それから三日後、カフェ
シンジはベロニカ達に看病されていた
ベロニカ「駄目よ!」
店長「ど、どうしてだよ、ベロニカさん。俺、スーナさんに会いに行く約束しちまったよ」
シンジは原因不明の病気になっていた
セーニャ「原因がわからないので、安静にしているのが一番です。そんな病気になった状態で動き回るのはいけません」
店長「こ、これくらいなんて事......」
シンジはそう言ってベッドから立ち上がろうとするが
店長「うおっ!」
セーニャ「店長様!」
シンジは倒れそうになり、セーニャに支えられた
ベロニカ「んもうっ!だから言ってるじゃない!大人しくしてなさい!」
店長「だがよ......」
ベロニカ「スーナさんは私達が代わりに行って店長さんの事伝えてくるから」
セーニャ「そうですわね。また後日という事にしておきましょう」
店長「わ、わかったよ。場所はダーハラ湿原の所にある高台だ。すまないが、よろしくお願いします」
ベロニカ「最初からそうしてればいいのよ」
セーニャ「お薬と簡単な料理は置いておくので、ごゆっくりお体を休めてください」
ダーハルーネの街
ベロニカ「どう思う?セーニャ。いくらなんでも偶然が過ぎないかしら?」
セーニャ「そうですわね。日に日に弱っていく店長様、毎日会いに来ているスーナ様、そして原因不明の病気。関係がないとは思えませんわ」
ベロニカ「店長さん、喋れてはいたけど様子がおかしかったわよね。まるでスーナさんに夢中になってるみたいだった」
セーニャ「あの現象は似たような状態ですと、魅了の可能性がありますわ」
ベロニカ「......考えてても仕方ないわね。スーナさんに直接聞きにいきましょう」
セーニャ「はい!」
ダーハラ湿原
二人は高台を登っていると
セーニャ「今日は少し霧が濃いですわね。いつもより周りが見えませんわ」
ベロニカ「シッ!セーニャ、上から誰かの声が聞こえるわ」
セーニャ「!........この話し声は、スーナ様?」
ベロニカ達の上の高台ではスーナが誰かと話していた
スーナ「本当男ってどいつもこいつも単純だわ〜!ちょっと優しくして、褒めちゃえばすーぐ私の虜」
魔物「流石スーナ様。また男を捕まえたのですね」
スーナ「ええ、そうなの。しかも聞いて。今回の男に昨日こんな事言われたの。俺、君の事が好きなのかもしれない。スーナさんも俺の事、どう思ってるか知りたい。だって〜!
キャハハハハ!!笑いを堪えるだけで大変だったわ!何を寝ぼけているのかしら。あんたは私の養分。好きとかいう感情なんて持ってるわけないじゃない!」
魔物「ケケケケ。それは愉快極まりない」
ベロニカ「..........最っっ低!!あいつ、店長さんで遊んでたんだわ!しかも養分って事は店長さんは今日来てたら死んじゃった可能性が高いって事だったのね」
セーニャ「人の感情を弄ぶなんて許せませんわ!」
ベロニカ「もう怒った!セーニャ、突撃してスーナさんを倒すわよ!これ以上の被害が出る前に!」
セーニャ「はい!お姉様!」
二人は上にいるスーナ達の所へ走っていく
スーナ「ん?誰?」
ベロニカ「話は聞こえたわ!スーナ!あんた、とんでもない最低女じゃない!」
セーニャ「店長様のご病気もあなたが原因なのですか!?」
スーナ「やっぱりあんた達よね。折角邪魔されないように店に人を入れないようにしてたのに、あんた達は私の力を無視していた。つまり、それだけの魔力があるって事よね。私の完璧な計画の中であんた達は邪魔でしかなかったのよ。
だからあのシンジとかいう男にゆっくりと魅了をかけてここに来させようとしていたのに、それすらも抑えられてしまうなんて。本当!邪魔!」
ベロニカ「何が邪魔よ!あの人は私達の大事な知り合いなの!あんたみたいなやつに好き勝手させるわけないじゃない!」
セーニャ「店長様の魅了状態をお治しください!」
スーナ「えー。そんなの無理よ。私、あいつを養分にするって決めたんだから」
ベロニカ「させないわよ!」
スーナ「うるさいわね。いいわ、邪魔ばっかりされてて嫌だったの。ここでお邪魔虫を払えば私の計画は元通り。消えちゃいなさい!」
スーナがあらわれた
ベロニカ「魔力覚醒!」
ベロニカの攻撃魔力が二段階上がった
セーニャ「スクルト!」
ベロニカとセーニャの守備力が一段階上がった
スーナ「そーれっ!」
スーナは爪を伸ばして切り裂いてきた
スーナ「虜になっちゃいなさい!」
スーナはベロニカに誘惑する
ベロニカ「効かないわよ!」
ベロニカには効かなかった
ベロニカ「メラガイアー!」
セーニャ「お姉様、キラキラポーン!」
ベロニカは嫌な効果から守られている
スーナ「貰っちゃうわね!」
スーナはセーニャの体力を吸収した
スーナ「私の色気、爆発!」
スーナのピンクサイクロン
ベロニカ「メラガイアー!」
セーニャ「ベホマラー!」
ベロニカとセーニャは回復した
スーナ「えいっ!」通常攻撃
スーナ「ギラグレイド!」
ベロニカ「メラガイアー!」
山彦により、もう一度メラガイアーが繰り出された
スーナ「キャアアアア!!!」ジュワー
ベロニカ「人の大事な感情を弄んだんだもの。当然の結果よ」
セーニャ「店長様の状態はどうなりましたでしょうか。戻ってみましょう」
カフェ
店長「いやー、ベロニカさん、セーニャさん。すまなかったな。何だかよくわからないが、さっきまであったボンヤリしていた気持ちがどこか消えていったんだ。迷惑かけたな」
セーニャ「いえ、よかったですわ。店長様がお元気になられて」
店長「スーナさんは何か言ってたか?」
ベロニカ「それがね、スーナさんは魔物で店長さんを養分にしようとして店長さんを誘惑してたみたいなの。さっきまでの店長さんの病気はあいつのせいだったのよ」
店長「............え?.....な、何言ってるんだよ、ベロニカさん。スーナさんが魔物?まさか.....。だって、彼女は人間で、優しくて、綺麗で.......。俺の作るお菓子が好きって.......」
セーニャ「それらは全てスーナ様の作戦だったんです。真の狙いである養分にするために店長様を騙していたんですわ」
ベロニカ「信じられないかもしれないけど、本当よ。さっきまで店長さんが変だったのもスーナさんがそういう風にさせたから。スーナさんを倒したから店長さんも元通りになったのよ」
店長「............マジかよ。ハァー.........」
店長はガックリと項垂れてしまった
セーニャ「ショックなのはわかりますが、どうか落ち込まないでください」
店長「いや.......確かに人間にしては綺麗すぎるとは思ってた。俺、単純だからなー。褒められて嬉しくなっちゃってたんだな。改めて礼を言わせてくれ。ベロニカさん、セーニャさん、助かった!」
シンジは頭を下げている
ベロニカ「いいのよ。店長さんは仕方ないんだから。助かってよかったわ」
店長「そう言ってくれると助かる。俺は昔から女運は無いからなー。変なのばっかりだぜ。そうだ!セーニャさん、ベロニカさん。お礼には少し変だけど、ある物をやるよ」
シンジは歩き出してキッチンに入っていった
少しして
店長「これだ」
シンジは二人に色違いのブレスレットを渡した
セーニャ「綺麗なブレスレットですわ。ですが、よろしいのですか?」
店長「ああ。これ、俺の趣味みたいなものでな。霊水の洞窟で取れる石で手作りしてあるんだ。緑の石と赤い石のそれぞれで前に作ったんだが、セーニャさんとベロニカさんにピッタリじゃないかと思ってな」
ベロニカ「ありがとう、店長さん!セーニャ、お揃いね」
セーニャ「はい!とっても嬉しいです!」
店長「こんなんで喜んでくれるとこっちも作ったかいがあるぜ。それじゃあまたよかったら食べに来てくれ。今度はしっかりやってるからよ」
ベロニカ「ええ、わかったわ。でも無理したら駄目だからね!」
セーニャ「ぜひまた伺いますわ。また新作が出たらお知らせしてくださると嬉しいです。それでは」
店長「おう!じゃあなー!ありがとうー!」