クレイモラン広場
シャール「ああ、皆さん。ご無事だったんですね。私、このまま帰ってこないんじゃないかと心配で」
シャールの肘は何かが貼りつき光っていた
ラース「.....なあ、シャール様。いや、リーズレット?どんなに姿は騙せても、気配までは隠せないぜ?さらに、その肘が光っているのにはお気づきで?」
シャール「え?....!何これ、いつの間に」
ラース「俺があの時イオをしたのは、お前にダメージを与える為じゃない。この発光虫を付けるためさ!さあ観念しろ!」
リーズレット「あら、小賢しい真似をしてくれたのね」
シャールは変身を解き、氷の魔女の姿に戻った
エッケハルト「まさか!魔女が女王様に化けておったとは」
リーズレット「ふふ、アンタ達が聖獣を倒してくれたおかげで、昔の力が蘇ったわ。英雄グレイグを取り逃がしたあの時の借り、ここで返してあげる。
特に、私に傷を負わせたお嬢ちゃんと小賢しい真似をしたお兄さん、覚悟しなさい?さあ、私の腕の中で永遠に凍りなさい!」
リーズレットがあらわれた
リーズレット「ふふ、今の私の力を持ってすればあんた達なんて」
ラース「長い話はいい」
ラースはリーズレットの言葉が言い終わるよりも早くリーズレットに距離を詰める
リーズレット「!?」
ラース「あの時のイレブンの借りは返させてもらうぜ!」
ラースがリーズレットの足下に来ると、剣に力を込めた。その力により刀身に炎が纏う。更に、ラースの気持ちに呼応したのか剣よりも大きく炎が纏い、まるで炎の剣のようになっている
ラース「かえん斬り!」
ジュゥゥゥ!!
リーズレット「キャアアアッッ!!」
完全に油断していたリーズレットに強力な炎の斬り上げが繰り出される
その炎は傷をつけたリーズレットの皮膚を焼いている
リーズレット「なんて事をするのよ!」
ベロニカ「そんなの知らないわよ!メラミ!」
ベロニカは自身の目の前に赤い魔法陣を描き、炎の塊を呼び出してリーズレットにぶつける
リーズレット「もう熱い思いはしないわ!」
リーズレットはもっていた槍で貫いて、炎の塊を壊した
リーズレット「雪だるまになりなさい!」
リーズレットはそのまま離れていこうとするラースに体を凍てつかせる吹雪をふらせる
パキパキパキ!
ラース「こんなもの!」
パリィィィン!
ラースは一瞬凍りつきそうになったが、振り解き動けるようになった
リーズレット「凍りつけ!」
リーズレットは冷たい氷の風をイレブン達全体に吹きつける
イレブン「冷たい....。でも、負けてられない!」
イレブンは冷たい風が吹きつける中走っていき、リーズレットの元へ向かう
リーズレット「!?」
イレブン「はやぶさ斬り!」
リーズレット「くっ!」
イレブンはリーズレットの意表を突いたが、リーズレットに間一髪で防がれてしまった
セーニャ「氷の旋律ですわ!」
セーニャが魔力をこめて竪琴を奏でると、イレブン達全体に薄く青い膜が張られた
ラース「はあああ!!」ラースは力を込めて雄々しい叫び声をあげ、極限の集中状態に入り込んだ。ラースは青いオーラに包まれ、ゾーンに入った
ちから すばやさ 呪文の威力があがった
ラース「は!」
ラースは先程よりも目に追えないほどの速さでリーズレットの懐へ入り込む
リーズレット「!?」
ラース「ばくれつきゃく!」
リーズレット「く!!」
パキパキ!!
危険を感じたリーズレットは即座に自身の前の空気を凍らせてラースとの間に壁を作った
パリィィィン!!
リーズレット「嘘!!」
ラースはそれをたった一蹴りで粉砕した
ラース「はああああ!!」
リーズレット「キャアア!!」
リーズレットは強烈な蹴りを喰らい、かなり後ろに飛ばされていく
ベロニカ「どんどんいくわよ!メラミ!」
ベロニカはそのまま追撃として炎の塊をリーズレットに飛ばしていく
リーズレット「これ以上好きにはさせないわよ!」
リーズレットは高く浮き上がり、イレブン達の元まで勢いよく戻ってきた
リーズレット「はあっ!」
着地と同時にイレブンに槍で攻撃する
イレブン「流石に当たらないよ!」
リーズレット「雪だるまになりなさい」
リーズレットは避けたイレブンにそのまま連続で凍てつかせるような吹雪をふかせた
パキパキパキ
イレブン「はあっ!」
イレブンも体が凍りそうになるが、なんとか振り解く事に成功する
イレブン「ベロニカ!ラース、連携だ!」
二人「了解!」
三人は綺麗に縦に並ぶ
ベロニカ「ラースいくわよ!ハアアアッ」
ベロニカは普通よりも大きなメラミをラースに向かって放つ
ラース「任せろ!ハアッ!イレブン!」
ラースはそのメラミに合わせてさらにメラミを重ね、より大きな炎の塊にさせてイレブンに向ける
イレブン「ハアッ!」
イレブンも息を合わせてメラミを重ねる。すると、三人の合わさった特殊なメラミは形を変え、炎の鳥となった
炎の鳥はリーズレットに向かって真っ直ぐ飛んでいく
三人「ファイアーバード!」
リーズレット「な、なによこれ!キャアアアッ!!」
リーズレットは浮いてよけようとするが、炎の鳥はリーズレットを追いかけ空中でリーズレットは激しい炎に包まれる
リーズレット「く......なかなかやるわね。でも、私の力はこんなものじゃないわ!」
セーニャ「イレブン様、キラキラポーン」
セーニャの聖なる力を持ったステッキがイレブンに加護の力を与え、優しい光にイレブンは包まれる
ラース「せいけんづき!」
ラースはリーズレットに距離を詰め、目前で拳を勢いよく突き出す
リーズレット「ふふ、そんな見え見えだと避けるに決まってるじゃない。お兄さん、かなりの攻撃力だけど当たらなきゃどうって事」
ラース「よっ」
ラースはそのまま姿勢を低くした
リーズレット「ない.....!!」
リーズレットの目前には炎の塊が向かってきていた
ジュウゥ!
リーズレットの顔に炎の塊は直撃する
リーズレット「あっついわよ!くっ!どこから!」
ベロニカ「あら、気付かなかったの?」
ベロニカはラースの真後ろにおり、ラースの姿でベロニカは死角となっていた
リーズレット「仲間の背中に向かって打ったというの!?しかもこのお兄さんもそれをわかって.....。どこまでも小賢しい事してくれるじゃない!」
リーズレットはベロニカに向かって強い吹雪をふかせる
リーズレット「雪だるまにしてあげるわ!」
ベロニカ「きゃっ!」
パキパキパキ!
凍てつかせるような吹雪により、ベロニカは雪だるまになり動けなくなってしまった
リーズレット「もう許さないわ!吹雪よ、吹き荒れなさい!」
街全体を覆い尽くすほどの雪雲が現れ、風も更に強くなる。吹き荒れる猛吹雪で近くすらも見えにくくなり、イレブン達を包んでいた青い膜も砕けた
イレブン「はやぶさ斬り!」
イレブンはリーズレットがいた場所に向かって剣を振る
リーズレット「うふふ、どこにいるか見えてないようね」
イレブン「くっ!」
リーズレットはそこにはおらず、声だけが聞こえてきた
リーズレット「さあ!こちらからいかせてもらうわよ!」
セーニャ「させません!氷の旋律ですわ!」
セーニャが再び竪琴に魔力をこめて演奏し、青い膜をイレブン達全体に張った
リーズレット「ヒャダルコ!」
イレブン達全体に水色の魔法陣が描かれ、氷の刃が無数の数降り注いでくる
全員「く!」
ラース「そこか!ばくれつきゃく!」
ラースは魔力を感知した場所に向かって蹴りを入れる
リーズレット「あら、危ない。探知されそうになるなんてね。でも、一歩遅かったわね。凍りつきなさい!」
リーズレットが上空からイレブン達に冷たい風を吹きつける
リーズレット「はあっ!」
リーズレットはそのままセーニャに向かい槍を当るように落ちてきた
セーニャ「キャア!」
イレブン「今なら見える!はやぶさ斬り!」
イレブンがセーニャの元に現れたリーズレットに攻撃しようとする
リーズレット「危ないわね」
リーズレットはまたふわりと後ろに避け、吹き荒れる猛吹雪の中に紛れ込んだ
ラース「イレブン、もう一回!」
その時、突然ラースがイレブンの目の前にやってきた
イレブン「え?う、うん!はやぶさ斬り!」
イレブンがラースの言われるまま剣を素早く前に振ろうとすると
ラース「よっと!」
ガン!
ラースは素早く振られる剣を足場に、勢いよく猛吹雪の中に突っ込んでいく
リーズレット「!?」
そうすると、リーズレットの目の前に勢いよくラースが現れる
ラース「メラミ!」
ラースはそのまま手から炎の塊をリーズレットにゼロ距離でぶつける
リーズレット「キャアッ!」
ドサッ!
リーズレットはその勢いに吹き飛ばされる
ベロニカ「今よ!エッケハルトさん、魔女を封印する呪文を!」
エッケハルト「ポカポカズマパ!ポテズマパ!ムチョムチョズマパ!ポチャズマパ!ズマズマズマパ!ポカ?えっと、これは確か....ポカジョマジョ!」
そう言うと本は光出し、リーズレットはその本の中に吸い寄せられていく
リーズレット「イヤアアア、謝るから許し」
シュン!
リーズレットは本に吸われ、消えていった
セーニャ「あ、氷が溶けていきますわ!」
しばらくすると、街は何事もなかったかの様にみんな動き始めた
ラース「ふう、これで安心だな」