自分の勝手な解釈を入れてみました。ロウはどうして王様だったのだろうかと気になったので。
幽霊騒動から一ヶ月後、ユグノア王国
ユグノア城 ロウの部屋
ロウはカレンダーを前にして考え事をしていた
ロウ「(そういえば今日は........。またこの日がやってきたか。........話し合えばわかりあえる.......。わしも変わらねばならんのう)」
ロウはゆっくりと窓から外に出ていった
ユグノア城下町 町の外れ
ロウはそこに一つの小さなピンクの花束を置き、手を添えた
ロウ「...........」
ザッザッ
誰かが走ってきた
兵士「ロウ様!やはり外に出ておられたのですね!」
ロウ「ん?ほほ、バレてしまったか」
兵士「全く。イレブン様もあまり頻繁に抜け出すのを心配なさっているんですよ。そこで何してたんですか?何もありませんよ?」
ロウ「なに、少し花を見つけてのう。それを見ておったんじゃ」
兵士「花?あんな所にも咲いてたんですか。あ、イレブン様がロウ様を探しておりましたよ。戻りましょう、ロウ様」
ロウ「そうか。それは早く戻らねばな」
ユグノア城 玉座の間
兵士「イレブン様、やはりロウ様は外におられましたよ」
ロウ「ほほ、すまんのう。イレブン」
イレブン「あ、よかったー。部屋にいなくて驚いたけど、もしかしてとは思ってたよ。おじいちゃんに頼みたいお仕事があってさ」
ロウ「そうか。今日も一日頑張ろうかの」
夕方
ロウ「これでどうかの?イレブン」
イレブン「ありがとう、おじいちゃん!やっぱり王様やってるとこういうお仕事多くなるよね。僕も早くおじいちゃんくらいに得意にならないと」
ロウ「.........」
イレブン「おじいちゃん?」
ロウ「ん?どうしたんじゃ?イレブン」
イレブン「........ううん。何でもない。ありがとう、助かったよ」
次の日、デルカダール城 玉座の間
マルティナ「え?ロウ様が?」
イレブン「うん。少し変なんだよね。考え事が多いっていうか、兵士達が言うにはよく遠くを見つめてるんだって」
ラース「ついに年か?」
グレイグ「ラース、あまりふざけるんじゃない。ロウ様にしては確かにおかしいな。何か考えているとしても、あまり表に出る方ではないのに」
イレブン「僕じゃあよくわからなくてさ。マルティナやデルカダール王様ならおじいちゃんの事もっと詳しいから何か知らないかなって思って」
マルティナ「うーん.......。私もロウ様が何を考えてるかはよくわからないの。昔から隠してる事は多かったし、それを表情とかで探るのも難しかったもの。実際に見てみたら変わるかしら」
ラース「王様なら何か知ってるかもな。聞いてみるか?」
イレブン「じゃあそうしてみようかな」
王の私室
デルカダール王「ふむ。ロウの様子がおかしい......とな」
イレブン「はい。僕の勘違いの可能性もあるんですけど、違和感があって」
デルカダール王「いや、イレブンがそう言うのならおそらく間違ってはおらんだろう。ふむ..........。もしや......イレブンよ、今日の日付を教えてくれんか?」
イレブン「え?二十五日ですよ」
デルカダール王「やはりか。イレブンはロウはアーウィンが王を務める前のユグノア王だった事は知っているな?」
イレブン「は、はい」
デルカダール王「ロウの家族は知っておるかの?」
イレブン「おじいちゃんの家族?それって、僕やお母さん以外って事ですか?」
デルカダール王「うむ。そうだ」
イレブン「言われてみると..............誰も知らないです」
デルカダール王「そうであったか。ロウは三人兄弟の末っ子だったんじゃ」
イレブン「おじいちゃんに兄弟が!?初耳です」
デルカダール王「ここでイレブンに質問だ。普通三人兄弟となれば、王位は誰が貰う?」
イレブン「えっと、長男の人が貰います。.........あれ?何でおじいちゃんが?」
デルカダール王「わしが言えるのはここまでじゃ。後は調べてみるか本人に聞いてみるとよい」
イレブン「わかりました。ありがとうございました、王様」
デルカダール王「なに、これくらい気にするな。またいつでも来てくれ」
ユグノア城 資料室
イレブン「あった、ユグノアの歴史。ここに書いてあるかな?」
一時間後
イレブン「駄目だなー。賢王って呼ばれてたのは知ってるし、人柄がいいってのもわかるしなー。もう少し調べてみよう」
その夜、イレブンの部屋
イレブン「やっぱりあの悲劇のせいでそれより前のユグノアの情報が少ないや。おじいちゃんに直接聞くしかないかな」
ロウの部屋
コンコン
イレブン「おじいちゃん、イレブンです。起きてる?」
シーン
返事はない
イレブン「(寝ちゃったかな?)おじいちゃん?」
ゴニョゴニョ......
イレブン「(何か聞こえる....)入るね」
ガチャ
イレブンが部屋に入るとロウはベッドに横になっていた
イレブン「(あ、寝てたんだ。悪い事したな)」
ロウ「うう........」
ロウはうなされている
イレブン「!?お、おじいちゃん?大丈夫?」
ロウ「すまん......すまん.....兄上....」
イレブン「!?おじいちゃん!!」
ロウ「む?.........おお、イレブン。一体どうしたんじゃ?」
イレブン「ちょっと聞きたい事があって部屋に来たらおじいちゃんがうなされてたから」
ロウ「お、おお、そうであったか。すまんかったのう」
イレブン「ううん、大丈夫。あのさ、おじいちゃんってさ、兄弟がいたんだよね?」
ロウ「!?な、なぜその事を.......」
イレブン「あ.........。今うなされてる時に兄上って言ってたからさ」
ロウ「..........そうだったか。イレブンの言う通りじゃ。わしには兄上が二人おってな。わしは三人兄弟だったんじゃ。長男のタキ兄上、次男のチョウ兄上、そして末っ子がわしだったんじゃ」
イレブン「どうしてさ、おじいちゃんはその二人がいたのに王様になれたの?」
ロウ「...........すまない、イレブンや。わしには、少々辛い思い出なんじゃ。あまり話したくないんじゃ」
イレブン「あ、そ、そうだよね。ごめんね、突然そんな聞いちゃって」
ロウ「いや、気にせんでよい。うなされておったわしを起こしてくれてありがとのう」
イレブン「うん。おじいちゃんもいい夢見れるといいね。おやすみなさい」
ロウ「ああ、おやすみ」