しばらくして、ベロニカ達は
ベロニカ「ねえ、イレブン。セーニャとロベルト、いくらなんでも戻って来なさすぎじゃない?」
イレブン「確かに。もう席を立ってからかなり経つけど全く持ってこないよね。スイーツはまだ少し残ってるのに.....」
ベロニカ「何かあったのかも。探しに行きましょう」
一方、ロベルトは
ロベルト「目撃者がいてくれて助かった。セーニャさんらしき人が運び込まれたのはこの廃屋か」
ロベルトの前には古くなり使われなくなった家があった
ロベルト「よし、早く入ってセーニャさんを助けないと」
ロベルトがドアから入ろうとした時
ヒュオオオ!
男達「ギャアアアア!!」
家の中から凄い音と共に男達の叫び声が聞こえてきた
ロベルト「な、何だ!?」
ガチャ
セーニャ「あ!ロベルト様!ご心配をおかけしました」
ロベルト「セ、セーニャさん!よかった。大丈夫でしたか?」
セーニャ「はい。眠らされてしまって起きたらこの家にいて囲まれておりましたので、少々魔法を使ってしまいました。大きな怪我になるほどではないと思うのですが」
ロベルト「なるほど。今の音はセーニャさんの風魔法だったんですね。無事でよかったです。さあ、戻ってまたスイーツの続きを食べましょう」
セーニャ「はい!あ、でもイレブン様のケーキや一部のお菓子が駄目になってしまいました.....。とても残念ですわ」
ロベルト「それは仕方ないですよ。買うにも少し時間も遅くなってきましたし、我慢しましょう」
少し離れた所では
ベロニカ「いたわよ、イレブン。こんな所で二人きりなんて何してたのかしら」
イレブン「商店街からは少し離れてるもんね。お店も無いはずだし、本当にどうしたんだろう」
ベロニカ「気になるわね。変な事されてないといいけど」
イレブン「へ、変な事って......。ロベルトはそんな事する人じゃないでしょ」
ベロニカ「好きな人の前だと変わるかもしれないわよ。ほら、見なさい。今にもロベルトがキスしそ.......」
二人「えええ!!?」
イレブンとベロニカはロベルトとセーニャが顔を近づけている瞬間を見た
ロベルト「あ、取れたぜ。さっきの廃屋でのゴミだったみたいだ」
セーニャ「ありがとうございます、ロベルト様。目の違和感もなくなりました」
ロベルト「いやいや。しかし、セーニャさんのような綺麗な顔を近くで見ると少し照れますね。まるでキスしてるみたいでしたよ」
セーニャ「そんな風に見えましたか?私、まだキスをした事がないんです」
ロベルト「俺もですよ。そうそうする機会なんてありませんからね。まあ誰にも見られてないですし、大丈夫ですよ」
ベロニカ達は
ベロニカ「いくら人気が無いからってあんな堂々とする!?ロベルトったら大胆じゃない!セーニャもセーニャで何許してるのよ!」
イレブン「う、うわ〜、僕もまだエマとした事ないよ。そこまで二人の仲は進んでたんだ」
ベロニカ「私の知らない間にセーニャが旅立っていく.......」
ベロニカはショックでフラフラし始めた
イレブン「あ、ベロニカしっかりして!」
それから一時間後
セーニャ「御馳走様でした。こんなにたくさん甘いものを食べれて幸せでしたわ」
ロベルト「俺も一人だとどうしても限度がありましたから。セーニャさんがいてくれて助かりました。ほぼ全て食べれましたね」
セーニャ「そのお気持ちわかりますわ。私も一人だと全種類食べたくても食べれない事が多いです。お金や時間や夕飯などの都合がありますから」
ロベルト「やっぱりそうですよね。それに一人よりも誰かと話しながら食べるとずっと美味しく感じます」
セーニャ「私もそう思ってました!スイーツは分け合って食べればもっともっと美味しくなりますわ!」
ロベルト「またこういう事があったら連絡しますね。ここまで一緒にスイーツについて話せる方って俺の中だとセーニャさんくらいなので」
セーニャ「私もですわ。お仲間がいらしてとても嬉しかったです。ぜひまたご一緒に食べましょう」
ベロニカ「ちょっ、ちょっといいかしら?」
ロベルト「え?あ!ベロニカさん、イレブンさん!」
セーニャ「まあ!?どうされたのですか、お姉様!」
イレブン「実はね、さっきまで二人をずっと見てたんだ。何でセーニャとロベルトが一緒にいるのか不思議に思ってさ」
ベロニカ「まさかあんた達が彼氏彼女の関係だったなんて思わなかったけど、少しは応援するわ。でも!!キスはもっと隠れてやりなさい!あんな堂々とするんじゃないわよ!」
二人「え?」
セーニャとロベルトはベロニカの発言にポカンとしている
セーニャ「お、お姉様?何を言っているのですか?」
ロベルト「俺とセーニャさんが恋人!?ベロニカさん勘違いしてますよ!そんな素敵な関係じゃないですよ、俺達!しかも、キスって......」
二人「え?」
今度はイレブンとベロニカがセーニャとロベルトの発言にポカンとしている
イレブン「あ、あれ?違ったの?仲良さそうだったし、二人で楽しそうにしてたからさ」
ベロニカ「そ、そうよ!今日を楽しみにしてたとかウキウキして眠れなかったとか言ってたじゃない!」
ロベルト「いつから聞いてたんですか!?デルカダール城での会話ですよ、それ!」
セーニャ「申し訳ございません、ロベルト様。私がお姉様に説明してなかったのが原因のようですわ。お姉様、イレブン様、実はロベルト様は私と同じくらいスイーツが大好きでして、前のお城での飲み会の時にその事でとても会話が弾んでいたんです」
ロベルト「その時に例年開かれているスイーツフェスティバルが開催したら二人で食べ尽くしてみたいという話になって、それから連絡を取り合いながら今日の予定になったんです」
イレブン「そ、そうだったんだ。じゃあ、本当にただ二人でスイーツを食べてただけだったんだね」
ベロニカ「そ、そうだったのね。で、でも!さっきのキスは何だったの!?しっかりこの目で見たわよ!」
ロベルト「それはセーニャさんの目にゴミが入ったみたいでそれを取っていたんです。まさか本当に誰かに見られていたなんて」
セーニャ「ロベルト様の言う通りになってしまいましたね。まさかお姉様達に目撃されているとは思いもしませんでしたが」
イレブン「あ、あはは.....。ベロニカ、全部勘違いだったみたいだよ」
ベロニカ「ハァ〜......。何かしら、この安心したような、恥ずかしいような感覚。まあ勝手に勘違いしてごめんなさい。二人にそんな共通点があったのは知らなかったわ」
ロベルト「まあ知らなくて当然だと思います。俺がスイーツ好きなのを知ってるのなんてバン達くらいですから。男でスイーツ好きは少し恥ずかしいので」
セーニャ「そんな事ありませんわ、ロベルト様。こんなに美味しいものを好きになるのに性別なんて関係ありません。それに度々男性の方がスイーツ店に並んでいるのも見かける事ありますよ」
イレブン「そうそう。僕もスイーツ好きだしね。まあロベルトほどじゃないのかもしれないけどさ、それでも恥ずかしがる事ないと思うな」
ベロニカ「好きなものは好きでいていいのよ。もっと堂々としてなさい。そうすれば誰かに馬鹿にされたって気にならなくなるわよ」
ロベルト「へへ、皆さんやはり優しいですよね。ありがとうございます」
ベロニカ「それじゃあ夕日も沈みそうだし、そろそろ帰りましょう」
セーニャ「はい。ロベルト様、今日はとても楽しかったですわ。またぜひご一緒しましょう!」
ロベルト「俺も楽しかったです。またご連絡でも、城にでもご自由にお願いします。それでは!」
イレブン「ふふ、またねー。ロベルト、僕もスイーツよく作るから試食とか頼んでもいい?」
ロベルト「イレブンさんの手作りの試食なんてしてもいいんですか!?ぜひやりたいです!」
イレブン「もちろん。いろんな意見があった方がいいからさ。今度僕も連絡するね」
ロベルト「楽しみにしてます!それではありがとうございました!」