デルカダール城下町
ベグルとロベルトはカミュのブーメランに苦戦していた
カミュ「デュアルブレイカー!」
三人の分身による一斉攻撃
ベグル「どうしたもんか。被弾覚悟で駆け抜けるのが手か?」
ロベルト「いや、いい考えを思いついた。俺についてきてくれ、ベグル」
ベグル「よし、頼んだぜ、ロベルト」
ベグルとロベルトは家の隙間に入り込んだ
カミュ「どこいった?あの二人。広場の方に向かったようには見えなかったけどな」
ロベルト「よし、ここだ」
ロベルトは屋根に続くハシゴの前にきた
ベグル「なるほど。同じ高さにいれば関係ないってか」
ロベルト「それに距離がそこまで離れていないからブーメランで狙うのは少々不利なはずだ。その隙に俺達は屋根をつたって広場までいくぞ」
ベグル「了解だ。カミュさんがきても接近戦なら負けないはずだ」
その頃、広場では
セーニャ「一閃突き!」
バン「危ねえ!ギリギリ!」
バンは紙一重で攻撃を躱す
ブレイブ「ガウ!」
ブレイブがやいばくだきを仕掛けるが、守備力が二段階上がっているセーニャには大きなダメージにはならなかった
バン「(ブレイブの攻撃が通っていない。やっぱスカラの効果って凄えな。回復も出来るから長期戦になるとこっちが負ける。通り抜けたいけど、風が入り口を邪魔してて通れない。倒すにも時間がかかりそうだ。あー、どうしたもんか)」
セーニャ「氷結らんげき!」
バン「超さみだれ突き!」
バンの強力な連撃がセーニャの攻撃の隙をぬって直撃する
セーニャ「キャッ!スカラ越しでも中々痛いですわ、その技」
その時、入り口を覆っていた巨大な竜巻が消えていった
バン「(!!今が絶好のチャンス!セーニャさんを足止め出来れば!えっと、セーニャさんといえば)」
ドサ
バン「イテテテ、あー、傷が。師匠につけられた傷が開いてきたー」
バンはお腹を押さえながら倒れ込んだ
しかし、演技だと丸わかりしそうなほどの棒読みである
ブレイブ「ガ、ガウ?」
セーニャ「大丈夫ですか、バン様。私が今治しますわ」
セーニャが心配してバンに近寄ってきた
バン「(今だ!)すみません、セーニャさん!」
バンはセーニャを追い越して走っていった
ブレイブ「ガウ......」
ブレイブも呆れたような顔でバンに続いていった
セーニャ「お元気になられたようでよかったですわ。あ......通してしまいました」
その頃、屋根の上でベグルとカミュは戦っていた
カミュ「心眼一閃!」
ベグル「間に合え!ソードガード!」
ガキン!
カミュ「チッ!」
ベグル「ギリギリセーフ!(カミュさん、想像よりずっと接近戦ができる!)」
ロベルト「ベグル、そのまま下がれ!もう少しで広場だ!」
ロベルトは先に屋根から飛び降りていた
ベグル「了解!それじゃあ失礼しますね、カミュさん!」
ベグルも続いて飛び降りようとする
カミュ「行かせるか!会心必中!」
カミュは降りるベグルに向かって殴りかかった
ベグル「げ!?その技は!グホァ!!」
ドスン!
飛び降りようとしていたベグルに直撃して、体勢を崩されたベグルはそのまま落下した
ロベルト「ベグル!!大丈夫か!」
ベグル「な、なんとか......。接近戦ならとか思ってたけど、流石カミュさんだ。接近戦でもかなり強いな」
カミュ「まあそこから先は俺の範囲外だ。後は頑張れよな」
カミュは戻っていった
ベグル「範囲外?まだ入り口まであるだろ」
ロベルト「頑張れよなって事はまだ何かあるって意味だろうな。おそらくは」
セーニャ「次はベグル様にロベルト様ですね。ここから先は通しませんわ」
ベグル「やっぱりか。しかし、セーニャさんが相手か。勝負しにくいな」
ロベルト「いや、待て。セーニャさんならいい作戦がある」
その頃、訓練場
ガザル「通り抜けた!!いいぞ、ダバン!」
ダバン「よし!なんとかなったか!」
ラース「おめでとさん。さあ、早く追いかけな」
ガザル「バンなんか先にどんどん行ってるかもしれないぞ!俺達も急がねえと」
ダバン「だな。走るぞ!」
ラース「さて、次の参加ペアを呼んでくるか」
数分後
マルス「父さん、僕もさっきのバンさん達みたいに父さんと戦わないとダメ?」
ルナ「私達バンさん達みたいに強くないよー」
ラース「はは、流石に子どもと大人で同じ条件にはしないさ。お前達は二人で俺に二十回攻撃を当ててみろ。それが出来たら先に進めるぞ」
マルス「それなら出来そう!」
ルナ「魔法でもいいの?」
ラース「ああ、当てたらなんでも構わないぞ。俺は避けるからな。さあ、開始だ」
デルカダール地方
バン「やっと外に出れた。ここから先もきっと奇襲とかされるんだろうな。用心して進むぞ、ブレイブ」
ブレイブ「ガウ!」
バン「デルカコスタ地方に行かなきゃいけないからこっちだな」
ロウ「少々待つのじゃ、お二人よ」
バン「あ!ロウ様!」
ブレイブ「ガウ.....」
二人は咄嗟に戦闘態勢を取った
ロウ「ほほ、そんなに身構えんでもよい。わしは四つ目の障害物じゃが、今までとは少し違うぞ」
バン「へ?違うってどういう事ですか?」
ロウ「ブレイブにはわからんだろうから見ていてもらうしかないのう。四つ目の障害物クリアはわしの問題に解けるかじゃ。要はクイズじゃな」
バン「え!!ず、頭脳系ですか!?ロウ様.......俺、頭が弱いんですよ......」
バンは泣きそうな顔をしている
ロウ「ほほ、そうじゃったな。どれ、ならば少し簡単な問題にしようかの。わしから出す問題は三問じゃ。いや、バンには特別に二問だけにしようかの。全部正解できれば先に進めるぞ」
ブレイブ「ガウ〜」
ブレイブはバンを心配そうに見ている
バン「うう......お手柔らかにお願いします」
ロウ「それでは一問目じゃ。この○に入る言葉は何じゃ?」
ロウが出した紙には
おひ○くこ
と書いてある
バン「え.........うーん..........なんだ?」
ロウ「わからんかったらヒントも出すぞ」
バン「じゃあヒントお願いします!」
ロウ「今お主の視界に答えがあるのう」
バン「え?俺の周りに?うーん........」
ロウ「頑張るのじゃ、バンよ。これでも簡単な方なのじゃぞ」
バン「うう........頭の悪さがこんな所でアダになるなんて」
ブレイブ「........ガウ、ガウガウ」
ブレイブはバンの手を軽く噛んでいる
バン「な、なんだよ、ブレイブ。俺は今必死に考えてんだ」
ブレイブ「ガウガウ」
バン「え?俺の手がなんだよ」
ロウ「ほほ、まさかブレイブがわかるとはのう」
バン「なに!?ブレイブ、答えわかったのか!?」
ブレイブ「ガウ」
バン「手?手がなんだよ.......................あー!!わかった!な、ですね!?」
バンは自分の手と問題を見比べた
バン「お、は親指でひ、は人差し指でく、は薬指でこ、は小指。その法則なら○は中指で、な!」
ロウ「正解じゃ。ブレイブよ、よくわかったのう」
バン「お手柄だぞ、ブレイブ!流石だ!」
バンは嬉しそうにブレイブを撫でている
ブレイブ「ガウガウ」
ブレイブは少し誇らしそうにしている
ロウ「それでは二問目にいこうかの」
バン「よし、この調子で俺にも解ければ!」
その頃、デルカダール城下町 広場
セーニャ「わ、わかりましたわ。それでしたらどうぞお通りください」
ロベルト「やった!!ありがとうございます、セーニャさん。約束は守りますんで」
ベグル「ありかよ、そんなん」
ロベルト「やっぱりスイーツ好きとしてはかかせませんよね!昔からよく食べてたんです」
セーニャ「そうですわね。私もいつもお店に並ぶのを楽しみにしているんです。それにしても羨ましいですわ。そんな有名な方が親族にいらしたなんて」
セーニャはロベルトから期間限定であり、数量限定でもあるスイーツを作っているパティシエが自身の親戚におり、そのスイーツを好きなだけプレゼントする事を約束に通らせてもらえるようになった
ロベルト「これも作戦ってな」
ベグル「まあなんでもいいが」
ベグルは若干呆れている
ギバ「あ!ベグルとロベルトがいるぜ!」
マーズ「なんとか追いついたか。って、セーニャさん!まさか三つ目の障害物はセーニャさん!?」
セーニャ「あ、次のペアが来てしまいましたね。それではロベルト様、ベグル様、お通りください」
ベグル「よし、城下町から出られるぞ」
ロベルト「お先にな、ギバ、マーズ」
セーニャ「ここから先へは通しませんわ」
セーニャはそう言うとバギムーチョで入り口を覆った
ギバ「げ!走り抜ける事も出来ねえのか!」
マーズ「戦闘は免れられないか。もう一戦頑張るぞ、ギバ」