次の日の昼 イシの村 広場
イレブンは悩んでいた
イレブン「(エマが.....結婚するなんて。付き合ってる人がいた事すら知らなかった.....。僕.....どうしたらいいんだろう)」
おばさん「おや?イレブンじゃないかい!?村に帰ってきてたのかい?」
イレブンが子どもの頃からお世話になっているおばさんが話しかけてきた
イレブン「あ、おばさん。久しぶり。元気なようで嬉しいな」
おばさん「そりゃあまだ私だって元気でいたいよ。どうしたんだい?何か悩んでるのかい?」
イレブン「う、うん。エマが結婚するって聞いてさ......複雑な気持ちになっちゃって。幼なじみなんだからちゃんと喜ばなきゃいけないのに」
おばさん「イレブンは知らなかったんだね。あの付き合ってる男性の事かい」
イレブン「僕も王様なんだから、結婚して子どもを残していかないといけないのはわかってた。でも.......自分にはよくわからないや」
おばさん「恋ってのは難しいものだからねぇ。..........イレブン、ちょっとこっちに来てくれるかい?」
イレブン「?いいよ」
おばさんの後ろをついていく
おばさん「この木、覚えてるかい?」
おばさんは村にある一本の少し大きな木についた
イレブン「覚えてるよ。昔、よくエマと登ったりして遊んだもの」
おばさん「それもそうだね。あんた、ここでした約束忘れたのかい?」
イレブン「え?」
おばさん「エマちゃんとだよ。昔、村でその約束が願う事を祝ったじゃないか」
イレブン「えっと........お祭りの記憶は少しあるけど、エマと何か約束したっけ?」
おばさん「本当に忘れちゃったんだねぇ。エマちゃんはずっと待ってたっていうのに」
イレブン「う、嘘.....。え?何したんだっけ?教えて、おばさん」
おばさん「駄目だよ。これは自分で思い出さなきゃいけない事だからね。少しヒントを出すなら、イレブンもエマちゃんもどっちにとっても大事な約束だったはずだよ」
イレブン「うーん.........」
おばさん「あとね、イレブン。恋は考えるのは難しいけど、わかる事は出来るよ。自分が一番安心するような人を想像してみなさい。自分が自分らしくいられる人。それが一体誰なのか、をね」
イレブン「自分が自分らしくいられる人...」
おばさん「それじゃあまたね。これからも頑張るんだよ」
おばさんは去っていった
その夜、イレブンの家
ペルラ「イレブン、ごめんよ。私が焦らせるような事言って悩んでるのかい?」
イレブン「焦ってるとは違うんだけど、エマも結婚するって聞いてさ。ちょっと変な気持ちになっちゃってて...」
ペルラ「あまり考えすぎるんじゃないよ?」
イレブン「うん.....。ちょっと外で夜風に当たってくる」
ペルラ「風邪引かない程度にしておくんだよ」
イシの村
イレブン「(約束......か。なんだか確かにあそこでしたのは思い出してきたけど.......何を約束したんだっけ)」
イレブンは考えながら自然とその木の場所に来ていた
エマ「........」
イレブンが木の場所にやってくるとエマが立って木を見ていた
イレブン「エマ?」
エマ「!あ、イレブン。どうしたの?こんな夜に」
イレブン「ちょっと考えてる事があってさ」
エマ「そう。.........ねえ、イレブン」
イレブン「何?エマ」
エマ「私達がまだ子どもの頃にここで約束した事、覚えてる?」
イレブン「..........約束をしたのは、覚えてる。でも、内容までは......」
エマ「..........ふふ、そっか。仕方ないよね!もう何十年も前だもん。私もあまり覚えてないや」
エマは少し下を向いた後、イレブンに笑いかけた
イレブン「エマ?」
イレブンはエマに少し違和感を感じた
エマ「おばさまから連絡された?私、結婚するの。イレブンは知らない人だと思うけど、相手は新しくこの村に来てくれたイーブって人。誰にでも優しくて、一応剣も使えるんだよ。前に私の事も助けてくれたの」
イレブン「それは知ってたよ。いい人らしいね」
エマ「ええ、本当。私にはもったいないくらいだわ。........夜も遅くなってきて少し冷えてきたわ。私、戻るわ。じゃあね、イレブン」
エマは少し駆け足で戻っていった
イレブン「エマ......どうしたんだろ。やっぱりエマらしくないよ」