ダーハルーネの街
グリー「実は僕さ、ダーハルーネに来たのこれが初めてなんだよね」
マヤ「え!?そうだったの?」
グリー「うん。というか、行った事ない街や国ばっかりだよ。行った事あるのはデルカダール王国だけだからね。あと一回だけイレブンさん達のおかげだけど海底王国ムウレアって場所に。海の中で人魚とか魚人とかいっぱいいたんだ」
マヤ「へ〜、私は兄貴と世界中回ったから全部行った事あるよ。ムウレアも懐かしいな。すっごく綺麗だったからまた行きたい」
グリー「マヤさんも行った事あるんだ。流石カミュさんがいるだけあるね。この街の案内とか頼んでもいい?」
マヤ「うん、任せて。取り敢えず店長さん、えっと兄ちゃんの友達のお店に行こっか」
グリー「ついていけば大丈夫だよね」
少し離れた場所では
ベグル「やっぱり変だよな。こんな事しなきゃいけねえなんてよ」
ベグルが普通の服を着て二人を見ていた
時は少し遡り、グリーとマヤが支度していた時の事
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デルカダール城 訓練場
ベグル「え?マヤ達のデートの見張り?」
ラース「そうなんだ。頼まれてくれないか?今度特別に給料上乗せしとくからよ」
ベグル「嫌ですよ。他人のデートをこっそり見てるなんて。第一必要ないと思いますけど」
ラース「店長の事はよく知ってるからわかるが、あいつよく綺麗な石を集めててな。それを女性によく紹介してるんだがその石ってのは霊水の洞窟で取れるんだ。もしマヤ達が興味を持って取りに行ったら大変だろ?」
ベグル「霊水の洞窟......ですか。確かに綺麗な水晶とか取れましたね。マヤ達だともし襲われた時戦えないというわけですか。その時に守ればいいんですね?でも、何で俺なんですか?バンみたいに上手く気配とかは隠せませんよ?」
ラース「そこまで隠さなくてもマヤ達にはバレないさ。それにバンだと......不安だろ?」
ベグル「ああ.........。それはそうですね。でも、ギバやマーズだっていますけど?」
ラース「まあそうなんだが、ベグルはしっかりしてるから頼みやすいってのはあるな。後はダーハルーネはベグルの故郷だろ?慣れてる方が隠れやすいかと思ってな」
ベグル「.........そういう事ですか。わかりましたよ。ほとんど見てるだけですからね。何もなければ大丈夫です」
ラース「ありがとな、ベグル。それと裏町に近づかないようにだけさせといてくれ」
ベグル「あー.......それはそうですね。了解しました」
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ベグル「こんな事で帰ってくる事になるとはな。まあいいか」
カフェ
カラン
マヤ「店長さーん、久しぶりー」
店長「お!来たな、マヤちゃん。久しぶりだな。ん?こっちの人は?」
グリー「あ、初めまして。僕、グリーっていいます。マヤさんに誘われて来ました」
マヤ「私がデルカダールで働き始めたのは前にデルカダール生誕祭の時言ったでしょ?その働いてる場所で一緒に働いてるんだ」
店長「ほー、そうだったのか。初めましてだな、グリー。俺はシンジってんだ。この自分の店で店長やってる。ラースとは長い付き合いなんだぜ。よろしくな。さて、席に案内するぜ」
シンジは大きな窓があり、ダーハルーネの街がよく見える席に案内した
店長「ここでいいだろ。また何かあったら呼んでくれ」
マヤ「ありがとう。グリーさん、ここはねケーキもすごく美味しいんだけど、私が特にオススメしたいのはこのフルーツパフェ!初めてなら絶対食べた方がいいよ!」
グリー「へ〜、確かに美味しそうだね。じゃあそれにしよっかな」
マヤ「私はね〜............どっちにしようかな。チーズケーキも美味しそうだけど、ピーチタルトってのも気になるなー」
グリー「ケーキも色々種類あるんだね。確かに美味しそう」
マヤ「よし、決めた!ピーチタルト!店長さーん、注文お願いしまーす!」
店長「お待たせしました。ご注文お伺いします」
マヤ「グリーさんにフルーツパフェ一つ。私はピーチタルト一つでお願い」
店長「飲み物はどうされますか?」
マヤ「私は紅茶で。グリーさんは?」
グリー「僕はぶどうジュースで」
店長「わかりました。少々お待ちください」
マヤ「あ!忘れるところだった!店長さん、姉ちゃん達から半額券貰ったの。使っていいんだって。いつ使えばいい?」
店長「お、やっと使ってくれたか。いつ使いに来てくれるのか待ってたんだぜ。忙しいのはわかってるから期限長めにしたのに、それでも間に合いそうになかったか。それじゃあ今貰うぜ」
マヤ「姉ちゃん達が行けなくてごめんってのといつもありがとうって言ってたよ」
店長「ありがてえな。マルティナさん達らしいぜ。でも、わかってるんだぜ?どうせラースは言ってねえんだろ?」
マヤ「あー......うん。兄ちゃんは特に何も。やっぱりわかるんだね」
店長「あの野郎、偶に素直に褒めてくれるのによ、大体ははぐらかすんだ。まあわかってっからいいけどよ。照れ隠しに俺で遊んでくるのはやめてほしいもんだぜ」
グリー「へえ、ラースさんって結構真っ直ぐに感情とか出しそうなのに意外と照れ屋なんですね」
店長「そうだぜ?ラースはよ、昔から自分の事になるとすぐ無かった事にしたり、恥ずかしいのか隠そうとしたりするんだ。困ったやつだぜ」
マヤ「いしし、でも少し羨ましいな。そうやって兄ちゃんの事がわかるって事は、兄ちゃんと店長さんがとっても仲良しって事だもんね」
グリー「ふふ、確かに。普通そういう隠したりするやつって気づかない事多いですからね。そこに気付けるだけの仲って事だもんね」
店長「お、お.......お前ら、よくそんな恥ずかしい事言えるな。それに、長い付き合いってだけだ。別に俺はラースとそこまで仲良しじゃねえよ」
シンジは顔を赤くして早口で言い切った
店長「っとと、話しすぎだな。じゃあ作ってくる。話しながら待っててくれ」
シンジは戻って行った
グリー「でもいいよね、ああやって誰かに理解してもらえてるのってさ」
マヤ「うん。私も友達にあそこまで理解してもらえてるとは思えないからなー。流石何十年の知り合いなだけあるよ」
グリー「そ、そんな長いんだ。僕達と同じ年齢くらい付き合いがあるのか」
マヤ「兄ちゃんがまだ一人旅をしていた時だって言ってたからね。確か兄ちゃんが21歳の時って言ってた」
グリー「うわ、そりゃあ凄いや。シンジさんも仲良くないって言ってたけどそんなに長く一緒にいるならもう仲良しに間違いないよね」
マヤ「いしし、でしょ?恥ずかしくてそういうのが言えないのは兄ちゃんも店長さんも同じだね」