夕方、デルカダール城 大広間
マヤ「ただいまー」
グリー「今戻りましたー」
大広間ではベグルがラースに報告をしていた
ラース「よう、マヤちゃん、グリー。どうだった?楽しかったか?」
ベグル「(何も知らない程で行くんですね。本当世話焼きすぎだと思いますよ)」
マヤは今日あった事と洞窟での事、その後シンジが無事に帰ってきた事を報告した
ラース「なるほどな。色々あったみたいだが楽しめたようで何よりだぜ。グリー、もう少しで夕飯なんだ。お前もよかったら食べていけよ。マルティナ達も気にしてるだろうからいっぱい話してくれ」
マヤ「あ、それいいね!グリー、一緒に食べよう」
グリー「じゃあお言葉に甘えてお邪魔しちゃいます」
ラース「おう、どんどん来てくれよな」
夕飯後、グリーの部屋
そこにはラースが来てグリーと話していた
ラース「どうした?まだ相談でもあるのか?」
グリー「いえ、相談ではないです。ラースさんには本当にお世話になったのでお礼と報告だけでもと思って」
ラース「ああ、そういう事か。そんなのわざわざ報告しなくたってわかってるぞ。無事成功したみたいだな。おめでとう」
グリー「ええ!?な、何も言ってないのにわかっちゃうんですか!?」
ラース「まあな。流石にマヤのグリーへの呼び方で気付いたし、グリーの態度も少し変わったもんな。そうなったら答えは一つだろ。で?どっちから告白したんだ?」
ラースはニヤニヤしながら聞いている
グリー「うう.......そ、そんなにわかりやすかったですか?もしかして、グレイグ将軍や王様にまでバレてたりとか」
ラース「グレイグは鈍いから気付いてないと思うが、王様は気付いてるだろうな」
グリー「告白は.......マヤさんからしました。僕がそれに安心して答えたから、せ、正式にお付き合いする事になりました」
ラース「おお、マヤからか。まあマヤらしいな。これからもマヤを頼むぜ、グリー。これからは俺やカミュの事はお兄さんって呼んでもいいんだぜ?」
グリー「そ、それもそうですね。じゃあ......お、お兄さん!」
ラース「...........い、いや、冗談だぜ?そんなに真に受けられると困ったな」
グリー「え!?じょ、冗談って!もう、ラースさん!ふざけないでくださいよ!」
ラース「ハハハハ!いや、悪かったよ。今度カミュが帰ってきたら報告してやれ、きっと驚くぜ」
グリー「何て言われますかね。少し怖いですよ」
ラース「何かされたら俺の所にすぐに来いよ。兄としてしっかり指導してやるからさ」
グリー「は、はい」
その頃、マルティナとラースの部屋
こっちにはマヤが来ていた
マヤ「そんな感じでね、私から告白したんだ」
マルティナ「頑張ったじゃない、マヤちゃん。グリーも喜んでたでしょ?」
マヤ「う、うん。凄く安心してたよ。気持ちはずっと同じだったみたい」
マルティナ「実はね、私にはマヤちゃんが、ラースにはグリーが相談に来てたのよ。好きだけど怖くて伝えられないって」
マヤ「え!?グリーも!?しかも兄ちゃんに!?じゃあ、二人からしたら私達がずっと両思いって知ってたの!?」
マルティナ「ふふ、そうなるわね。でも、それは私達が気付かせるんじゃなくて自分から知った方がいいでしょ?だから黙ってたの、ごめんなさい」
マヤ「じゃあ今日のデートも全部わかってたんだ」
マルティナ「あら、そんな事ないわ。私達がお手伝いしたのは場所と日時だけよ。どう過ごすかは二人次第だったもの。内容によっては全然楽しくならない可能性だってあったわ。それにまさかこのデートで告白するなんて少し意外だったわよ」
マヤ「そ、そうなんだ。じゃあ、私達の判断が大事だったんだね。上手くいって本当によかった」
マルティナ「ようやく肩の荷が降りたって顔してるわ。ここ最近のマヤちゃんはずっと何か考えてる顔してたもの」
マヤ「そ、そんなに顔に出てた?もしかして、最近ホールやってなかったから顔に出やすくなってたかも」
マルティナ「私達、まあまあ一緒にいるからよくわかるわよ。また何かあったらぜひ頼ってね」
マヤ「うん。頼りにしてるけど、姉ちゃんこそ何かあったら私にも相談していいからね!」
マルティナ「ふふ、それはとっても嬉しいわ。ぜひそうさせてもらうわね。あ、そうだったわ。マヤちゃん、ケーキありがとう。お父様も喜んでたわ。私としてはまた太るんじゃないかと少し心配だけどね」
マヤ「いしし、うん。ちゃんとお土産買ってくるって言ったからね」
マルティナ「忘れてきてもデートだったんだから気にしないのに」
マヤ「えー、そんなのやだよ。だって家族との約束だもん。出来るだけ守りたいからね」
マルティナ「そういう素敵な所、昔から変わらないわね、マヤちゃん。とってもいい事だからこれからも大切にね」
マヤ「うん。それじゃあ私はこれで。おやすみ、姉ちゃん」
マルティナ「ええ、おやすみなさい、マヤちゃん」