デルカダール城下町 広場
ラース「お?あそこにいるのはベグルとジェーンさん、それにダバンとミラさんもいるぞ」
ベグル「あ、ラース将軍、マルティナ様、グレイグ将軍」
ダバン「おお、三人とも仮装してるんですね。クオリティが結構高いです」
マルティナ「ふふ、ありがとう。皆は仮装しないの?」
ミラ「こんにちは、マルティナ様、グレイグ将軍、ラース将軍。それが聞いてくださいよ。折角だから皆で仮装しようとしたらダバンとベグルさんったら恥ずかしいのか遠慮してくるんですよ」
ジェーン「先程あちらの方に自由に使っていいという衣装がたくさんあったのでそちらをお借りしようとしたんです」
グレイグ「そんなものまで。だからこんなにも仮装している人達がいるのだな。それならベグル達もやってみるといいじゃないか。皆でやっていればそこまで恥ずかしくもないだろう」
ベグル「いやー.......俺はあまりそういう衣装とか着れる人じゃないですし」
ダバン「ま、まあ楽しそうとは思いますけど」
ミラ「もう!ダバン、楽しそうだと思うならどんどんやっていきましょう!今日は一年に一回しかないのよ?私がダバンに似合うやつ選んであげるから」
ミラはダバンを引っ張っていく
ラース「はは、普段とはまた違う一面が見れるな。少し面白れえや」
ジェーン「私達も行こうよ、ベグル君。私あれがいいな、黒猫のやつ。可愛いしさ」
ベグル「く、黒猫!?待つんだ、ジェーン!もっと控えめなやつにした方がいい!」
ジェーン「え?そう?じゃあ魔女とかは?」
ベグル「わかった、わかったから!ジェーンのは俺が選ぶから一緒に行くぞ」
ジェーン「ふふ、わかったよ。ラース将軍、マルティナ様、グレイグ将軍楽しみましょうねー」
マルティナ「ベグルは何をそんなに焦ってたのかしら?」
ラース「.........まあ、わからんでもないが」
グレイグ「ベグル、お前も大変だな」
マルティナ「?」
ベロニカ「あ!マルティナさん達だわ!」
シルビア「本当だわ!三人ともしっかり仮装してるのね〜」
商店街の方から天使の格好をしたベロニカと悪魔の格好をしたセーニャ、黒猫の格好をしたシルビアがやってきた
セーニャ「魔女にミイラ男にフランケンですか。作り込まれてるのですね」
マルティナ「ベロニカ、セーニャ、シルビア。皆も来てくれたのね」
ベロニカ「私達、色んなところ回ってるのよ。さっきはユグノアに、この後はクレイモランとダーハルーネに行くの。どこもハロウィンのお祭りやってるのよ」
ラース「へ〜、ハロウィンってそんなに色んな街でやってたのか」
シルビア「うふふ、皆にも聞いちゃおうかしら」
セーニャ「あの合言葉ですね」
三人「トリック オア トリートー!」
ベロニカとセーニャとシルビアは楽しそうに息を合わせて言ってきた
グレイグ「ふっ、残念だったな。菓子は用意してあるのでな。ほら、持っていくといい」
マルティナ「そうね。はい、私からも」
ラース「ほらよ。特にセーニャなんかはこれ目当てなんだろ?」
ベロニカ「なーんだ、用意してあったんだ。まあ仮装して街にまで来てたら当然よね」
セーニャ「ありがとうございます!」
マルティナ「因みにどんな悪戯するつもりだったの?」
ベロニカ「そういえば悪戯は考えてなかったわね。皆の事だからきっとお菓子を持ってると思ってたわ」
シルビア「ふふ、アタシに任せて。これで顔に悪戯書きするのよ」
シルビアは黒いマジックペンを取り出した
ラース「はは、古典的だけど気になるやつだな」
セーニャ「そういえば先程、商店街の方でデルカダール王様とマルス様達にお会いしました」
グレイグ「本当か。俺達も合流しようとしていたのだ」
マルティナ「商店街の方にいたのね。私達も行ってみましょう」
ベロニカ「あ、でもね。マルス達友達と一緒だったわよ。デルカダール王様も付いてはいたけど、自由に楽しんでるだけみたいだったわ」
ラース「そうだったか。マルス達はそれで構わないが、王様の事だ。お菓子をいろんな所から貰ってくるんじゃないか?」
グレイグ「容易に想像がつく。健康のためにも止めなければ」
シルビア「あら、でも今日くらいいいんじゃない?王様も城下町に降りていろんな人と話せて嬉しそうだったわ」
マルティナ「まあ.......そうよね。お父様は殆ど城下町に降りる事はなかったから。今日くらいは目を瞑りましょう」
ラース「了解。それじゃあ近くまで来たし、ブレイブ達のいるカフェにでも行ってみるか」
グレイグ「広場の近くだったのだな。行ってみようか」
セーニャ「ブレイブ様達がカフェにいるのですか?」
グレイグ「ああ。ブレイブがよくそこで働いていてな。今日はハロウィンだから本物の魔物役としてコロも一緒にいて盛り上げているようなのだ。中々人気らしいぞ」
ベロニカ「へー!凄いじゃない、私達も気になるわ。セーニャ、シルビアさん行ってみましょう」
マルティナ「じゃあ私達と一緒に行きましょう」
シルビア「アタシもブレイブちゃんが働いてる姿見たいわ!」
ラース「俺達も見た事なかったんだ。少し楽しみだよな。エプロンしてるみたいだぜ」
カフェ モーデン
カラン
コロ「キャン!キャン!」
マルティナ「あら、コロ。お出迎えしてたの?」
マルティナは扉を開けてすぐの場所にいたコロを撫でている
コロ「グルグル」
店員「まあ!マルティナ様!それにラース様にグレイグ将軍まで!」
グレイグ「突然すまないな。ブレイブ達が働いていると聞いて様子を見に来たのだ」
ラース「普通に客として来たから気にしないでくれ」
ブレイブ「ガウ!?ガウガウ!」
厨房からブレイブが驚きながらやってきた
ベロニカ「ブレイブもコロも特に何も着てないのね。エプロンしてるんじゃなかったの?」
店員「今日はハロウィンなのでそのままの姿にしてるんです。ブレイブちゃん、案内よろしくね」
ブレイブ「ガ、ガウ.....」
ブレイブは後ろを度々見ながら歩いていく
シルビア「ついてきてって言ってるわね。ふふ、ちゃんとお仕事はするなんて偉いわ」
ブレイブについていくと大きめのテーブル席についた
セーニャ「席もしっかりと把握されてるのですね!流石ブレイブ様ですわ!」
ブレイブ「ガウ」
ブレイブはメニューを咥えて持ってきた
ラース「へえ、しっかり咥える部分が作られてるのか。頑張ってるじゃないか、ブレイブ」
ブレイブ「ガウ!」
ブレイブはラースに満足気に吠えた後、戻っていった
マルティナ「ねえ見て、ラース。メニューにこんなのがあるのよ」
マルティナが指す場所にはキラーパンサーとベビーパンサーを模した大小のホットケーキが載っている
グレイグ「こっちにはベビーパンサーの飲み物もある。中々似ているぞ」
ベロニカ「可愛い!私頼んでみようかしら」
ラース「完全に店の人気者だな。ブレイブも店員と仲よさそうだし、楽しそうだ。コロも皆に撫でられて嬉しそうだな」
その後
ブレイブ「ガウガウ」
ブレイブが注文した物を背中に乗せて持ってきた
シルビア「凄いじゃない、ブレイブちゃん。バランス感覚がとってもいいのね」
セーニャ「ありがとうございます、ブレイブ様」
マルティナ「この後シルビア達はクレイモランに行くのよね?」
シルビア「そうよ〜。これを食べ終わったら行こうと思ってるわ。あっちでも目一杯楽しむつもりよ」
グレイグ「俺達はどうする?商店街に行ってみるか?」
ラース「だな。俺達ももう少し楽しもうぜ」
ベロニカ「それならさっき面白い場所見つけたのよ。商店街でゲームをやってて、その点数によって商店街で使える商品券とか貰えるんですって」
グレイグ「ゲームか。どんなゲームなのだ?」
セーニャ「それはですね。ダッ」
答えかけたセーニャをシルビアが慌てて止めた
シルビア「ストップよ、セーニャちゃん。凄く面白いゲームだったからマルティナちゃん達もぜひやってみたらどうかしら?内容は行ってみるまでのお楽しみ!」
マルティナ「なんだか隠されると余計気になるわね。行ってみましょうか」
ラース「だな。まあ俺達が商品券を貰ってもって感じはするけどな」