ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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暴走

長の家

 

 

 

エド「じじーい!帰ったぜー!」

 

 

 

ブン!

 

 

 

ガン!

 

 

 

エド「痛っ!!」

 

 

 

エドに向かって杖が飛んできた

 

 

 

長「ギギイッッ!!ギイ!」

 

 

 

奥からはげんじゅつしがやってきた

 

 

 

ラース「ほ、本当に魔物なんだな。何言ってるのかわからねえや」

 

 

 

 

エド「痛って〜。いいじゃん!じじいなのは本当だろ!それよりさ、ほら!じじいが話してくれたラースってやつ連れてきたんだ!しかもラース以外にも兵士がめちゃくちゃ強くてよ!俺、瞬殺されてきた!」

 

 

 

 

長「ギギギ」ペコ

 

 

 

長はラースに向かって軽くお辞儀をした

 

 

 

ラース「お、おう.....。よろしくな」

 

 

 

 

エド「今じじいが初めましてって言ってたのわかったの?」

 

 

 

 

ラース「まさか。挨拶か?と思っただけだ」

 

 

 

 

長「ギィー」

 

 

 

 

エド「あ、じじいが少し話したい事があるって。ラース、こっちにこいよ」

 

 

 

 

ラース「わかった」

 

 

 

部屋

 

 

 

エド「じじい、話って何だよ」

 

 

 

 

長「......ギィ。ギギ」

 

 

 

長は少し考えた後、エドを部屋から出そうとしている

 

 

 

エド「は?俺はいちゃダメなのかよ。でも、俺がいないとラースがじじいの言ってる事わからねえぞ」

 

 

 

 

長「ギィー。ギギギ」

 

 

 

 

エド「何が大丈夫なんだよ!あー、もう!わかったから!外で見回りしてくる!」

 

 

 

エドは渋々出ていった

 

 

 

ラース「えっと、エドの言う通り、俺はあんたの言う事わからねえんだが」

 

 

 

 

長「ギギ.......言葉、話せる。少し」

 

 

 

長は言葉の表が書かれたものを見ながら話し始めた

 

 

 

ラース「おお、マジか。それならわかりそうだ。で?魔物から俺に話って?」

 

 

 

 

長「ありがとう。エドを嫌わないでいた。あの子、人間。自分、魔物」

 

 

 

 

ラース「お礼なんかいらねえよ。どこで過ごそうがあいつが人間なのはわかった。多少不思議な力があるだけだ」

 

 

 

 

長「勇者の仲間、優しい。お願い、ある。いいか?」

 

 

 

 

ラース「いいぞ。困りごとか?」

 

 

 

 

長「ここ数年、人間達にここがバレた。何回か襲われた。皆、危ない。守ってほしい」

 

 

 

 

ラース「なるほど。誰かの大事な故郷を滅ぼそうとするのは俺は大嫌いだからな。もちろんそんなやつらぶっ飛ばしてやるさ」

 

 

 

 

長「助かる。エド、この事知らない。エド、まだまだ弱い。それに、信用ならない人間達に、見られたくない。黒い服を着た男達、十人。どうか頼む」

 

 

 

 

ラース「わかったぜ。エドにバレないようにする」

 

 

 

 

長「よく男達来る場所教える。こっち」

 

 

 

 

ラース「おう」

 

 

 

その頃、エド

 

 

 

エド「なんだよ、なんだよ。じじいのやつ、俺の事扱い適当すぎんだろ。俺だっていつか父ちゃんみたいに強くなるんだからな!今に見てろよ」

 

 

 

エドは木々を慣れた手つきで移動しながら、周りを探っていた

 

 

 

エド「!?人間の気配。こんな所になんでだ」

 

 

 

エドは移動をやめ、その気配がした場所を警戒していると

 

 

 

ガサガサ

 

 

 

手下A「ラージさん。本当にこんな何もない山の中に魔物の群れが?」

 

 

 

 

ラージ「ああ、そうだ。しかも中々でけえぞ。ありゃあ魔物共の集合場所だな。きっとお宝とかがあるはずだぜ」

 

 

 

 

手下B「そういう場所って大抵何かありますからね。もしかしたら珍しい武器とか鎧もあるかもですね!」

 

 

 

 

手下C「そうしたらまた大儲けですね!」

 

 

 

黒い服を着て、武器を持った男達が団体でどんどん進んでいく

 

 

 

エド「何だよ、あいつら。初めて見たけど、この先の村まで知ってるなんて。皆が危ない。俺が止めなきゃ!」

 

 

 

エドは木から飛び降りて男達の前に出た

 

 

 

ガサ!

 

 

 

ラージ達「!?」

 

 

 

 

エド「てめえら、こっから先にはいかせねえぞ!」

 

 

 

 

ラージ「人間だと!?こんな所になぜ!」

 

 

 

 

エド「うるせえ!俺が倒してやる!」

 

 

 

エドは魔物の姿になった

 

 

 

ラージ「魔物だと!?なんだ、こいつ!!化け物か!」

 

 

 

 

手下B「何かヤバそうです。でも、一体だけなら!」

 

 

 

全員が武器を構えた

 

 

 

エド「人間、かかってこいよ」

 

 

 

その頃、ラースと長は

 

 

 

長「今日、来ない。いつもはこっちから来る」

 

 

 

エドとは遠く離れた正反対の方向に来ていた

 

 

 

ラース「そうか。まあ、来るか来ないかはわからないもんな。少し警戒しておく。エドはどうしたんだ?」

 

 

 

 

長「あの子は見回り。安全な場所、任せている。危ない事、させられない」

 

 

 

 

ラース「そうか。まあ、まだ若いもんな。力もまだ上手く使いこなせないようだし、それがいいだろうな」

 

 

 

 

長「自分、皆にラース伝える。警戒されないように」

 

 

 

 

ラース「そんな事しなくていいぞ。俺はここにいたらダメなやつだからな。隅っこで大人しくしてるさ」

 

 

 

 

長「すまない。では」

 

 

 

長は家へ戻っていった

 

 

 

ラース「さて、木の上で警戒しておくか。懐かしいな、この感覚」

 

 

 

ラースは軽々と木の上に登り、遠くまで見ている

 

 

 

その頃、エドは

 

 

 

エド「くっそ.....」

 

 

 

エドは傷だらけになっている

 

 

 

ラージ「何だよ、魔物みたいだと思ったら全然弱っちいじゃねえか」

 

 

 

 

手下D「この程度で威張ってるなんて、たかが知れてますね。ラージさんが出る必要ないですよ。俺達で大丈夫です」

 

 

 

手下達にエドは囲まれており、逃げ場は無くなっていた

 

 

 

手下C「安心しろよ、ガキ。お前の村は俺達が支配してやるよ」

 

 

 

 

手下E「魔物を従える人間。面白そうだな」

 

 

 

 

エド「誰がてめえらなんかに!」

 

 

 

 

ラージ「うるせえよ。弱いお前が悪いんだぜ。さて、これ以上時間かけたくないんでね。終わりにさせてもらおう」

 

 

 

ラージはエドに剣を突き刺した

 

 

 

エド「ガアアアアア!!」

 

 

 

 

手下A「うわ、容赦ないですね。そこまでしなくても、勝手に死んだと思いますよ」

 

 

 

 

ラージ「弱肉強食。弱いやつは強いやつに殺されるしかない。こいつは俺達より弱かった。だから殺した。それだけだ」

 

 

 

ラージ達は村に進んでいく

 

 

 

ガシ

 

 

 

ラージ「あ?」

 

 

 

 

エド「ま.....て.....。そっちは....」

 

 

 

血だらけのエドがラージの足を弱々しく掴んだ

 

 

 

ラージ「まだ生きてたか。なら、楽にしてやるよ」

 

 

 

ラージはもう一度エドに剣を振りかぶる

 

 

 

エド「(俺.......死ぬのか。父ちゃん.........弱くて......ごめん。俺に......力があれば)」

 

 

 

エドは振り落とされる剣が走馬灯のように見えていたその時

 

 

 

カッッッ!!

 

 

 

エドが突然赤い光に包まれる

 

 

 

全員「!?」

 

 

 

 

ラージ「な、何だ!?」

 

 

 

その赤い光は遠くにいたラースにも見えた

 

 

 

ラース「!!?何だ、あれ!しかもこの凶悪な気配は!まさか、エド!?」

 

 

 

ラースは光の方に全速力で向かっていく

 

 

 

エド「グオオオオ!!!」

 

 

 

エドからは青い毛が生え、釣り上がった鋭い目、長い牙と爪を持ち、体全体から赤い光を纏っている

 

 

 

ラージ「な、何だ、こいつ。さっきまでと姿がなんだか違うぞ!」

 

 

 

 

手下B「雰囲気も別物です。まずいですよ、ラージさん!」

 

 

 

 

エド「ギャオオ!」

 

 

 

エドは手下の背後に回り、爪で切り裂いた

 

 

 

手下E「ガッ....」ドサ

 

 

 

 

全員「な!?」

 

 

 

 

ラージ「は、はええ!さっきよりもずっと速いぞ!」

 

 

 

 

手下C「撤退しましょう!」

 

 

 

 

ラース「エド!!」

 

 

 

逃げようとする手下達の近くからラースがやってきた

 

 

 

全員「また人間!?」

 

 

 

 

ラース「こいつら、あの長が話してたやつか!まさかこっちにいるとはな!って.......エド?」

 

 

 

 

エド「グオオオオオ!!」

 

 

 

 

ラージ「あ、あんた助けてくれ!こいつ、人間みたいなくせに魔物になりやがったんだ!」

 

 

 

 

ラース「エド!俺がわかるか!」

 

 

 

 

エド「ギャオオオ!」

 

 

 

エドはラースを切り裂こうとする

 

 

 

ラース「くっ!」

 

 

 

ラースは避けた

 

 

 

エド「ガアアア!」

 

 

 

エドはラースをどんどん攻撃する

 

 

 

ラース「チッ!大人しくさせるしかなさそうだな!」

 

 

 

ラースは避けながら攻撃体制に移った

 

 

 

ラース「ばくれつきゃく!」

 

 

 

 

エド「ガッ!」

 

 

 

バキィ!

 

 

 

エドは木を折るほどの威力で吹き飛ばされる

 

 

 

ラース「ハアッ!」

 

 

 

ドガァン!!

 

 

 

ラースはエドを追いかけ、頭を掴んだ後地面に叩きつけた

 

 

 

エド「............」

 

 

 

エドは地面に埋め込まれた後、動かなくなり元の姿に戻った

 

 

 

ラース「ふう......。手荒だったが、息はしてるな」

 

 

 

 

ラージ「あんた.......すげえな。何者だ」

 

 

 

 

ラース「お前ら、エドに何をした。こんな風になるまで痛めつけたのか」

 

 

 

ラースは殺気を出しながらラージ達に問い詰める

 

 

 

ラージ「い、いや、こいつがしつこいから」

 

 

 

 

ラース「エドは何もしなければ襲う事はないはずだ。つまり、お前らはそれ相応の事をしていたんだろ。お前ら、村を襲うやつらだろ」

 

 

 

 

ラージ「でも、お宝が」

 

 

 

 

ラース「んなのねえよ。これ以上引き下がるなら俺が相手になるぞ。お前らの命は保証できないからな」

 

 

 

 

ラージ「お、お前らここはやめだ!こんな所来てたまるか!」

 

 

 

ラージは手下を連れて逃げていった

 

 

 

ラース「さて、エドを連れていかないと」

 

 

 

 

 

 

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