それから二週間後、聖地ラムダ
ベロニカ達の家
セーニャはどこかに出かけようと準備していた
ベロニカ「あれ?セーニャ、どこに行くの?」
セーニャ「あ、お姉様。今日は少し遊びに行ってこようと思いまして」
ベロニカ「そうだったの。最近歴史作り、頑張ってたもんね。休憩も大事よ、楽しんできなさい。因みに誰と行くの?」
セーニャ「ロベルト様ですわ。前にお約束していたので」
ベロニカ「え......?ロ、ロベルトってデルカダールの兵士の?」
セーニャ「はい、そうですわ。あ、そろそろ向かわないといけません。それではお姉様、夜には帰りますね」
セーニャは家から出ていった
ベロニカ「(セーニャとロベルトって.....どんな関係なの?前までは話す程度だったのに突然そんな事.........。も、もしかして!セーニャの彼氏!?)」
ベロニカは一人で考えが膨らんでいく
ベロニカ「(こ、こうしちゃいられないわ。セーニャの事だし、知り合いだからつい気が緩んでるんじゃないかしら。私がしっかり見ててやらないと!こっそりついていきましょう)」
ベロニカも遅れて家から出ていった
デルカダール城 大広間
セーニャ「あ、ロベルト様。お待たせしてすみません」
ロベルト「セーニャさん、おはようございます。大して待ってませんよ。俺、今日を楽しみにしてました」
セーニャ「ふふ、私もですわ。昨日の夜もウキウキして眠るのが遅くなってしまいました」
城の入り口近くではベロニカがこっそりとそれを見ていた
ベロニカ「今日を楽しみにしてた?ウキウキしちゃった?ま、まさか......デートだったなんて。ロベルト、いい人なのはわかるけど、簡単にうちの妹は渡さないわよ」
ロベルト「それじゃあ早速ユグノアに向かいましょうか。あ、俺のキメラの翼で行くのでセーニャさんは掴まっててください」
セーニャ「わかりましたわ。よろしくお願いします」
シュン!
二人はいなくなった
ベロニカ「あ!私も追いかけないと!ユグノアって言ってたわね。ルーラ!」
ベロニカもすぐに後を追った
ユグノア王国
ロベルト「到着ですね。おお!結構賑わってるんですね!」
セーニャ「本当ですわ!スウッ.....。甘い匂いに包まれてますわね!」
広場や商店街にはお菓子やケーキなどのお店や出店がたくさん並んでおり、スイーツフェスティバルと書かれた旗などが出ており、たくさんの人が行き来していた
ロベルト「楽しみですね、セーニャさん!」
セーニャ「とっても!あ、でもまずはイレブン様とロウ様にお会いしましょう。ユグノアに来たら会っておきたいので」
ロベルト「そうですね。俺もイレブンさんとロウ様に会うのは久しぶりです。ユグノア城に向かいましょうか」
二人は城に向けて歩いていく
二人から少し離れた所では
ベロニカ「スイーツフェスティバル......。こんなのやってたのね、知らなかったわ。セーニャならとっても喜びそう。ロベルト、デートに女の子の好きなお祭りに誘うなんて......本気なのね。ユグノア城に向かうって言ってたわね。バレないように行かないと」
ユグノア城 玉座の間
セーニャ「イレブン様、ロウ様、お元気なようで何よりですわ。今日はスイーツフェスティバルのためにユグノアに来たので顔を見せておこうかと思って」
ロウ「やはりセーニャなら来てくれたのう。しかし、一緒にいるのがベロニカやシルビアではなくロベルトとは....。予想もしておらんかったのう」
ロベルト「そうですよね。でも、俺もこういうの好きだったんで丁度よかったんです」
イレブン「あ、そうだったんだ。実はこのお祭り、街の人達が考えてくれたもので僕達は少ししか協力出来なかったんだけど、かなり大きなお祭りになったんだ。楽しんでいってね」
ロウ「そうじゃな。ぜひ楽しんできてくれ。それとイレブンが作ったケーキが特別に売られておるんじゃ。それもよかったら食べてみてくれると嬉しいのう」
セーニャ「イレブン様の手作りですか!?ぜひ食べてみたいですわ!」
イレブン「お、おじいちゃん。恥ずかしいよ。大した物じゃないんだよ?パティシエ達が作るケーキの方がずっと美味しいから」
ロベルト「いえ、それはぜひ俺も食べてみたいです!絶対、人気間違い無しですよ。味の感想伝えますね」
イレブン「わ、わかった。それじゃあね」
二人は出ていった
その頃、大広間
ベロニカ「あ、エマちゃん。イレブンから聞いてたけど、本当にお城に住み始めたのね」
エマ「ベロニカさん、こんにちは。そうなんです。イレブンから近くで一緒に生活したいって言われて....。でも、こんな立派な所にいると申し訳なくて」
ベロニカ「そこは仕方ないわよね。イレブンが王様だからどうしてもお城に住む事になっちゃうわよ。部屋や国には慣れたの?」
エマ「はい。ユグノアには何回も訪れてたので問題なくて、部屋はイレブンが気を使ってくれて豪華な部屋じゃないのにしてくれたので」
ベロニカ「そうだったのね。イレブンったらしっかり考えてるのね。あ!セーニャ達が来ちゃった!エマちゃん、じゃあね!」
ベロニカは走っていった
エマ「は、はい。どうしたんだろう、ベロニカさん」
玉座の間
ベロニカ「イレブン!おじいちゃん!大変なの!」
イレブン「え!?どうしたの?ベロニカ!」
ロウ「何かあったのかのう?」
ベロニカ「さっきセーニャとロベルトが来たでしょ?あの二人、まさかのデートなのよ!」
ロウ「ほ!!何の関係じゃと思っておったがまさか恋仲とは!!」
イレブン「そ、そうだったの?でも、確かに仲はよさそうだったかも」
ベロニカ「でしょ!?さっきも今日を楽しみにしてたとか言ってたの!ロベルトがいい人なのはわかるけど、セーニャを簡単に取られるのは困るわ!イレブン、私と一緒に二人を見張りましょう!」
イレブン「ぼ、僕も?まあ、気にはなるけどさ。あまり首を突っ込んだら駄目なんじゃないの?」
ベロニカ「姉として妹を守るのは当然よ!しっかり相手も調べないと!」
ロウ「気持ちはわからんでもないが一旦落ち着くのじゃ、ベロニカよ。二人を応援してやってはどうかの?」
ベロニカ「そりゃあ......応援はするけど!何の話もなくいきなりあんな光景見せられたらビックリするわよ!まさかセーニャが私に秘密にしてる事があったなんて知らなかったわ」
イレブン「それは確かに。おじいちゃん、僕も行ってもいい?仕事は明日も出来るからさ」
ロウ「わかった。お祭りもやっておるんじゃ。イレブンも街の者と一緒に楽しんでくるんじゃぞ」
イレブン「わかった。お土産買ってくるからね」
ベロニカ「早速行きましょう、イレブン!早くしないと二人を見失っちゃうわ!」
ベロニカはイレブンの手を引っ張っていく
イレブン「わわっ!待ってよ、ベロニカ」
二人は玉座の間から出ていった
ロウ「ほほ、賑やかでええのう。しかし、セーニャにもついに彼氏がのう。応援してやらんといかんな」