ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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僕の隣

夕方 ソルティコの街 海岸

 

 

 

シルビアは友人の結婚式の帰りだった

 

 

 

シルビア「やっぱり結婚式っていいわね〜。まさかアタシのお友達もついに結婚しちゃうなんて......。しっかりサポート出来てよかったわ。二人とも見た事ないくらい幸せそうな笑顔だったわ〜。あら?あそこにいるのは...」

 

 

 

 

イレブン「.........」

 

 

 

イレブンは一人で海を見ていた

 

 

 

シルビア「やっぱり〜。おーい、イレブンちゃ〜ん!」

 

 

 

シルビアはイレブンに手を振りながら向かっていく

 

 

 

イレブン「あ........シルビア.....」

 

 

 

 

シルビア「あ、あら?どうしたの?イレブンちゃん。元気ないじゃない」

 

 

 

 

イレブン「実はね」

 

 

 

イレブンはこれまでの事を話した

 

 

 

シルビア「そう......。折角思い出したけど、エマちゃんに追い払われちゃったのね」

 

 

 

 

イレブン「でも、当然かなって。だって、僕はエマを待たせ続けてた。最後まで諦めずに.....ずっと。でも、僕は行かなかった。そりゃあエマも呆れちゃって当然だよ」

 

 

 

 

シルビア「ねえ、イレブンちゃん。一つ聞いてもいい?」

 

 

 

 

イレブン「なに?」

 

 

 

 

シルビア「どうしてエマちゃんを追いかけたの?」

 

 

 

 

イレブン「......え?そりゃあ...........僕がずっと待たせてたから........」

 

 

 

 

シルビア「その約束を守るため?」

 

 

 

 

イレブン「うん」

 

 

 

 

シルビア「約束があるから仕方なくエマちゃんと一緒になろうとしてるの?」

 

 

 

 

イレブン「!?仕方なくなんかない!昔からずっと僕にはエマが.........あ」

 

 

 

 

シルビア「うふふ、それを聞けてよかったわ」

 

 

 

 

イレブン「そっか.......。ずっと結婚って聞いてモヤモヤしてたのは.....どこかで僕がそれを嫌がってたからなんだ。僕は.....エマが好き。僕の隣で昔みたいに一緒にいてほしい」

 

 

 

 

シルビア「イレブンちゃんも大事な気持ちに気付いたみたいね」

 

 

 

 

イレブン「でも........叶わないよね。もう遅すぎる。エマはもう......別の人と結婚するんだから」

 

 

 

 

シルビア「ねえ、イレブンちゃん。命の大樹の根っこには、最後まで諦めずに待ってるエマちゃんの姿があったんでしょ?それってつまり、まだイレブンちゃんへの想いが消えたわけじゃないと思うの。

 

 

 

だって、何年も待ち続けた人への想いがそんなすぐに消えるなんてありえないわ。イレブンちゃんのその気持ちを告白して、エマちゃんに伝えてみましょう。もしかしたら何か変わるかもしれないわよ?」

 

 

 

 

イレブン「な、なるほど。でも.......何も変わらないかもしれない」

 

 

 

 

シルビア「イレブンちゃん!しっかりして!アタシ達と旅をした時に、ラースちゃんはよく言ってたじゃない!ほら!勇者は何て表すの?」

 

 

 

 

イレブン「......勇気を持つ者の事」

 

 

 

 

シルビア「そうよ!イレブンちゃんは勇者。あなたの素敵な心にはとっても大きな勇気があるの。その勇気を出してみましょう!勇者イレブンちゃん!」

 

 

 

 

イレブン「......ふふ、そうだね。僕、また勇気を出してみるよ!」

 

 

 

 

シルビア「ええ!応援してるからね!」

 

 

 

イレブンは走っていった

 

 

 

シルビア「(イレブンちゃん。ここ一ヶ月までのソルティコでの結婚式の予約は.....ないのよ。つまりそれがどういう事か.......。ふふ、お幸せにね)」

 

 

 

イーブの家

 

 

 

コンコン

 

 

 

ガチャ

 

 

 

エマ「........何でまた来たの、イレブン」

 

 

 

 

イレブン「エマ!僕、気付いたんだ!約束を守るためにここに来たんじゃない!僕は、これからもエマと一緒にいたいからここに来た!僕がこれまでで一番安心して、楽しくて、僕らしくいれた場所はエマと一緒にいた時だよ!僕は、エマが好き!!昔からずっと、イシの村で育った時からずっと!エマが好きなんだ!

 

 

 

これが......僕がさっき気づいて、君にどうしても伝えたかった想い。君はもう僕を許さないかもしれないし、今更って思うかもしれない。でも、これだけは言わせて。

 

 

 

どうか......幸せになってね」

 

 

 

 

エマ「...........イレブン.......」

 

 

 

エマはイレブンをしっかりと見て、イレブンの手を握った

 

 

 

エマ「.......ふふ、ありがとう、イレブン。私、とっても嬉しい」

 

 

 

パァン!パァン!

 

 

 

突然クラッカーの音が家のあちこちで鳴り始めた

 

 

 

イレブン「!!?な、なに!?」

 

 

 

家のあちこちからはペルラやダン村長、おばさんなど続々と現れた

 

 

 

 

イレブン「え!?あれ!?何で!?」

 

 

 

 

ペルラ「イレブン!あんた、カッコいい事言うようになったじゃないか!おじいちゃんもきっと喜んでるよ!」

 

 

 

 

おばさん「ようやく気持ちに気付いたようだねえ。あんたは本当昔から鈍いのねえ」

 

 

 

 

イレブン「ど、どういう事なの?」

 

 

 

 

エマ「ごめんね、イレブン。結婚は嘘なのよ」

 

 

 

 

イレブン「ええ!?嘘!?」

 

 

 

 

エマ「前からおばさまと、イレブンがもうあの約束を忘れてるに違いないって話してたの。だからどうにかしておばさまが思い出させようとしてくれたのよ。本当ならユグノアに行ってやるはずだったんだけど、まさかイレブンがこっちに帰ってくるとは思わなかったの。

 

 

 

ごめんなさい、イレブン」

 

 

 

 

イレブン「じゃ、じゃあ、イーブって人は?」

 

 

 

 

ダン「前にエマにプロポーズした人だ。だが、エマははっきりと断ったんだがな。彼にも少しだけ協力してもらったんだ」

 

 

 

 

イーブ「へへ、すみません。勇者様、広場で会いましたよね」

 

 

 

 

イレブン「あ!この前話しかけてきてくれた人!」

 

 

 

 

イーブ「エマさんが幸せになれればそれでいいと思って協力したんです。さっきの勇者様の言葉、かっこよかったです」

 

 

 

 

イレブン「み、皆に聞かれてたの.....。流石に恥ずかしいよ」

 

 

 

イレブンは少し顔が赤くなっている

 

 

 

ペルラ「でもね、イレブン。エマちゃんがあの木で待ち続けていたのは本当だよ。ずーっと、あんたを待ってたんだよ」

 

 

 

 

イレブン「そう......だよね。エマ、ごめんね」

 

 

 

 

エマ「本当、忘れられたのは悲しかったけど、こうしてイレブンの本当の気持ちも知れたし、素敵な事を言ってもらえた。私、とっても嬉しいわ」

 

 

 

 

イレブン「エマ......」

 

 

 

 

おばさん「さあ、それじゃあ二人が無事に付き合う事になったという事で、村に帰りましょうかね」

 

 

 

 

ダン「皆にも教えてやらねばな!」

 

 

 

 

エマ「お父さん、恥ずかしいからあまり言いふらさないで!」

 

 

 

 

全員「アハハハハハ!!」

 

 

 

 

 




思ってたより長く時間をかけすぎたかもしれません。まあ、これからは少しエマとイレブンの話も作ってみようと思います。何かまたご意見があれば教えてください。
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