ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

436 / 589
ケニー

その頃、グロッタの街

 

 

 

バン「(うーん...........俺、変な事したかな?誰かに付けられてるような........。気のせいか?)」

 

 

 

バンは時折振り返ってみるが誰もいない

 

 

 

バン「おかしいな。勘がいるって言ってんのによ。まあカジノに行ってみるか」

 

 

 

近くにある家の屋根にはケニーがバンを見ていた

 

 

 

ケニー「あいつ、何者だ?俺の事に多分気付いてる。ただの旅人ではないみたいだな。警戒しなきゃいけないようだ」

 

 

 

カジノ

 

 

 

バン「うるさ......。一旦様子見してみるか」

 

 

 

 

スタッフ「いらっしゃいませー!カジノで一攫千金!夢の世界へようこそー」

 

 

 

 

バン「(カジノってこんな場所なのか。スロット?だっけ。どうやるんだ?)」

 

 

 

バンは初めて触るスロットに困惑している

 

 

 

ケニー「よう、お兄さん。スロットは初めてか?」

 

 

 

ケニーが普通の客を装って近づく

 

 

 

バン「ん?ああ、そうなんだ。よかったらやり方を..........教えてくれないか?」

 

 

 

バンはその声に振り返って顔を見ると固まったが、話を続けた

 

 

 

バン「(ちょっ!?こいつ、ケニーか!?目の下のホクロ!間違いねえだろ!)」

 

 

 

 

ケニー「(ビンゴ、やっぱり何か知ってやがる。しかも街に慣れてねえときた。さて、どう遊んでやろうか)」

 

 

 

その頃、グロッタの街 入り口

 

 

 

ダバン「久しぶりに帰ってきた。って、感傷に浸ってる場合じゃねえな。早い所バンとケニーを見つけねえと!ケニーのやつ、なんでそんな盗賊みたいな事を」

 

 

 

カジノでは

 

 

 

バン「うおおっ!凄え!めっちゃ当たるじゃん!」

 

 

 

 

ケニー「やるねえ、お兄さん!運良くない?もっといってみるべきだって!」

 

 

 

 

バン「じゃ、じゃあもう少し」

 

 

 

 

ケニー「(へっ、なんだこいつ。馬鹿みたいに正直なやつだな。裏技使ってるってのに気付きもしないでバンバンと。さて、もう少ししたらきっと......)」

 

 

 

 

バン「ええ!?こ、こんなに当たるもんなのか!?」

 

 

 

バンのスロットには777と並んでいる

 

 

 

スロットからコインがジャンジャン出てきた

 

 

 

ケニー「いやー、本当こんなに当たる人初めて見たよ。教えてやった甲斐があるもんだ。それじゃあ慣れたと思うし、程々に頑張れよな」

 

 

 

ケニーは去っていく

 

 

 

バン「あ、待ってくれ。まだ話が」

 

 

 

 

???「お客様」

 

 

 

 

バン「へ?」

 

 

 

バンの後ろには数人の男達が並んでいた

 

 

 

スタッフ「お客様、そのような方法でコインを稼ぐのは違法行為となります。他のお客様の不平等や不和の原因、更にはスロットの故障の原因となります。少々こちらでお話を伺わせてもらいます」

 

 

 

 

バン「ええ!?そ、そうなのか!?だって、さっきのやつがこうやれって」

 

 

 

 

スタッフ「お話はあちらの方で」

 

 

 

バンは部屋に連れて行かれる

 

 

 

部屋

 

 

 

バン「悪かったって!俺、初めてで知らなかったんだ!」

 

 

 

バンが連れてこられた部屋は暗い個室となっていた

 

 

 

用心棒「へっ、なんだ?兄ちゃん。いけない事したって事か?」

 

 

 

 

スタッフ「この者に罰をお願いします」

 

 

 

 

バン「ちょっ、待てって!俺の話を聞いてくれよ!!」

 

 

 

バンの周りには五人ほどの屈強な男達がいた

 

 

 

用心棒「あいよ。それじゃあ兄ちゃん、悪いけどそういう事だから。大人しく殴られて反省しろよな」

 

 

 

男達はバンを囲んでいく

 

 

 

バン「えー.......俺、こんな事してる場合じゃねえんだよ。なあ、悪かったからよ。ここから出してくれ。俺、任務があるんだ」

 

 

 

 

用心棒「そいつは無理なお願いだ。ジッとしてればその任務とやらもすぐに出来るぜ!」

 

 

 

男達はバンに殴りかかっていく

 

 

 

数分後

 

 

 

バン「絶対もうカジノなんかやらねえ。騙されたぜ!」

 

 

 

用心棒達はバンによって全員気絶させられていた

 

 

 

バン「ここから出ないと。って、ドア硬!?」

 

 

 

バンはドアを開けようとするが中々開かない

 

 

 

バン「もう!!ばくれつきゃく!」

 

 

 

バギイッ!!

 

 

 

ドアが蹴破られた

 

 

 

バン「あ、やべ........。に、逃げろ!!」

 

 

 

バンは脱兎の如く入り口に向かって逃げていった

 

 

 

カジノ 入り口

 

 

 

バン「酷い目にあったぜ。ハァ、楽しいとちょっとでも思った俺が馬鹿だったな」

 

 

 

 

ケニー「あんた、何者だ?こんな早くに、しかも無傷でカジノから出てくるなんてよ」

 

 

 

カジノの入り口近くの階段にはケニーが座っていた

 

 

 

バン「あ!お前、よくも騙したな!お陰で散々だったんだぞ!俺はバン!デルカダール城の兵士で、お前がここで旅人を襲っていると聞いて捕まえにきた!さあ、大人しくしろ!」

 

 

 

 

ケニー「へえ、あんた兵士さんだったのか。兵士ごときに俺が捕まえられるかな?」

 

 

 

 

バン「ただの兵士だと思うなよ!はっ!」

 

 

 

バンはケニーに素早く詰め寄った

 

 

 

ケニー「!おっと」

 

 

 

ケニーも瞬時に距離を離す

 

 

 

バン「しんくうげり!」

 

 

 

 

ケニー「ふっ!」

 

 

 

キンッ!

 

 

 

ケニーは咄嗟に短剣で防いだ

 

 

 

バン「ばくれつきゃく!」

 

 

 

 

ケニー「はっ!ふんっ!」

 

 

 

カンッ!ガッ!

 

 

 

ケニーも武器で防いだり避けたりと身軽に動いていく

 

 

 

バン「へえ、話通り中々やるみたいだな」

 

 

 

 

ケニー「.............お兄さんこそ、ただの兵士にしては信じられないくらいだね(やべえな、こいつ。防いだ腕が痺れてる。強い.......逃げた方がよさそうだ)」

 

 

 

ケニーが逃げようとすると

 

 

 

ダバン「見つけた!!」

 

 

 

 

二人「!?」

 

 

 

 

バン「ダバン!?なんでここに!?」

 

 

 

 

ケニー「なに!?」

 

 

 

 

ダバン「ケニー、話は聞いたぞ。なんでこんな事をしているんだ!」

 

 

 

 

バン「え?知り合い?」

 

 

 

 

ケニー「チッ!」

 

 

 

 

ダバン「ケニー、俺は待ってたんだぞ。お前がいつか兵士になる日を。それなのに、どうして」

 

 

 

 

ケニー「うるせえよ!!兄貴に俺の気持ちなんかわかるわけねえだろうが!!」

 

 

 

 

ダバン「!!?何があったんだよ」

 

 

 

 

ケニー「はっ、今更兄貴ヅラか?手遅れなんだよ、ゴミが。てめえは兄貴でも家族でもなんでもねえ。ただの他人だ」

 

 

 

 

ダバン「ケニー.......」

 

 

 

 

ケニー「胸糞悪い。てめえの顔見るだけで吐き気がするぜ。あばよ!」

 

 

 

ケニーは煙が発生する玉を投げつけた

 

 

 

二人「!ゴホッゴホッ!!」

 

 

 

煙が晴れるとケニーはいなくなっていた

 

 

 

バン「逃げられた!」

 

 

 

 

ダバン「..........」

 

 

 

 

バン「ダバン、弟がいたのか。随分嫌われてんだな」

 

 

 

 

ダバン「昔はあんなやつじゃなかったんだ。俺を慕ってくれたいいやつだ。少し話すさ、俺とケニーの事を。俺達の家に来いよ。案内する」

 

 

 

 

バン「わかった」

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。