広場
ロベルト「それじゃあセーニャさん、片っ端から回っていきますか?」
セーニャ「はい!このためにお腹を空かせてきたので問題ありませんわ!」
ロベルト「そうですよね。俺も今日は頑張りますね!」
セーニャ「それではロベルト様は右側のお店からお願いします。私は左側のお店の物を頼んできます」
ロベルト「わかりました。じゃあこのテーブルに集めて埋まりそうになったら食べていきましょうか」
セーニャ「はい!それでは行ってきます!」
セーニャは嬉しそうにしながら走っていった
ロベルト「セーニャさんとこうして二人きりで話すのは初めてだけど、話しやすくて優しい方だな。おっと、俺も買ってこないと」
ロベルトも人混みに紛れていった
少し離れた所では
イレブン「バラバラになったよ。買いに行ったのかな?」
ベロニカ「きっとそうよ。セーニャったらはしゃいでるわね。デートなのにそんな子どもみたいにしてたら駄目じゃない!」
イレブン「まあまあ。セーニャの大好きなスイーツがこんなにあるんだから嬉しくなって当然だよ。どっちを追いかける?」
ベロニカ「二手に分かれましょう。私はロベルトの方にいくわ。イレブンはセーニャをお願い」
イレブン「逆じゃなくて大丈夫?」
ベロニカ「私はセーニャの彼氏を調べなきゃいけないの。ロベルト、しっかり調べさせてもらうからね」
イレブン「ああ、そういう事ね。ロベルトもラースに鍛えられてるから視線とかに反応しやすいかもしれないから気をつけて」
ベロニカ「そうね。バレたら元も子もないわ。慎重にいかないと」
三十分後
テーブルには数えきれないほどのスイーツ達が集まっている
ロベルト「あ、流石にもう置ける場所なさそうですね」
セーニャ「はい。続きはこれを食べてからにしましょう。どれも美味しそうですわ!」
ロベルト「そうですね。こんなに食べれるなんて滅多にありませんからね。..........また、か」
ロベルトは周りを見渡している
セーニャ「どうかされましたか?」
ロベルト「何だか見られているような気がして......。視線を感じるんです。セーニャさんはわかりませんか?」
セーニャ「そ、そうですか?私ったらついはしゃいでしまって全く気にしてませんでした」
ロベルト「俺もあまり確証は無いんですけど、何となく....。でも、こんなに人が大勢いますから見られてたって当然ですかね」
セーニャ「きっとそうですわ。もしかしたらこのスイーツの量に驚かれているのかもしれません」
ロベルト「ハハハ、確かにそうですね。俺の無駄な心配だったみたいです」
セーニャ「それでは食べていきましょう」
二人はどんどんテーブルの上にあるケーキなどを食べていく
少し離れた所では
イレブン「.....危なかったね。やっぱり少しバレてたみたいだよ」
ベロニカ「本当ね。気配は隠してるつもりだったんだけど、それでもバレちゃうのね。セーニャが勘違いしてくれて助かったわ」
イレブン「一応セーニャの言う通り、驚いている人も多いけどね。というか、あの量を二人で食べれるの?」
ベロニカ「セーニャからしたら一人で食べれる量よ。あの子ったら甘いものに関しては本当ラース並みだから」
イレブン「ほ、本当だ。セーニャだけ食べる一口の大きさが違うね。でもとっても幸せそうだし、美味しそう。僕も食べたくなってくるな」
ベロニカ「ちょっと私もお腹空いてきたのよね。二人はしばらくここにいるだろうから、二人で何か買いに行きましょう」
イレブン「わかった。僕、あれ食べてみたかったんだよね。ブッシュ・ド・ノエル?だっけ。クレイモランのケーキ」
ベロニカ「チョコレートのケーキの事よね。一度食べた事あるわよ。美味しかったわ」
二人は商店街に向かった
セーニャ「ロベルト様、こちらのクリームブリュレ食べられましたか?とっても濃厚で美味しいですわ!」
ロベルト「あ、まだ食べてないです。美味しそうですよね。ありがとうございます。.......おおっ!美味い!濃厚なクリームなのに、しつこくないですね」
セーニャ「そうなんです!何個でも食べれてしまいそうです!」
ロベルト「あ、じゃあ俺も。俺、さっき初めて見たんですけど、この薄い皮みたいなやつとっても美味しいですよ」
セーニャ「そちらはパステリートですわ。聖地ラムダではよくお菓子として出されているんです。私も小さい頃よく食べていました」
ロベルト「あ、ラムダのお菓子だったんですか。それならセーニャさんは知ってて当たり前ですね」
セーニャ「ですが、パティシエの方が作ったものは初めてですわ。貰いますね。........まあっ!中によくジャムなどが使われていたのですが、その代わりにクリームが入ってるんですね。初めてですわ!美味しいです!」
ロベルト「あ、なるほど。中身が変わっているのか。皮だけでも美味しいですよね」
そして約一時間で全て食べ終わった
セーニャ「それではまた続きにしましょう。ロベルト様もまた持ってきてください」
ロベルト「はい。それではまた」
その頃、別の場所では
イレブン「あ、セーニャ達もう食べ終わったよ。早くない?」
ベロニカ「セーニャは流石としか言いようがないけど、それについていけるロベルトも凄いわね。甘いもの好きだったなんて知らなかったわ。って、イレブンこぼしてるわよ」
イレブンの手にはシュケットというシュークリームのようなものがあり、皮がテーブルに落ちていた
イレブン「あ、本当だ。ごめん。これ思ってるよりずっと美味しくてさ」
ベロニカ「へ〜、シュークリームとは違うの?」
イレブン「うん。皮がね、焼いてあってパリパリしてるよ。クリームが入ってるやつと入ってないやつ買ったけど、どっちも美味しい。ベロニカのはそれ、何?星みたいな形してるね」
ベロニカ「これはヨウルトルットゥ。クレイモランで一年の決まった月にしか出ないスイーツで、星の形のパイにフルーツのジャムが乗ってるのよ。食べる?」
イレブン「そんなのがあるんだ。美味しそう、貰うね」
イレブン達もスイーツフェスティバルを楽しんでいた
商店街では
ロベルト「あ、ここで出店が終わりみたいだな。それじゃあ一旦置いてこよう」
セーニャ「あ、ロベルト様、こちらに来てください!」
少し奥ではセーニャがロベルトに手を振っている
ロベルト「あれ?セーニャさん。何かあったのか?」
セーニャ「ロベルト様、ご覧ください。先程ロウ様がお話ししていたイレブン様のお手製ケーキですわ。こちらのお店で売られていました」
セーニャの手にはシフォンケーキがあった
ロベルト「そうだったんですか。美味しそうです。イレブンさんってこんな立派なケーキ作れるんですね。凄いや」
セーニャ「イレブン様はお菓子作りが好きなようでして、よく色々作っているそうですわ。もう一つ、チョコレートブラウニーがありました。ロベルト様、そちらも買って半分こしませんか?」
ロベルト「いいですね、それ。俺も買ってきます」
ロベルトは店に入っていった
セーニャ「それじゃあ私は先に戻っておきましょう」
セーニャが一人で歩いていると
男性「ね〜え〜、そこの綺麗なお姉さーん」
セーニャ「?」
三人ほどの男性がセーニャに話しかけてきた
男性「そうそう、お姉さんですよ。お姉さん、凄く美しいですね。俺達と一緒にどうですか?」
セーニャ「申し訳ございません。私、お連れの方がいらっしゃるので」
男性「そうなの?でも、近くにいなくない?それなら少しだけでもさ」
セーニャ「すみませんが、こちらのスイーツもあってご期待に応える事が出来ないんです」
男性「スイーツ美味しそうだよね。それなら俺、お金だすからさ」
セーニャ「いえ、そんな失礼な事できません。私は大丈夫ですので、ご心配ありがとうございます」
男性「(チッ!面倒くせえな)」
セーニャ「それでは失礼します」
セーニャが後ろを向いた瞬間
男性「夢見の花!」
男性はセーニャの顔に夢見の花を出した
セーニャ「!?スゥ......」
匂いを嗅いだセーニャは眠ってしまった
ドサ!
手に持ったスイーツと一緒に倒れ込んだ
男性「よし!持っていくぞ!」
男性達「へい!」
数分後
ロベルト「結構列になってたんだな。セーニャさんは流石に席に戻ったかな」
ロベルトが歩いていると
ロベルト「ん?何でスイーツがこんな所に捨てられてんだ?あれ.......シフォンケーキ.....イレブンさんの手作りのやつか。勿体ないが、捨てておかないとな」
ロベルトがスイーツ達を集めていると
カラン
ロベルト「ん?何だ、これ?......ヘアバンド?.........あ!!こ、これってセーニャさんがいつもしてるやつ!!セーニャさん拐われた!?」