その後、デルカダール城 大広間
エド「ラース、ベグルー、戻ったぜー!」
ベグル「ラース将軍と呼べって言ってるだろうが!」
テルマ「そうだぞ、エド。流石にラース将軍のような偉い人にその口調はよくないって」
エド「テルマもベグルも細けえなー。ラースは気にしてねえんだし平気だって!」
ラース「そりゃあ気にしてないが、あまり大声出すな。形だけでも将軍って付けておけ。周りから変に思われるぞ」
ベグル「大丈夫です、ラース将軍。後でまたみっちりと教えこみますから。それで?どうだったよ、見回りは」
エド「あー.......。問題なかったはずだぜ!」
テルマ「色々ありましたけどね......」
二人は少し目を逸らしている
ベグル「........ハァ〜。やっぱり俺がいった方がよかったか」
ラース「テルマ、すまなかったな。大丈夫だったか?」
エド「おい!!何だよ、その反応!俺が悪いみたいじゃねえか!」
二人「違うのか?」
エド「始まりはテルマからなんだぞ!いっかくうさぎを間違えて踏んだのがいけねえんだ!」
テルマ「ちょっ、エド!そういう事言うなよ!お前だって踏んでたじゃねえか!」
エド「焦って間違えただけだ!」
テルマ「じゃあ俺と変わらねえじゃんか!しかも崖に行ったのお前だろ!あそこに行かなきゃ危険な目に合わなかったはずだろ!」
エド「俺は一人でどうにでも出来たもんねー!テルマが勘違いして無理に助けようとしたからだろー!」
テルマ「ムカつくやつだな、エド!あん時は知らなかったんだから仕方ねえじゃねえか!」
二人はいがみ合っている
ベグル「.......仲良しかよ」
ラース「はいはい、わかったから。二人が元気なようで何よりだ。襲われたならどこか怪我してないか?医療部屋に行ってみてもらうか?」
エド「あ、そうじゃん。テルマ、お前あん時いっぱいいっかくうさぎ達に突撃されてたんだから怪我してないか?」
テルマ「じゃあ一応見てもらおうかな。ラース将軍、いいですか?」
ラース「ああ、構わない。巻き込んだのはこっちだからな。医療部屋はこっちだ」
ベグル「よかったな、エド。友達ができてよ」
エド「え?な、何でわかったんだ?まあ、そうなんだけどよ。テルマって意外と度胸あるんだぜ。気に入ったんだ」
ベグル「ほう、そうだったのか。楽しかったか?」
エド「まあ.....悪くはなかったかな」
ベグル「それじゃあ今度からグラジーって店に行ってみろよ。あいつ、そこで働いてるからよ」
エド「そういえば言ってたな。でも酒場なんだろ?うーん.......仕方ねえな、行ってやるとするか!」
ベグル「偉そうにしてんじゃねえよ」
医療部屋
医者「うん。少し切り傷とかが多いけど元気そうで安心したよ。はい、塗り薬。これ塗ってしばらくすれば大丈夫だよ」
テルマ「ありがとうございます」
ラース「ありがとな、テルマ。エドの面倒見てくれて」
テルマ「いえ、大したことないですよ。寧ろ、エドと友達になれましたし、嬉しかったです。俺もチャムの事で忙しくて友達なんて殆どいませんから。ラース将軍はエドの事知ってたんですか?」
ラース「さっきも何だかそんな発言してたな。魔物になる事だろ?」
テルマ「やはりご存知だったんですね。あんな力があるなんて驚きました。でも、それ以外は普通の俺達と同じ人間ですね。ちょっと子どもっぽい気もするけど」
ラース「まあな。それにエドは17歳。テルマと年齢も近いんだ。これからも仲良くしてくれると嬉しいぜ」
テルマ「え!?年上!?あれで!?俺と殆ど身長とか変わらねえのに.....」
ラース「あんまチビとか言うなよ?」
テルマ「そんな事は言いませんけど、年上かー。同い年くらいかと.....。タメ口だったし、呼び捨てにしちゃいました」
ラース「エドはよ、敬語とか知らねえんだ。だから誰にでもあんな話し方なんだ。見習いだから時間はたくさんある。テルマも色々と教えてやってくれ。人間にとって当然の事でも、エドにとっては知らないルールばかりだ。変わったやつだが、いいやつなんだ」
テルマ「へへ、そうですね。友達というか、弟みたいな感覚ですけど頑張ります」