雑貨店内
ギバ「へえ、色々置いてあるんだな」
ギバはイリーナから飲み物やお菓子などを貰って一緒に食べていた
ギバは店を見渡している
イリーナ「はい。ここ、父から受け継いだのですが、商品の取り揃えてる数だけなら王国でもトップクラスなんです。それを私も頑張って揃えてるんです」
ギバ「父親を受け継いだのか。きっと喜んでるだろうぜ。しっかり頑張ってくれてるんだからよ」
イリーナ「そうだと嬉しいです。でも、私がこうやって店を任されてからあのような男性に絡まれる事が多くて....。父は追い払う事が出来たのに、私では舐められてしまうのか、全く言う事を聞いてもらえないんです」
ギバ「あんなやつらはよく来るのか?」
イリーナ「一週間に多くてニ、三回は。何回か本当に商品を壊されたり、盗まれたりしてるんです」
ギバ「......クズ野郎だな。デルカダール王国にいる将軍は俺によくこう言ってくれたんだ。努力していれば、必ずいつか報われるってな。俺はその言葉通りになったんだ。だから、努力は大切な事だ。そんな努力してるやつを馬鹿にしてるやつらは絶対許さねえ。
イリーナさん、俺に任せてくれ。この店、俺が守ってみせる。そんなやつらをこの店に近づかせねえよ」
イリーナ「い、いいんですか?でも、ギバさんにご迷惑が」
ギバ「迷惑なんかじゃねえさ。兵士は人を守る仕事だ。それは国が違ったって変わらねえ。それに、努力してる人を応援しないわけがないだろ?」
イリーナ「ギバさん......。ありがとうございます。私なんかを努力してる人なんて言ってくれるのはギバさんだけですよ」
ギバ「そ、そうか?この店やイリーナさんの話から簡単にわかりそうな事だけどな」
その時
ガシャアアン!!
二人「!!?」
店の入り口から何かが割れる音がした
イリーナ「もしかして.....また!」
ギバ「くそっ!壊されるってこんな派手になのかよ!」
店先
イリーナ「ああっ!!ガラス模型の商品が!!」
床には綺麗なガラスで出来たコップや飾るためのリースなどが粉々になって壊されている
男性「へっへっへ、さっきはよくも仲間達を連れていったな」
近くには10人以上の男達が武器などを持ってニヤニヤしていた
ギバ「てめえら!!こんな事して何が楽しいってんだ!!」
男性「へっ、てめえが仲間達を兵士に送ったのは知ってる。だから仕返しだよ。この人数に勝てると思ってんのか?」
ギバ「ぐっ......。俺のせいだってのかよ」
男性「そうだ。てめえが変に暴れなけりゃあ店の商品は無事だったんだ」
ギバ「..........悪い、イリーナさん。俺が迷惑だったみたいだ」
イリーナ「そんな事ありません!ギバさんが守ってくれて本当に助かったんです。店の商品とギバさんの行為は関係ありません!」
男性「お前もよ、いっつもいっつもキャーキャーうるせえんだよ。こんな店、とっとと潰れてしまえよ」
イリーナ「!!」
ギバ「.........おい、俺を狙いにきたんだろ。なら、俺が相手になってやる」
男性「へっ、人数差ってのをわかってねえようだな。さっきの5人程度じゃねえんだぜ?20人は用意した。てめえ一人が」
ギバ「ごちゃごちゃうるせえ。相手になるって言ってんだろうが」
ギバは男性達を睨みながら、殺気を出している
男性「そんなに死にてえならやってやるよ!雪原にこい!雪に埋めてやるぜ!」
男性達はシケスビア雪原に向かっていく
ギバは黙って男性達についていく
イリーナ「だ、駄目です、ギバさん!いくらなんでも殺されてしまいます!」
ギバ「イリーナさん、大丈夫だ。イリーナさんとこの店は俺が守ってみせる。待っててくれ」
ギバは少し振り返ってイリーナに伝えると、男性達を追いかけていった
シケスビア雪原
男性「本当に来るなんてマジで馬鹿だろ」
ギバは先程の男性達に囲まれている
ギバ「もう許さねえ。何が人数差だ。俺にとっちゃあてめえらが何人集まったって同じだ」
男性「かかれえっ!」
十分後
動いているのはギバだけになっていた
ギバ「他愛もねえな。本当ならぶっ殺してやりたいが、兵士である以上出来ないからな。死ぬギリギリで止めておいてやる。生きてる事に感謝しろよ」
雑貨店内
ギバ「イリーナさん、戻ったぜ」
イリーナ「ギバさん!!よかった....。私、ギバさんが本当にやられてしまったらどう責任取ったらいいかと思って....。本当にお強いんですね」
ギバ「当然だろ。兵士なんだから鍛えてるんだ。特にあんな事してくるやつらなんかには絶対負けねえよ。商品は本当にすまなかったな」
イリーナ「いいんです。ギバさんが無事だったんで」
ギバ「ありがとな。これであいつらが絡んでくる事も無いはずだぜ」
イリーナ「本当にありがとうございました。何とお礼したらいいか」
ギバ「お礼は平気だ。イリーナさんがまた頑張って店を続けられるなら俺も頑張った甲斐があるしな」
イリーナ「はい!ギバさんのおかげです!ぜひまた寄っていってください。絶対サービスしますよ!」
ギバ「それは嬉しいな。それじゃあまたな!」
その夜、ギバの部屋
ギバはベッドで今日の事を思い出していた
ギバ「イリーナさん......いい人だったよな〜。しかも、めちゃくちゃ感謝されちまった。これって、俺にもついに出会いが!!へへへへ」