ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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バンの特訓

それから一ヶ月後、デルカダール城

 

 

 

朝食前

 

 

 

マルティナ「うーん.......」

 

 

 

マルティナは皆が来る前に、そこで体を回してストレッチをしていた

 

 

 

マルス「母さん、何してるの?」

 

 

 

 

ルナ「体操?」

 

 

 

 

マルティナ「あら、マルス、ルナ。おはよう。ちょっと最近体を動かしてないせいか少し体が痛くてね」

 

 

 

 

ルナ「大丈夫?お父さんは?」

 

 

 

 

マルティナ「それが私を気にしてお父様に休ませるように行っちゃったのよ。そこまで大変ではないんだけどね」

 

 

 

 

マルス「でも痛いならゆっくり休んだ方がいいよ」

 

 

 

その時、王様達が入ってきた

 

 

 

デルカダール王「おはよう、皆。マルティナ、ラースから話は聞いた。この一週間休んでおるんじゃ。体を壊してしまっては王女の仕事はできんからな」

 

 

 

 

グレイグ「姫様、お気付きになれずすみません」

 

 

 

 

マルティナ「でも、そんな大事にするほどじゃないんですよ」

 

 

 

 

ラース「それでもだ。マルティナは頑張りすぎる事が多いからな。折角の休みだ。久しぶりに体でも動かそうぜ」

 

 

 

 

デルカダール王「ラースの言う通りじゃ。マルティナよ、無茶してはいかんぞ」

 

 

 

 

マルティナ「もう.....。わかりました。それではありがたく休ませてもらいますね」

 

 

 

その後、訓練場

 

 

 

兵士達「マルティナ様!?」

 

 

 

 

マルティナ「ごめんなさい、急に。私も久しぶりに体を動かそうと思って来たの」

 

 

 

 

ロベルト「そ、そうだったんですか。確かにずっと来てませんでしたね」

 

 

 

 

マーズ「最後に来たのってもしかして何年も前じゃありませんか?」

 

 

 

 

マルティナ「多分そうね。誰か私と組み手してくれるとありがたいんだけど」

 

 

 

 

ギバ「マルティナ様、俺でよければ相手になります!前にマルティナ様から教わったジゴスパーク出来るようになったんですよ!」

 

 

 

 

マルティナ「あら!凄いじゃない、ギバ。それじゃあ見せてもらおうかしら」

 

 

 

 

ギバ「はい!」

 

 

 

少しして、ジール達新入りはベグル達と話していた

 

 

 

ジール「マルティナ様、凄い。本当に久しぶりなんですか?」

 

 

 

 

ベグル「確かにそうとは感じさせないよな。あれで衰えたとか言ってるんだから本当強い方だ」

 

 

 

 

ダバン「かくとう技もそうだけど、槍捌きも凄いよな。ギバも苦戦してるんじゃないか?」

 

 

 

 

ジール「俺、マルティナ様がこうやって訓練場で動いているのを見るのは初めてですよ」

 

 

 

 

ガザル「前まではよく来てたんだ。王女になってからは忙しくて殆ど来れてなかったみたいだけどな」

 

 

 

その後、ギバとの組み手も終わった

 

 

 

マルティナ「ふう。ギバ、やるじゃない。前よりもずっと早く重くなってるわね」

 

 

 

 

ギバ「ありがとうございます!マルティナ様も久しぶりとは思えなかったですよ」

 

 

 

 

マルティナ「ふふ、ありがとう。そういえばバンはどうしたの?見当たらないけど」

 

 

 

 

ギバ「実はあいつ、最近部屋でノートと睨みっこしてるんです。新技を掴むとかどうとか.....」

 

 

 

 

マルティナ「そうだったの。少し様子を見てみようかしら」

 

 

 

バンの部屋

 

 

 

コンコン

 

 

 

バン「はーい」

 

 

 

 

マルティナ「あ、バン?入ってもいいかしら?」

 

 

 

 

バン「マ、マルティナ様!?は、はい!あ!.....や、やっぱり少し待ってください!!」

 

 

 

ガサガサ!ドスン!

 

 

 

部屋の中から音がする

 

 

 

マルティナ「(か、片付けてるのかしら?気にしないのに)」

 

 

 

ガチャ

 

 

 

バン「入って大丈夫ですよ」

 

 

 

バンはマルティナを中に入れ、椅子を出した

 

 

 

マルティナ「ありがとう。片付けてたの?」

 

 

 

 

バン「へ、へへへ。少しだけ。それにどうしましたか?マルティナ様。俺に用事ですか?」

 

 

 

 

マルティナ「いえ、そんな大した事じゃないの。少しバンが気になってね」

 

 

 

 

バン「へ?お、俺が?」

 

 

 

 

マルティナ「ええ。ギバから聞いたわ。新技ですってね。悩んでるの?」

 

 

 

 

バン「あ.......そうなんです。師匠に技を覚えられてしまってるので、すぐに対策されてるんですよ。それなのに俺は師匠の手が広すぎて対策も取りにくくて.....。

 

 

 

だから悔しいので、俺も何か新技を覚えて師匠を驚かせたいんです!」

 

 

 

 

マルティナ「なるほど。バンは負けず嫌いだものね。いいと思うわ。私も付き合おうかしら?」

 

 

 

 

バン「い、いいんですか?でも、お仕事が」

 

 

 

 

マルティナ「それがね、私もずっと体動かしてなかったせいか少し体が痛くなってきてたの。それを言ったら一週間休んで体を動かしてくるといいって言われたの。だからバンの特訓に付き合うのは私にとっても好都合なのよ」

 

 

 

 

バン「そうだったんですか。お体大丈夫ですか?」

 

 

 

 

マルティナ「ええ、痛いといっても本当大したことないの。それで新技はかくとう技?それとも槍?剣とか盾もあるわね」

 

 

 

 

バン「まだ思いつかなくて。でも、槍やかくとう技をよく使うのでその二つがいいかなとは思ってます」

 

 

 

 

マルティナ「それなら私も力になれそうね。少し体を動かしながら考えてみましょう」

 

 

 

 

バン「わかりました!」

 

 

 

訓練場

 

 

 

バンとマルティナは組み手をして、バンの動きを見ていた

 

 

 

マルティナ「やっぱりラースに似てきたわね。教えられてるだけあって動き方がラースそっくりよ」

 

 

 

 

バン「そうですか?俺としては結構違うと思ってるんですけど」

 

 

 

 

マルティナ「私としては合わせやすくていいけどね。それで見て思ったんだけど、バンの槍の使い方って私とは少し違うわね」

 

 

 

 

バン「そうですね。マルティナ様みたいに攻めの姿勢で使う事は少ないです」

 

 

 

 

マルティナ「ギバがまさに私と同じ使い方なのよね。バンはセーニャと凄く使い方が似てるわ」

 

 

 

 

バン「そういえばセーニャさんも槍を使いましたね。見た事は殆どないんですけど」

 

 

 

 

マルティナ「そうだわ!今からラムダに行ってセーニャにもバンの槍の動きを見てもらいましょう!同じ使い方なら私よりよっぽどいいアドバイスが出来ると思うわ!」

 

 

 

 

バン「へ。そ、そこまでしてもらうとなんだか申し訳なくなっちゃいますね」

 

 

 

 

マルティナ「いいのよ。思い立ったらやってみましょう。ほら」

 

 

 

 

バン「わ、わかりました!」

 

 

 

聖地ラムダ

 

 

 

バン「そういえば俺、ラムダに来たのは初めてかもしれないです」

 

 

 

 

マルティナ「あら、そうだったの?でもまあ、普通ここに来ることは無いわよね」

 

 

 

 

バン「話には聞いてましたけど、綺麗な場所ですね。おお!命の大樹がこんなに近くに!凄え!」

 

 

 

 

マルティナ「あ、バン。セーニャ達の家はこっちよ」

 

 

 

 

バン「あ.....。へへ、俺よくこうやって違う所に行っちゃうんですよね」 

 

 

 

セーニャ達の家

 

 

 

コンコン

 

 

 

セーニャ「はーい」

 

 

 

ガチャ

 

 

 

セーニャ「まあ!マルティナ様!それにバン様!?どうされたのですか?」

 

 

 

 

マルティナ「セーニャ、丁度よかったわ。今日って予定あるかしら」

 

 

 

 

セーニャ「いえ、特にございませんが.....」

 

 

 

 

バン「あの、俺にセーニャさんの槍の使い方を教えてくれませんか?」

 

 

 

 

マルティナ「バンがね、ラースを驚かせる新技を覚えたいんですって。それで、バンの槍使いってセーニャと凄く似てるのよ。何かアドバイスできないかしら?」

 

 

 

 

セーニャ「な、なるほど。ですが、バン様ほどの方に私が教えられる事などあるのでしょうか」

 

 

 

 

ベロニカ「セーニャ、誰が来たの?って、マルティナさん!バンまでいるじゃない!不思議な組み合わせね」

 

 

 

 

バン「あ、ベロニカさん。お久しぶりです」

 

 

 

 

セーニャ「バン様が私に槍のアドバイスをしてほしいそうで」

 

 

 

 

マルティナ「ラースを驚かせる新技のためなのよ」

 

 

 

 

ベロニカ「ふーん、何だか面白そうじゃない。セーニャ、折角ならバンの動き方見てみたら?」

 

 

 

 

セーニャ「確かに見てから判断してもよさそうですね。バン様、マルティナ様、広場の方へ向かいましょう」

 

 

 

 

バン「ありがとうございます!」

 

 

 

広場

 

 

 

マルティナ「まずバンの槍使いを見てもらわないとね。私がまた相手になりましょうか?」

 

 

 

 

ベロニカ「どうせなら私がやるわ。バンとは前から少し戦ってみたかったの」

 

 

 

 

バン「ベロニカさんが相手は初めてですね。魔法......苦手なんだよなぁ」

 

 

 

バンは少し困っている

 

 

 

ベロニカ「じゃあ私はムチでいくわ。それなら魔法もあまり使わないしいいかしら?」

 

 

 

 

バン「ムチとは戦った事なかったので初めてです!よろしくお願いします!」

 

 

 

その後

 

 

 

バン「け、結構やりにくい。ムチってこんなにしなるのか」

 

 

 

 

ベロニカ「まあこんなものかしら。どうだった?セーニャ。私は確かにセーニャの槍とそっくりに感じたわ。特にカウンターなんかね」

 

 

 

 

マルティナ「やっぱりそうよね。私もカウンターがセーニャとそっくりに思ったの」

 

 

 

 

セーニャ「はい。非常に似ていると思います。バン様はどうやってこの技術を?ラース様は槍を使えなかったはずですが」

 

 

 

 

バン「師匠から槍は教わったんですけど、これは俺の感覚が近いですね。こうした方が俺にしっくりくる、って感じで。だから誰に教わったとかではないです。独学ってやつです」

 

 

 

 

ベロニカ「セーニャは確か本だったわよね」

 

 

 

 

セーニャ「はい。後は実戦でしたが。それでしたら、バン様がその槍で攻める時はどうされてますか?」

 

 

 

 

バン「えっと、さみだれ突きの時はこう構えて、姿勢を低くして狙い澄ますように攻撃してます」

 

 

 

 

セーニャ「私もさみだれ突きはそのやり方ですわ。一閃突きはどうでしょうか?実は、私には難しいのですが本には一閃突きの極意のようなものが書いてありまして」

 

 

 

 

マルティナ「それは気になるわね。私も聞いていい?」

 

 

 

 

ベロニカ「あの本まだあるわよね?私持ってくるわ」

 

 

 

 

セーニャ「ありがとうございます、お姉様」

 

 

 

 

 

 

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