤはグリーに水をかけた

 

 

 

グリー「わあっ!!ビ、ビックリしたじゃん!もう!」

 

 

 

 

マヤ「いしし、ごめん。ほら、グリーさんもやってみて!」

 

 

 

 

グリー「こ、こうだよね?えいっ!」

 

 

 

バシャッ!

 

 

 

マヤ「そうそう!私も!」

 

 

 

 

グリー「あ!そんなにかけるのズルい!それなら僕だって!」

 

 

 

しばらく二人で水をかけあっていた

 

 

 

その後

 

 

 

二人「ハァ.....ハァ.....」

 

 

 

二人は海岸で倒れている

 

 

 

マヤ「ちょっと、はしゃぎすぎちゃったかな」

 

 

 

 

グリー「そ、そうみたいだね。服とか完全にびしょ濡れだもん」

 

 

 

 

マヤ「でも、楽しかったでしょ?」

 

 

 

 

グリー「うん!海ってこんなに綺麗で気持ち良くて楽しかったんだね!」

 

 

 

 

マヤ「だよねー。私も海が楽しいって知ってからは海が好きになったもん」

 

 

 

 

グリー「ねえ、マヤさん。僕はさ、マヤさんといるといつも楽しいって思えるんだ。これからもさ、ずっと一緒にいてくれる?」

 

 

 

 

マヤ「もちろん!グリーさんと一緒は私も楽しいから!」

 

 

 

 

グリー「ほ、本当!?えへへ、嬉しいなあ」

 

 

 

その夜、デルカダール城 

 

 

 

マルティナ「で、そうやって二人ではしゃいでたら仲良く風邪引いたってわけね」

 

 

 

 

マヤ「ズズ......そ、そうみたい」

 

 

 

 

グリー「すみません.....。まさかこんな事になるとは」

 

 

 

 

ラース「全く。子どもみたいにはしゃいでよう。楽しかったか?」

 

 

 

 

二人「うん!」

 

 

 

 

ラース「それならよし!」

 

 

 

 

カミュ「よしなわけあるか。今度からは冷やさないようにするんだぞ」

 

 

 

 

マヤ「わ〜、兄貴が二人いる....」

 

 

 

 

グリー「マ、マヤさん、大丈夫?」

 

 

 

 

グレイグ「おいグリー、それは俺だ。マヤは右だぞ」

 

 

 

 

マルティナ「思ってるより重症ね。熱も高いし、しばらくはここで看病しておきましょう」

 

 

 

 

 

 




わかりにくかったでしょうか?一応参考程度に家系図を載せておきます。


幽霊←グリーの高祖父



幽霊の息子←グリーの曽祖父



曽祖父の息子←グリーの祖父



グリーの父



グリー



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