それから数十分後
マルス「ヘェ、ヘェ、疲れたー」
グレイグ「そうだろう。片手剣とはわけが違うからな。少し休もう」
マルス「グレイグさんやベグルさんってこんな重いの振り回してたんだ。凄く力持ちなんだね」
グレイグ「この武器を使うと決めるなら筋力は必須となる。それがなければ振り回す事すら出来ないからな。それに、これは練習用だが本物はもっと重いぞ」
マルス「これより重たいの!?じゃあ、もっともっと筋肉鍛えないとなんだね」
グレイグ「マルスが使う武器は大剣にするのか?」
マルス「出来ればそうしたいかな。僕もドーンッてやりたいもん」
グレイグ「そうか。なら、少しトレーニングを教えてやろう。部屋でも出来るやつだ」
マルス「本当!?教えて!」
しばらくして
バン「あ、あのーグレイグ将軍」
グレイグ「む?バンか。どうした?」
バン「いえ、こっちは訓練もう終わったんですけど、グレイグ将軍とマルスはどうするのかなと思って」
グレイグ「そうだったか。なら俺達も終わろうか、マルス」
マルス「わかった!ありがとうございました、グレイグさん!」
グレイグ「ああ、お疲れ様だ。ゆっくり休むんだぞ」
マルス「はーい!」
マルスは走っていった
バン「もしかしてなんですけど、昨日の俺の発言ですか?」
グレイグ「そのようだ。マルスが自分で考えた結果、俺のようになりたいと言ってきてな。大剣の扱い方を教えていたのだ。これから数日教えていこうと思っている」
バン「まさかマルスが師匠を目指さないなんて思わなかったです。あんなに師匠の事褒めてたのに」
グレイグ「俺も驚いた。ラースは相当ショックを受けていたがな。バンはこれから自主練か?」
バン「はい!少し見直そうかなって思って。グレイグ将軍は?」
グレイグ「俺もわざわざここまで来たのに何もせず教えるだけなのはもったいないからな。バン、よかったら相手してくれないか?」
バン「え!いいんですか!?」
グレイグ「俺がどれだけバンに敵うかわからないがな。だが、負ける気はないぞ。本気でいかせてもらう」
バン「はい!グレイグ将軍とは久しぶりですよね!俺も負けませんよ!」
その頃、玉座の間
マルス「父さーん、母さーん、訓練終わったー」
ラース「お、そろそろだと思ってたぞ。お疲れ、マルス」
マルティナ「グレイグとはどうだった?」
マルス「やっぱりグレイグさんって凄い!大剣ってあんなに重くて振るだけでもすぐに疲れたのに、それで敵をどんどん倒してたなんて!」
ラース「まあそこはグレイグの頼りになる所の一つだよな。いざとなったら守りも攻撃もできる。俺もそうだがイレブン達も助けられてきたからな」
マルティナ「ふふ、そうね。グレイグがこの事聞いたら恥ずかしがってそうね。グレイグはどうしたの?」
マルス「あ、置いてきちゃった。でも、剣も片付けたしお礼も言ったよ」
ラース「まあグレイグも久しぶりに体動かしてるんじゃないか?」
マルティナ「私も久しぶりに訓練場で思いっきり動かしたいんだけどね」
夕方 マルスとルナの部屋
マルス「ふんっ!ふんっ!」
ルナ「マルスー、何してるの?」
マルス「これはね、グレイグさんが教えてくれた部屋でも出来るトレーニングなんだって。こうやって僕も早く大剣を使えるようになりたいんだ」
ルナ「私もやりたい。マルス、教えて」
マルス「いいよー、一緒にやろう」
夕食前
ラース「.........遅いな、マルスとルナ」
デルカダール王「珍しいのう。二人して来ないとは」
コロ「クゥーン?」
マルティナ「グレイグ、見てきてくれる?」
グレイグ「わ、私がですか?わかりました」
ブレイブ「ガウ」
グレイグ「む?ブレイブも来るか?」
ブレイブ「ガウ」コク
マルスとルナの部屋前
コンコン
グレイグ「マルス、ルナ?いるか?」
ブレイブ「ガウー?」
返事は返ってこない
グレイグとブレイブは顔を見合わせる
グレイグ「入るぞ」
ガチャ
部屋に入るとマルスとルナは二人でベッドに寝ていた
二人「スゥ.....スゥ....」
ブレイブ「ガ、ガウ....」
グレイグ「寝てしまったか。マルス、ルナ。ご飯だぞ」
グレイグが声をかけるが起きる気配はない
グレイグ「駄目か。ひとまず王達に知らせてこよう。ブレイブ、一旦戻るぞ」
ブレイブ「ガウ」
食事場
デルカダール王「そうだったか。眠っておったか。それなら仕方あるまい。寝させておいてやっていいのではないか?」
マルティナ「駄目ですよ、お父様。変な時間にご飯食べてリズムを崩しても子ども達のためになりません。ラース、起こしにいきましょう」
ラース「まあそれもそうだな。グレイグ、次からは起こしてくれて構わないからな」
グレイグ「わ、わかった」
その後
マルス「ごめんね、おじいちゃん、グレイグさん。ちょっと眠っちゃって」
ルナ「まだウトウトする」
グレイグ「構わないさ。さあ皆で食べよう」
夕食後、ベグルの部屋
コンコン
ベグル「ん?誰だー?」
マルス「あ、ベグルさんいた。僕だよ、マルス。入ってもいい?」
ベグル「マルスか。待ってな、今開ける」
ガチャ
ベグル「どうしたんだよ、マルス」
マルス「あのね、ベグルさんの部屋に本たくさんあるでしょ?大剣の本ってある?」
ベグル「そりゃああるぞ。だが、グレイグ将軍も持ってるはずだぜ?」
マルス「それがさ、グレイグさんから借りようとしたら急に焦り出して、俺よりベグルの方から借りるといいって言われたんだ。明日には貸してくれるみたいなんだけどどうしてだろうね?」
ベグル「...............マルス、気にしなくていいぞ。やっぱり大剣の扱い方か?」
マルス「そう!自分でもそういうの読んでおこうかなって思ってさ。いい?」
ベグル「勉強熱心だな。持ってきてやるよ」
一分後
ベグル「これならわかりやすいと思うぜ。俺が大剣を使いたての頃に読んでたやつだ」
マルス「本当?ありがとう!ベグルさんにもやっぱりそんな時期があったんだね」
ベグル「そりゃあそうさ。俺だって何度も練習してここまで来たからな。今日の訓練見てたぞ。マルスが大剣が使えるなんて知らなかったな。教えてやれずすまなかった」
マルス「ううん!そんなのいいよ!あ、でもこれからはグレイグさんが忙しかったら教えてもらってもいい?」
ベグル「もちろんだ。頑張れよな」
ベグルはマルスの頭を撫でた
マルス「えへへ、ありがとう」
それから三日後の朝
マルス「(あれ?何だか体が痛いような.....)」
ルナ「マルス?どうしたの?」
マルス「ううん、何でもない」
朝食時
マルス「.......御馳走様でした」
ラース「ん?残すなんて珍しいな。お腹いっぱいになったのか?」
マルス「うん。多分もういいかなって」
マルティナ「そう、わかったわ。無理しないでいいわよ」
デルカダール王「どこか体調が悪いわけではないのか?」
マルス「うーん......そんな感じじゃないかも」
デルカダール王「そうか。それなら安心だな」
グレイグ「(マルスのやつ、どうしたのだ?どこか元気がないようだが)」
訓練終了後
ラース「グレイグ、すまない。少し聞きたい仕事があってな。いいか?」
グレイグ「わかった、今行こう。マルス、区切りもいいしここまでだ。また明日な」
マルス「う......うん」
その後、マルスとルナの部屋
ルナ「マルス、私今日これから遊びに行くんだけどマルスもおいでよ」
マルス「僕は今日はいいかな。部屋で本読んでるね」
ルナ「わかった。じゃあ行ってくるねー」
マルス「はーい」
数分後
マルス「ハァ......ハァ....(あれ.........体が.......熱い)」ドサ
マルスは部屋で倒れた
玉座の間
ブレイブ「......!」
ブレイブは何かに反応した
マルティナ「ブレイブ?誰か来たの?」
ブレイブ「ガウガウ」
マルティナ「ん?違うの?」
ブレイブ「ガウ!ガウガウ!」
マルティナ「ご、ごめんなさい、わからないわ」
ブレイブ「ガウ」クイ
ブレイブはマルティナを軽く押している
マルティナ「ええ?ど、どうしたのよブレイブ。私、ここにいないとなんだけど」
ブレイブ「ガウ!」
マルスとルナの部屋前
ブレイブ「ガウガウ」ガリガリ
マルティナ「マルスとルナの部屋よ?もしかして.........マルス!ルナ!何かあったの!?」
返事は返ってこない
マルティナ「開けるわよ!」
ガチャ
ブレイブ「ガウ!」
マルティナ「マルス!大丈夫!?.......熱いわね。熱があるわ。ブレイブ、医療部屋から医者を呼んできて!」
ブレイブ「ガウ!」ダッ!