ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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障害物競争4

デルカダール城下町

 

 

 

マルス達はカミュと追いかけっこをしていた

 

 

 

マルス「カミュ捕まえた!」

 

 

 

 

カミュ「あーあ、捕まっちまったぜ。それじゃあ通っていいぞ。この先はセーニャがいるからよ。どんどん頑張れよな」

 

 

 

 

ルナ「わかったー。ありがとう、カミュさん」

 

 

 

二人は先へと走っていく

 

 

 

カミュ「ふう、もう一つペアがあるんだったな。さて、誰が来るんだか」

 

 

 

訓練場

 

 

 

エド「おりゃあっ!」

 

 

 

 

ラース「!やれやれ、二十回いったか」

 

 

 

 

テルマ「やるじゃん、エド!」

 

 

 

 

ラース「テルマを少々甘く見てたな。グレイグとシルビアが評価するだけあって、一般人にしたら中々やるじゃないか」

 

 

 

 

エド「そうだよな!テルマ、かっこよかったぜ!」

 

 

 

 

テルマ「へへ、そうか?ありがとうございます。それじゃあ通っていいんですよね?」

 

 

 

 

ラース「ああ、いいぞ。皆には誰が来るかは教えてないから驚かせてやれよ」

 

 

 

 

エド「勇者達と戦えるなんてな!俺がどれくらい通用するか試すいいチャンスだ!」

 

 

 

 

テルマ「なんだか面倒な事になってきたなー。ん?俺達が来る事を知らないって事は.........」

 

 

 

デルカダール地方

 

 

 

ダバンとガザルはロウのいる場所までやってきた

 

 

 

ロウ「ほほ、次はダバンとガザルか。どれ、わしの出すクイズに全問正解したら通ってよいぞ」

 

 

 

 

ダバン「ロウ様!まさかの戦いじゃなくてクイズ!?くっ、ロベルトやマーズとかが得意だよな」

 

 

 

 

ガザル「バンがここを通れたってマジかよ。奇跡か?」

 

 

 

 

ロウ「流石にバンはかわいそうじゃったから簡単にしたものを二問にした。それでもかなり時間がかかっておったがのう。どれ、では一問目じゃ」

 

 

 

広場

 

 

 

ギバとマーズはセーニャとの戦いをしながら、ようやく城下町の入り口にたどり着いた

 

 

 

ギバ「っしゃあ!!やっと突破!!」

 

 

 

 

マーズ「ナイスだ、ギバ!本当苦戦したぜ」

 

 

 

 

セーニャ「お疲れ様でした、ギバ様、マーズ様。お怪我治しますね」

 

 

 

 

ギバ「ありがとうございます、セーニャさん。セーニャさんの槍使いバンみたいで俺、苦手なんですよね」

 

 

 

 

マーズ「受け流しとカウンターの判断が凄いですね。かなり勉強になりましたよ」

 

 

 

 

セーニャ「そ、そんな......。私なんて皆様に比べればまだまだですわ」

 

 

 

 

マーズ「そんな事ありませんよ。補助呪文と攻撃呪文を使いながら自身も槍で応戦して相手を長期戦に持ち込ませる。長期戦になればなるほど、相手が不利になりますからね」

 

 

 

 

セーニャ「照れますわ、マーズ様。それでは最後まで頑張ってくださいね」

 

 

 

 

ギバ「はい!急がないとヤバいぞ、マーズ!」

 

 

 

 

マーズ「ガザルとダバンの姿を見かけないのは変だな。ラース将軍かカミュさんに相当苦戦してんのか?」

 

 

 

デルカダール地方

 

 

 

そこでは楽しそうな音楽と共にシルビアとロベルトが踊っていた

 

 

 

シルビア「いいじゃな〜い、ロベルトちゃん!とっても素敵よ〜」

 

 

 

 

ロベルト「へ、へへ。こんなのでいいのかわからないですけど、少し楽しくなってきました」

 

 

 

 

シルビア「自由だからいいのよ!アタシも負けてられないわ!」

 

 

 

 

ベグル「どうすりゃいいんだ、これ?」

 

 

 

その時

 

 

 

ブレイブ「ガウ!」

 

 

 

ブレイブとバンが走ってやってきた

 

 

 

バン「あー!追いついたぞ、ベグル、ロベルト!って.......え?どういう状況?」

 

 

 

 

ベグル「うわ、もう来たのかよ。案外早かったな。これはまあ........しょうがなくだ」

 

 

 

 

シルビア「あら、バンちゃ〜ん!ブレイブちゃ〜ん!あなた達も一緒に踊りましょう」

 

 

 

 

バン「え?お、踊り?」

 

 

 

 

シルビア「そうよ。ここをクリアするにはこの音楽に合わせてアタシと楽しく踊る事なの!自由に動かしていいから、一緒に踊りましょう!」

 

 

 

シルビアはバンの手を取っていく

 

 

 

バン「え、え〜。踊りなんてあんまり自信ないですよ、シルビアさん。というか、ロベルトって踊れたのかよ」

 

 

 

 

ロベルト「いや.....恥ずかしかったんだが、なんだか楽しくなってきてな」

 

 

 

 

シルビア「ロベルトちゃん、とっても大事な事よ!なんでも楽しむのが一番!ほら、バンちゃんも!」

 

 

 

 

バン「う、うう......こ、こんな感じですか?」

 

 

 

 

シルビア「やだ!とっても素敵よ〜!もっとやっていきましょ〜。もちろん、二人とも笑顔を忘れずにね」

 

 

 

 

ベグル「(だんだんカオスになってきたぞ)」

 

 

 

 

ブレイブ「ガウゥ......」

 

 

 

ブレイブとベグルは困惑し始めていた

 

 

 

デルカダール城下町

 

 

 

カミュ「ん?ありゃあテルマ?なんでこんな所に」

 

 

 

カミュは屋根から降りてテルマの元に向かう

 

 

 

カミュ「おい、テルマ。お前こんなとこで何してんだ?この時間は城下町立ち入り禁止だぜ」

 

 

 

 

テルマ「あ、カミュさん。こんにちは。すみません、実はビルさんに頼まれて城下町の外に買い物にいかないといけなくて」

 

 

 

 

カミュ「ふーん、そうなのか。それなら仕方ねえな。入り口近くにはセーニャもいるから、セーニャにも話をすれば通してもらえるはずだ」

 

 

 

 

テルマ「セーニャさん?という方がいるんですね。わかりました」

 

 

 

 

カミュ「長い金髪の緑色の服来た女だ。じゃあな」

 

 

 

 

テルマ「(よし、作戦通り通り抜けられた)」

 

 

 

テルマは上手くいったと内心安堵していた

 

 

-----------------------

数分前

 

 

 

エド「え!?一般人のふり!?」

 

 

 

 

テルマ「ああ。俺は普通こんな所に参加する人じゃないからな。知らないならバレにくいはずだ」

 

 

 

 

エド「やだ!!」

 

 

 

 

テルマ「な、なんでだよ。簡単に通れるんだぞ。最後まで行けば商品も貰えるんだろ?」

 

 

 

 

エド「う......。でも、そんなズルみたいな事したくねえ」

 

 

 

 

テルマ「ズルって......。これも作戦だ。なあ、いいだろ?エド」

 

 

 

 

エド「俺は全員と戦ってみてえんだよ」

 

 

 

 

テルマ「いや、それは今じゃなくても出来るさ。それにデルカダール地方に行ったら多分怪しまれるから結局戦闘は免れられない。そこからはエドの力の見せ所だぜ」

 

 

 

 

エド「........少しだけの我慢って事か?」

 

 

 

 

テルマ「そうそう、そういう事だ」

 

 

 

 

エド「仕方ねえな!テルマの作戦に乗ってやるよ」

 

 

 

 

テルマ「ああ、サンキュー。エドはこっそりと家の隙間からついてきてくれ」

 

 

-----------------------

 

 

テルマ「さて、このまま城下町を通り抜けよう」

 

 

 

広場

 

 

 

広場ではマルスとルナがセーニャと話していた

 

 

 

セーニャ「それでしたら通って構いませんわ」

 

 

 

 

マルス「いいの?セーニャさん」

 

 

 

 

ルナ「何もしてないよ?」

 

 

 

 

セーニャ「はい。私はマルス様達の味方です。ぜひ頑張ってくださいね」

 

 

 

 

マルス「やった!ありがとう、セーニャさん」

 

 

 

 

セーニャ「頑張ってくださいねー」

 

 

 

セーニャは手を振って走っていくマルス達を見送った

 

 

 

デルカダール地方

 

 

 

ギバとマーズ、ダバンとガザルはロウが出すクイズを解いていた

 

 

 

ロウ「ほほ、最終問題正解じゃな」

 

 

 

 

ギバ「よかったー!最終問題とかいうから相当難しいのかと思ったら同じくらいの難易度だった」

 

 

 

 

マーズ「お前ら、ズルいぞ。こっそりと抜け出すなんて」

 

 

 

 

ガザル「へっ!ズルいとかは実践では通用しねえんだよ。作戦と呼べ、作戦とな」

 

 

 

 

ダバン「まあお前らの気持ちもわかるけどな。ロウ様の問題は同じくらいで解けたんだ。結果変わらねえって事だよ」

 

 

 

 

ギバ「バンやベグルはもっと先に行ってるはずだ。追いかけようぜ」

 

 

 

シルビア達は

 

 

 

シルビア「は〜い、音楽終わり〜。ふふ、どうだった?ロベルトちゃん、バンちゃん。ダンスって楽しいでしょ?」

 

 

 

 

ロベルト「はい!結構激しく動かしても構わないんですね」

 

 

 

 

バン「俺も楽しかったです!シルビアさん、最後の方とか凄い動きしてましたね」

 

 

 

 

シルビア「ふふ、アタシも二人を見てたら熱くなってきちゃったのよ。それじゃあ楽しい時間は残念だけどここで終わり。通っていいわよ〜」

 

 

 

 

ベグル「やたら楽しそうだったな、ロベルト。まさかあんなに楽しくやるとは思わなかったぜ」

 

 

 

 

ロベルト「ま、まあな。でも戦いよりはよっぽどよかったぜ」

 

 

 

 

バン「よし、ブレイブ!また乗せてくれ!二人を追い抜くぞ!」

 

 

 

 

ブレイブ「ガウ!」

 

 

 

バンはブレイブに乗って走っていった

 

 

 

ベグル「あ!ズリィだろ、こら!!」

 

 

 

 

ロベルト「流石ブレイブ、かなりの速さだな」

 

 

 

数分後

 

 

 

バン「かなり距離を離す事ができたな。おっと、ここを通ればデルカコスタ地方。神殿まであと少しだ!」

 

 

 

 

ブレイブ「ガウ!?」

 

 

 

ブレイブは咄嗟に何かを避けた

 

 

 

バン「おぶぁ!?」

 

 

 

ドサ

 

 

 

バンはそのままブレイブから落ちた

 

 

 

バン「な、なんだ?炎?って事は!」

 

 

 

 

ベロニカ「きたわね、バン、ブレイブ。六つ目の障害物は私よ!さあ、焼き尽くされる覚悟は出来てるかしら」

 

 

 

山の上の方からベロニカが魔法を放ってきた

 

 

 

バン「ベロニカさんか。魔法の威力はラース将軍より圧倒的だから被弾しないようにしないと」

 

 

 

広場

 

 

 

テルマはセーニャに出会っていた

 

 

 

セーニャ「あら?どうされましたか?」

 

 

 

 

テルマ「あ、もしかしてあなたがセーニャさんですか?」

 

 

 

 

セーニャ「はい。私、セーニャといいます」

 

 

 

 

テルマ「初めまして。俺、グラジーでアルバイトしてるテルマといいます。店長のビルさんに買い物を頼まれてしまって外に出ようとしてたんです。先程カミュさんにセーニャさんに話せば通してもらえると聞いてきました」

 

 

 

 

カミュ「よっと。セーニャ、こいつはただの一般人だ。通してやってくれ」

 

 

 

カミュが屋根から降りてきた

 

 

 

セーニャ「わかりましたわ。グラジーという事はマヤ様やグリー様ともお知り合いなのですね」

 

 

 

 

テルマ「あ、お二人をご存知なんですか?って、そうか。マヤさんはカミュさんの妹さんだから知ってて当たり前ですよね」

 

 

 

 

セーニャ「はい、今度伺おうとしていたんです。その時はお話できるといいですね。それでは」

 

 

 

 

テルマ「はい(やばいな。カミュさんにセーニャさんもいるとなると、通れるか?エド)」

 

 

 

少し離れた場所では

 

 

 

エド「どうすりゃいいんだよ、あれ。入り口一つしかねえのにそこに二人もいたらバレるだろ。テルマ、なんとかしろ!」

 

 

 

エドは近づく事が出来ずに焦っていた

 

 

 

セーニャ「そういえば、お買い物に行くのであればキメラの翼を使えばよろしいのではないですか?」

 

 

 

 

カミュ「確かに。キメラの翼は持ってるだろ?」

 

 

 

 

テルマ「(やべ)あー、そ、そういえばそうでしたね。はは、すっかり忘れてましたよ。あ!そういえば部屋に忘れてきたんだっけ」

 

 

 

テルマは内心焦り始めていた

 

 

 

カミュ「そうなのか。なら俺のをやるよ。ほら」

 

 

 

カミュは自分の袋からキメラの翼を出した

 

 

 

テルマ「あ、ありがとうございます」

 

 

 

 

セーニャ「お買い物はどちらへ?」

 

 

 

 

テルマ「えっと......ユグノアです。船を乗り継いでいけばいいみたいで」

 

 

 

 

セーニャ「それでしたら尚更お使いください。お一人で歩いて行くには少々厳しいですから」

 

 

 

 

テルマ「そ、そうですよね」

 

 

 

 

カミュ「?使わねえのか?」

 

 

 

 

テルマ「え!?あー、いや、お二人の前でいきなりいなくなるのも失礼じゃないですか」

 

 

 

 

セーニャ「私達は気にしませんわ」

 

 

 

 

テルマ「(やばい、やばい、やばい、やばい。どうしたらいい、これ!)」

 

 

 

 

カミュ「............なんか怪しいな、テルマ。何か隠してんのか?」

 

 

 

カミュがテルマの不思議な様子に疑うようになった

 

 

 

テルマ「!!!え!?そんな事ないですよ!突然どうしたんですか、カミュさん」

 

 

 

 

カミュ「よく考え直せばビルがラースの指示を無視して買い物に行かせるのも、買い物するには身軽すぎるのも不自然だ。特にキメラの翼を使うのを渋るのも変だな」

 

 

 

 

テルマ「(終わったかもしれない......)そ、そんな.....。考えすぎですよ、カミュさん」

 

 

 

テルマは顔が青白くなっている

 

 

 

少し離れた場所では

 

 

 

エド「どう見ても怪しまれてるな。くそっ!俺が助けるしかなさそうだな。借りるぜ、父ちゃん!」

 

 

 

エドは魔物の姿になり、テルマの元に向かった

 

 

 

ビュン!

 

 

 

テルマ「うおっ!?」

 

 

 

 

二人「!?」

 

 

 

魔物の姿になったエドは猛スピードでカミュ達とテルマの間に入り込んだ

 

 

 

エド「バレちゃったなら仕方ないよな。だが、ここまで来れたんだ。後は駆け抜けるだけ!」

 

 

 

エドはテルマを持ち上げて城下町の入り口へ走り出した

 

 

 

セーニャ「エド様!?テルマ様をどこへ持っていくのですか!?」

 

 

 

 

カミュ「やられた!あの二人、この障害物競争の最後のペアだ!」

 

 

 

 

セーニャ「まあ!!全く気付きませんでしたわ!」

 

 

 

 

カミュ「兄貴のやつ、なんで一般人のテルマに見習いのエドまで参加させてんだよ」

 

 

 

 

 

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