その頃、ラースとマルティナは
二人「ハァ.........ハァ.....」
二人とも身体中に傷痕や血がついており、どちらも満身創痍といった状態だむた
ラース「グッ.....ハアアア!!!」
ラースはマルティナに大振りで殴りかかる
マルティナ「!ヤアアア!!!」
マルティナもラース目掛けて殴りかかる
バギッ!!
二人「うぐっ!」
お互いの拳が顔に当たり、お互いの顔がくっつくくらいまで近づいた
ラース「..........!」
マルティナ「クッ!........」
ラース「ウッ..........」
ラースはマルティナの顔を見ると頭を押さえ始めた
ラース「ぐううう..........」
パリィン!
どこかから小さく割れるような音が聞こえた
その音と同時にラースの目に光が戻ってきた
ラース「!?こ、ここは........マルティナ!?」
マルティナ「ハアアア!!」
マルティナは混乱しているラースに飛び蹴りをしていく
ラース「うおっ!お、おい、マルティナ!!どうした!?俺がわからねえのか!?」
マルティナ「ラース.......あなたを殺し.........ます」
ラース「な!?」
バタバタバタバタ!
イレブン「あ!!皆、ラースとマルティナがいたよ!」
カミュ「よかった!無事だったんだな!」
グレイグ「姫様!ラース!怪我はありませんか!?」
ベロニカ「ちょっ、ちょっと!!二人ともボロボロじゃない!どうしたのよ!」
ラース「皆!!今は来るな!!」
全員「!?」
マルティナ「ハアアア!!!」
ラース「クソッ!マルティナが操られてる!」
ロウ「確かに姫から怪しげな魔力を感じる。それに姫がラースに殴りかかるなどありえん」
セーニャ「先程のフロッズという方がいっていたお終いというのはこの事だったのでしょうか」
シルビア「酷いわ!これじゃあ手が出せないじゃない!」
ラース「マルティナ!!!」
マルティナ「!?」
ラースはマルティナに向かって飛びかかり、マルティナに乗りかかった
マルティナ「!!.......!......!」
マルティナは必死に暴れて抵抗するが、ラースが押さえつけている
ラース「マルティナ、大丈夫だ。俺は敵じゃない。俺はラース、君の仲間であり、ずっと君の隣にいると誓った。大丈夫、大丈夫」
ラースはそのままマルティナにキスをした
マルティナ「!?」
マルティナは驚いた表情をした後、パタリと抵抗をやめた
パリィン!
イレブン「ん?何かが割れた音?」
ラース「マルティナ?」
マルティナ「...........な....な」
ラース「な?」
マルティナ「何してんのよー!!!」
バギィッ!!
ラース「グボァッッ!!」
ドガァン!
赤面したマルティナに思いっきりラースは殴り飛ばされた
マルティナ「ハァ.......ハァ。あ、あら?私、確かここで氷みたいな変なやつに」
グレイグ「姫様、元に戻られましたか!よかった......」
マルティナ「み、皆!どうしてここに......というかもしかして、今の見てた!?」
ベロニカ「あ、あー.......マルティナさん、仕方ない事なのよ」
マルティナ「!!!もうっ!ラース!!何してくれてるのよ!!」
マルティナは再び顔が赤くなっている
ラース「イテテ.......マルティナ、お前操られてたんだ。俺を殺すとか言ってな。こっちは何とか解いたんだぞ」
マルティナ「あやつられ.......そ、そうだわ!ラース、あなたも操られてたのよ。最初は私にラースが襲いかかってきたの。それを解こうとしてたら、氷みたいなやつに私も.......」
ラース「そうだったのか?じゃあこの傷は全部俺とマルティナが付けたって事か」
イレブン「じゃあ二人は操られてずっと戦ってたって事?なんてやつなんだ、酷い事するよ」
ロウ「どれ、二人とも傷が多い。わしとセーニャで治そう」
セーニャ「そうですわね、ロウ様。まずはお二人ともご無事で本当によかったですわ」
ラース「そうだな、一旦そうした方がよさそうだ。体が痛くて思うように動かねえ」
マルティナ「お願いします、ロウ様。って、ラース?あなた記憶が......」
シルビア「あ!!そうじゃない!ラースちゃん、記憶は戻ったの!?」
ラース「そうみたいだ。皆にはまた迷惑をかけてしまったな。マルティナ、特に君に」
マルティナ「ううん、いいのよ。信じてたわ、こうやって記憶が元に戻ってくれるのを」
ラース「そうか。マルティナの信頼に応えられたようでよかった」
二人は笑顔で向き合っている
しばらくして
ラース「よし、傷も塞がったし体力も全快だ。ありがとな、セーニャ」
マルティナ「助かりました、ロウ様」
セーニャ「いえ、お力になれてよかったですわ」
カミュ「この先にあのフロッズの兄、フリッズとやらがいるんだよな。兄貴達を操る力。油断は禁物のようだな」
グレイグ「そうだな。フロッズも俺達はバラバラになるとか言っていた。充分警戒しておけ」
コッコッコッ
こっちに向かって誰かが歩いてくる音が聞こえてくる
全員「!!」
フリッズ「まさか心の氷を溶かされるなんてな。しかも勇者達全員が揃うとは。フロッズは何をしていたんだか」
シルビア「あなたね!ラースちゃんとマルティナちゃんを操ったのは!許さないわよ!」
フリッズ「どうやら結局は俺の奥義に頼るしかないようだな」
フリッズはそういうと腕をクロスさせ、力を溜め始めた
フリッズ「ハアアア.......」
ゴゴゴゴゴ......
建物全体が揺れ始める
ラース「何か来るぞ!皆、気をつけろ!」
全員「うん!」
フリッズ「これが俺の最終奥義!!」
バギバギバギバギ!!
建物についていた氷がラース達を包むように巨大化していく
全員「な!!?」
フリッズ「全員バラバラになるがいい!!」
ロウ「いかん!!この氷からとてつもなく嫌な魔力を感じる!皆、離れるでない!!」
ベロニカ「セーニャ!!」
イレブン「カミュ!!」
しかしどんどん大きくなる氷に阻まれ、一人、また一人と厚い氷の壁の向こう側へと追いやられる
ラース「マルティナ!!」
マルティナ「ラース!!」
二人は互いに手を伸ばし掴もうとするが、後一歩の所で伸びてきた氷によって阻まれた
フリッズ「ハァ........ハァ。ヒヒヒ、さあ勇者達の絶望の檻、出来上がりだ」
フリッズの前にはイレブン達を包み、巨大な球体となった氷が出来上がっていた
フリッズ「さて、まずは一番厄介な勇者から」
そう言うとフリッズは消えていった
球体の中
イレブン「........う。こ、ここは.........あれ?何も見えない」
イレブンは周りを見渡すが、真っ暗で何も見えない
イレブン「カミュ!ベロニカ!セーニャ!シルビア!マルティナ!おじいちゃん!ラース!グレイグ!いたら返事して!!」
シーン........
周りはイレブンの声だけが響いている
イレブン「魔力でベロニカとかおじいちゃんの位置は..............あ、あれ?おかしいな。何も感じない。あんなに近くにいたのに」
フリッズ「当然だ、これは遮断の氷。氷の向こう側には声も気配も魔力も遮断する」
イレブン「フリッズ!!一体どこに!」
イレブンはフリッズの声を聞き、警戒して見渡すが真っ暗の中見つける事は出来なかった
フリッズ「お前の大切なお仲間はもういない、助けもこない。勇者も一人なら何もできまい。まずは勇者から倒させてもらおう」
イレブン「グアッ!くっ、どこから......痛っ!」
フリッズ「マヒャデドス!」
イレブン「うわあああ!!」
フリッズ「絶対零度!」
イレブン「ガッ!」
パキパキパキ!
イレブンは氷像となった
フリッズ「マヒャド斬り!」
フリッズは氷像越しにダメージを与える
パリィン!
イレブン「ウッ........」ドサ
フリッズ「もう手は抜かねえ。こうやって一人一人確実に倒してやる」
イレブン「ベ、ベホマズン.......」
イレブンは全快した
イレブン「僕が一人だけだと思うな。僕には大事な、頼れる仲間達がいる」
フリッズ「ヒヒヒヒ!その仲間達はもうバラバラだって言っているだろうが!」
イレブン「バラバラになんてなっていない!皆はこんな氷程度じゃあバラバラにならない!」ゾーンに入った ちから、みのまもり、会心率があがった
イレブンの手の痣が光り始める
イレブン「皆!!!僕はここだ!!!」
イレブンの叫び声と共に光が溢れていく
フリッズ「うっ......聖なる光。眩しい.....,.」
しかし、光が止まっても何も起こらない
フリッズ「?ヒ、ヒヒヒヒ。何が僕はここだだ!だーれもここに気づくはずもない、来れるはずもない。思い上がるな、勇者!!」
イレブン「そっちこそ僕の仲間達を侮るな。皆、必ず来てくれる」
フリッズ「ヒヒヒヒヒ!間抜け話もいい所だ。だが、俺に遊んでいる時間はないのでね。さっさと終わらせてもらうぞ!」