ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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ブダン

その後、森の遺跡

 

 

 

カミュ「よっと。ここか、その満月の石がある遺跡は。........魔物の気配もありか。まあまずは少し中を調べておくか」

 

 

 

遺跡内

 

 

 

カミュ「(結構ボロいんだな。こことか抜けそうじゃねえか。道が複雑じゃねえといいんだが........)そんなわけない、か」

 

 

 

カミュの前には三つの分かれ道があった

 

 

 

カミュ「(さて、どうしたもんか。様子見だから適当でも構わねえが、大抵こういうのは............この道は魔物の気配が奥からするな。残り二つか)」

 

 

 

カミュは右端の道を避け、左の道に入っていった

 

 

 

カミュ「!?よっと」

 

 

 

バタン!

 

 

 

カミュの足下が突然抜けた

 

 

 

カミュ「危ねえ、危ねえ。少し気付くのが遅かったな。早いとこ感覚取り戻さねえと」

 

 

 

その後、いくつかの罠を回避しながら進むと大きな扉が現れた

 

 

 

カミュ「この先にあるのか?まあ、一旦ここまでだな。ブダンに見られたらまずい。戻るとするか」

 

 

 

その後、夜 森の遺跡前

 

 

 

ガサ

 

 

 

カミュ「(きたか)」

 

 

 

 

ブダン「着いたぞ、てめえら。ここがその満月の石がある遺跡だ」

 

 

 

少し大柄な紫の髪をして葉巻きを口にした男が三人ほど仲間を連れてやってきた

 

 

 

子分A「へえ、森と一体化しててわかりにくいんすね」

 

 

 

 

子分B「今回もお宝取れますよね!?」

 

 

 

 

ブダン「たりめえだろ。まあ、お前らの力も借りるがな」

 

 

 

ブダン達が遺跡に進もうとした時

 

 

 

カミュ「ちょっといいか?」

 

 

 

 

ブダン達「!?」

 

 

 

 

ブダン「だ、誰だてめえ!」

 

 

 

 

カミュ「急に悪いな。だが、俺もここの満月の石を狙っててな。獲物を横取りされたくはねえんだ」

 

 

 

 

ブダン「ほう.......お前もここの宝を狙ってたのか。一人のようだが、腕はたつのか?」

 

 

 

 

カミュ「まあ多少はな」

 

 

 

 

子分C「!!?ブ、ブダンさん、こいつあの大盗賊カミュです!狙ったお宝は逃がさないって言われてたやつですよ!」

 

 

 

 

ブダン「な、なに!?」

 

 

 

 

カミュ「俺の事知ってたのか」

 

 

 

 

ブダン「............カミュとか言ったな。俺はブダン。お前と同じ盗賊だ。どうだ?同じ宝を狙うなら手を組まないか?」

 

 

 

 

カミュ「俺とお前が?宝を横取りする気なんじゃねえのか?」

 

 

 

 

ブダン「横取りはしねえよ。少し調べたい事があるだけだ。それさえ終われば宝に用はねえ。カミュの好きにしな。どうだ?」

 

 

 

 

カミュ「.........本当だろうな?」

 

 

 

 

ブダン「ああ、本当だ。今までの宝も調べ終わったら他の人に渡してるしな。今回も同じようにするつもりだったが、必要ならお前に渡すさ」

 

 

 

 

カミュ「.....わかった。一旦手を組もう。ただ、裏切ったらその場で死んでもらうからな」

 

 

 

 

ブダン「怖えなあ。まあ、よろしくなカミュ」

 

 

 

 

カミュ「んで?ブダンはここの遺跡は何か知ってるのか?」

 

 

 

 

ブダン「多少はな。罠が多めでボロボロになっている床や壁ばかりってとこだな」

 

 

 

 

カミュ「魔物もいるからな。戦闘はできるだろ?」

 

 

 

 

ブダン「任せな。カミュこそ慣れてそうだな」

 

 

 

 

カミュ「まあな。俺が戦闘出来なかったらこんな所これねえよ」

 

 

 

 

ブダン「ん?ここの床、朽ちてるから落ちやすい。お前ら気を付けろよ」

 

 

 

 

子分達「へい!」

 

 

 

 

カミュ「いつもこんな仲間連れてんのか?」

 

 

 

 

ブダン「そうだ。こんな世界でも多少話のわかるやつはいる。他にも数人いるが、今日はこいつらだけだ」

 

 

 

 

カミュ「!奥から魔物が来てるぞ」

 

 

 

 

ブダン「そのようだな。カミュ、お手前を見せてもらおうか」

 

 

 

 

カミュ「人使いが荒いやつだぜ」

 

 

 

その後

 

 

 

ブダン「つ、強えな、カミュ。一瞬だったじゃねえか」

 

 

 

 

カミュ「無駄な事してられねえからな。ほら、さっさといくぞ」

 

 

 

 

子分A「こ、こんなに強い人がいるなんて...」

 

 

 

しばらすくるとあの三つの分かれ道に着いた

 

 

 

子分B「どれが本物ですか?」

 

 

 

 

子分C「こういう時は大抵どれかが罠なんですよね」

 

 

 

 

ブダン「だな。罠は......あの左の道か。真ん中にいくぞ」

 

 

 

 

カミュ「ちょっと待てよ。もっとよく調べろ。この左の道の端は罠の範囲外だ。進む価値はあるんじゃないか?」

 

 

 

 

子分A「あ、本当だ。よく見ると罠の跡が見える」

 

 

 

 

ブダン「そ、そうだったか!流石大盗賊だな!」

 

 

 

 

カミュ「(こいつ、実力自体は大した事なさそうだな)」

 

 

 

 

ブダン「かっこ悪い所見せてばかりは嫌だな。ここから見てろよ」

 

 

 

 

カミュ「わかったから注意してろよ」

 

 

 

その後

 

 

 

ブダン「ここは罠だな。真ん中を真っ直ぐ通るぞ」

 

 

 

 

子分達「へい!」

 

 

 

 

ブダン「伏せて進め。その方が安全だ」

 

 

 

 

子分達「へい!」

 

 

 

 

カミュ「(流石に罠の対処方法は知ってるか。まあ、避けた方が早いが)」

 

 

 

そして大きな扉の前に辿りついた

 

 

 

カミュ「ここがその満月の石がある場所か?」

 

 

 

 

ブダン「だろうな。お前ら、警戒はしておけよ。前みたいに大騒ぎになるのはごめんだ」

 

 

 

 

子分達「へい!」

 

 

 

ブダンがゆっくりと扉を開けると

 

 

 

ブダン達「おお!」

 

 

 

中には穴が吹き抜けになっており、月の光が差し込んでいた

 

 

 

光のある場所にはキラキラと輝く黄色い満月の石が飾られている

 

 

 

子分B「ブダンさん、やりましたね!あれが絶対満月の石ですよ!」

 

 

 

 

ブダン「いや待て!罠の可能性もある!」

 

 

 

 

カミュ「んなのねえよ」

 

 

 

カミュはスタスタと宝石に向かって行き、宝石を手に取った

 

 

 

子分C「ほ、本当に無かった」

 

 

 

 

カミュ「床の変化もない。魔物の気配もない。残るはこの宝石そのものが偽物の可能性だが........」

 

 

 

カミュは握ったり、軽く叩いたり光に照らしたりしている

 

 

 

カミュ「本物みたいだぜ」

 

 

 

 

ブダン「お、おお!だが........黄色か。俺の探してる物とは違うみてえだな。約束通りそれはカミュの好きにしな」

 

 

 

 

カミュ「いいのか?そんな色の違いだけで判断して」

 

 

 

 

ブダン「ああ、その色で間違いない宝石だからな。赤い宝石を探してるんだ。デルカダールの国宝だと聞いているが、一体どこに........」

 

 

 

 

カミュ「!?お、おいおい!それはもしかしてレッドオーブの事か!?」

 

 

 

 

ブダン「し、知ってるのか、カミュ!」

 

 

 

 

カミュ「まあな。何でレッドオーブを探してんだ?」

 

 

 

 

ブダン「それは.........。いや、折角レッドオーブを知ってるやつに出会えたんだ。話してもいいか。誰にも言うなよ?実は、俺の兄が重い病気になってな。医者も治そうとしてるんだが、ベッドから動けなくなってるんだ。

 

 

 

俺は兄を助けてやりたいが、どうにもできなくてな。そんな時、商人からレッドオーブが万病に効くと聞いた。それがあれば兄は元気になれる。俺が兄を助けてやれると思ってな。だから探してんだ。なあ、カミュ!レッドオーブの場所を知っているなら教えてくれ!頼む!」

 

 

 

 

カミュ「........わかった。お前が悪いやつじゃない事もな。場所なら教えてやる」

 

 

 

 

ブダン「ほ、本当か!?恩に着る!!」

 

 

 

 

カミュ「場所はデルカダール神殿。一番奥にあるはずだ。だが、俺も行く。辿り着くには魔物との戦闘が不可欠だからな」

 

 

 

 

ブダン「............取らないでくれよ?それさえあれば俺は他の宝なんかいらねえ。レッドオーブさえあればカミュに残りの宝は全部やるから、頼む」

 

 

 

 

カミュ「流石にあそこまで言われて横取りするほど腐ってねえよ」

 

 

 

 

ブダン「ありがとう!」

 

 

 

 

カミュ「じゃあ今日から二週間後、またこの遺跡で落ち合うぞ」

 

 

 

 

ブダン「わかった!」

 

 

 

次の日、デルカダール城

 

 

 

玉座の間

 

 

 

カミュ「ブダンと会ってきたぜ。ほら、満月の石だ」

 

 

 

 

マルティナ「あら、本当に持ってきたのね。後で戻しておくわ。それでどうだったかしら?ブダンは」

 

 

 

 

カミュ「...........」

 

 

 

 

ラース「カミュ?どうした?」

 

 

 

 

カミュ「いや、何でもねえ。二週間後にデルカダール神殿でまた会う事にした」

 

 

 

 

グレイグ「おお!それなら捕らえるチャンスだな。よくやってくれた、カミュ!」

 

 

 

 

カミュ「........そうだな」

 

 

 

 

ラース「どうした、カミュ。歯切れが悪いぞ」

 

 

 

 

カミュ「思ってたよりいいやつでな。それだけだ」

 

 

 

 

マルティナ「そうだとしてもやってる事は犯罪よ。同情はしても許してはいけないわ」

 

 

 

 

グレイグ「早速作戦を考えよう。カミュ、どうしてデルカダール神殿にしたのだ?」

 

 

 

 

カミュ「ブダンはレッドオーブを欲しがっててな。それでデルカダール神殿にあるって俺が言ったんだ」

 

 

 

 

ラース「レッドオーブを?だが、もうあそこには無いだろ」

 

 

 

 

グレイグ「そうだな。だが、そんなのは普通知らない事だ。それをわかっててそこを指定してくれたのか。ありがたい」

 

 

 

 

カミュ「偽物って作れるか?それがあればこっちも動きやすいんだが」

 

 

 

 

マルティナ「あそこまで綺麗ではないけどレプリカならあるわよ。それでもいいかしら?」

 

 

 

 

カミュ「ああ、それでいい。それを二週間後までに置いておいてくれ」

 

 

 

 

ラース「兵士達はいるか?元々多くは連れて行かないが」

 

 

 

 

グレイグ「ブダンの強さによる。どうだった?カミュ」

 

 

 

 

カミュ「一般兵士よりかはできると思うが、ここの兵士に敵うとは思えねえ。ましてや兄貴やグレイグには到底敵わねえよ」

 

 

 

 

ラース「なら大丈夫そうだな。バンかベグルともう一人くらいでいいだろう」

 

 

 

 

グレイグ「そうだな。それじゃあカミュ、二週間後頼んだぞ」

 

 

 

 

 

 

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