ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

445 / 591
波乱万丈2

その後、デルカダール城下町 裏通り

 

 

 

犬「クゥ〜」

 

 

 

 

バン「悪いな、犬。それはこの子のやつなんだ。返してもらうぜ」

 

 

 

バンは犬を捕まえていた

 

 

 

女の子「ごめんね、わんちゃん」

 

 

 

 

バン「さて、広場まで送ってくぜ。買い物はそこなんだろ?」

 

 

 

 

女の子「うん!ありがとう、お兄ちゃん」

 

 

 

広場

 

 

 

バン「ほらよ。もう落とすんじゃないぞ」

 

 

 

 

女の子「はーい!じゃあねー、兵士のお兄ちゃん!」

 

 

 

 

バン「おう!またなー」

 

 

 

 

ラース「いい人助けしたんじゃないか?」

 

 

 

 

バン「あ、師匠も付いてきてくれてましたもんね。すみません」

 

 

 

 

ラース「あれくらいなんて事ない。さて、見回りに行くぞ」

 

 

 

 

バン「はい!」

 

 

 

その時

 

 

 

爺さん「おお、バン君や。ちょうどいい所に」

 

 

 

 

バン「ん?あ、道具屋の爺ちゃん。俺に用事か?」

 

 

 

 

爺さん「すまんが、棚にしまった薬が取れなくてのう。息子も今日はおらんし、若い者に頼もうとしておったんじゃ」

 

 

 

 

バン「それくらいお安い御用だぜ!薬無いと大変だもんな」

 

 

 

 

ラース「(あー、なるほど。これは.........時間がかかりそうだ)」

 

 

 

道具屋

 

 

 

バン「よっと。これか?」

 

 

 

 

爺さん「おお、これじゃこれじゃ。ありがとのう、バン君や。お礼に何か持っていっておくれ」

 

 

 

 

バン「はは、これくらいでお礼なんかいらねえよ。それじゃあ俺はこれで。元気でな、爺ちゃん!」

 

 

 

 

爺さん「ありがとのうー」

 

 

 

城門前

 

 

 

バン「へへ、いつもこうなっちゃうんですよ。断れないし、困ってるなら見逃せないですよね」

 

 

 

 

ラース「まあいい事ではあるんだがな。時間制限がある以上いい所で切り上げないとだぞ。ま、お前が街の人達に好かれてるのは知ってるからな」

 

 

 

 

バン「皆にも言われます。それじゃあ魔物調査ですよね。今日はどこまでですか?」

 

 

 

 

ラース「デルカダール地方だけで充分だ。俺は参加しないからな。一人だけでデルカコスタ地方までは大変だろうからな」

 

 

 

 

バン「わかりました。話し相手にはなってくださいね?」

 

 

 

 

ラース「はいはい。やる事はやれよ?」

 

 

 

 

バン「もちろんです!」

 

 

 

数分後

 

 

 

バン「あ!見てください、師匠!あの木になってる木の実美味しいんですよ。取ってきますね!」

 

 

 

 

ラース「わかったよ。一応気をつけておけよ」

 

 

 

 

バン「あれ?師匠ー、この木にキラキラしたようなものがたくさんあります。なんでですか?」

 

 

 

 

ラース「ん?キラキラしたようなもの?..........あ!馬鹿、早く戻ってこい!」

 

 

 

 

バン「へ?」

 

 

 

 

おおがらす「グェー!」

 

 

 

 

バン「おわー!おおがらすだ!」

 

 

 

ドサ!

 

 

 

バンは木の上から落ちてきた

 

 

 

いっかくうさぎ「キュー!?キュー!」

 

 

 

近くにいたいっかくうさぎが落ちてきたバンに驚いて攻撃し始めた

 

 

 

バン「わわわ!いっかくうさぎまで!おおがらすもつつくなよ!悪かったって!」

 

 

 

 

ラース「ハァ〜........」

 

 

 

 

バン「師匠、どうしましょう」

 

 

 

 

ラース「まあ幸いそこまで怒ってないはずだ。一旦逃げるぞ」

 

 

 

 

バン「は、はい!」

 

 

 

その後

 

 

 

バン「ふ〜、なんとかなったみたいです。危なかった」

 

 

 

 

ラース「危なかったじゃねえよ、馬鹿。また面倒起こしやがって。本当不思議なくらいトラブルが起こるな」

 

 

 

 

バン「い、今のは仕方ないですよ!まさかあの木がおおがらすの巣とは思ってなかったんです」

 

 

 

 

ラース「前にも木の実のある木はおおがらすが住み着きやすいって言っただろ。もう一回覚えておけ」

 

 

 

 

バン「はーい」

 

 

 

駐屯所

 

 

 

バン「ガザルー、交代だぜ。遅れて悪いな」

 

 

 

 

ガザル「お、やっと来やがったか。まあお前の事だからいつもの事だけどよ」

 

 

 

 

ラース「いつも.......ねぇ」

 

 

 

 

バン「あ、いや!今日がたまたまですよ!でも、ほら、街の人達助けましたし、これくらい仕方ないですよ」

 

 

 

 

ガザル「ラース将軍がいても遅れるんだから本当どうかしてるぜ。いつもバンが馬鹿ばかりやってすみません」

 

 

 

 

バン「な、なんで俺が悪い言い方してんだよ!」

 

 

 

 

ガザル「ラース将軍が遅れるわけねえんだから遅れる理由なんてお前以外ありえねえわ、馬鹿!」

 

 

 

 

バン「馬鹿って言うな!」

 

 

 

 

ラース「はいはい。それで変わった所はあったか?」

 

 

 

 

ガザル「特には。さっきおおがらすといっかくうさぎの声が聞こえたくらいですね」

 

 

 

 

バン「あ」

 

 

 

 

ラース「ハァ。それなら何も問題ないな」

 

 

 

 

ガザル「.........お前の仕業か」

 

 

 

 

バン「うっかりだ!うっかりおおがらすの巣を見つけて木から落ちたらうっかりいっかくうさぎの近くに落ちただけだ!」

 

 

 

 

ガザル「うっかりがそんな連続して起こってたまるか!闇雲に木に登るなって皆から言われてるだろうが、猿!」

 

 

 

 

バン「猿じゃねえから!美味しい木の実がなってたんだよ。師匠にも食べてほしかったんだ」

 

 

 

 

ラース「もうそれはいいから。ガザル、お疲れ。城に戻って自由にしてていいぞ」

 

 

 

 

ガザル「わかりました。それではバンの御守りお願いしますね」

 

 

 

 

バン「御守りってなんだよ!師匠はそんなんじゃねえから!」

 

 

 

 

ラース「任せておけ。じゃあな」

 

 

 

見張り台

 

 

 

バン「ひーまーだーなー」

 

 

 

 

ラース「だから兵士がそんな事言うんじゃねえよ。これも仕事なんだぞ」

 

 

 

 

バン「だってー。というか、ベグルもガザルも酷いんですよ。いっつも俺の事馬鹿馬鹿言ってきて」

 

 

 

 

ラース「あの二人にとって馬鹿って言われる行動をしてるからだろ」

 

 

 

 

バン「そんな行動してますかね?思った事をしてるだけなんですけど」

 

 

 

 

ラース「その思った事を行動にするのが馬鹿なんじゃないか?思うのは自由だが、行動に移す前にもう少し考えてみろ。さっきの木に登る前にもしかしたらおおがらすの巣かもしれない、とかな」

 

 

 

 

バン「あ!見てください、師匠!あの雲の形、スライムに似てますよ!」

 

 

 

 

ラース「てめえは...........人の話を聞け!」

 

 

 

ゴツン!

 

 

 

バン「痛い!うぅ、酷いですよ、師匠」

 

 

 

バンの頭にはたんこぶが出来ている

 

 

 

ラース「人が折角アドバイスしてやってたってのに。聞いてたのか?」

 

 

 

 

バン「ベグルとガザルが馬鹿って事ですよね?」

 

 

 

 

ラース「何も聞いてねえじゃねえか!」

 

 

 

ゴツン!

 

 

 

バン「いだー!!もう一回殴る事ないじゃないですか!」

 

 

 

 

ラース「そんなんだから馬鹿って言われんだ。自由なのは結構だが、自由過ぎるのも困りものだぞ」

 

 

 

 

カミュ「お、騒がしいと思ったらこんな所にいたのか」

 

 

 

下からカミュがやってきた

 

 

 

バン「あれ?カミュさん。こんにちは」

 

 

 

 

ラース「どうしたんだ?こんな所に」

 

 

 

 

カミュ「ちょうど帰ってきたらガザルと会ってな。見張り台に兄貴達がいるって聞いたからどんな事してんのか見に来たんだ」

 

 

 

 

ラース「よくここがわかったな。あまり来た事ないだろ」

 

 

 

 

カミュ「騒がしいんでね。すぐにわかったぜ」

 

 

 

 

バン「ほら、師匠が騒ぐから!」

 

 

 

 

ラース「いやなんで俺だよ!お前が話聞かないせいだろうが!」

 

 

 

 

カミュ「兄貴が殴った音だったのか。鈍い音がしたと思ったんだ。痛そうなたんこぶだな、バン」

 

 

 

 

バン「二回も殴る必要ないですよね!」

 

 

 

 

カミュ「それはお前次第だろ。またどうせ変なことやらかしたんだろ」

 

 

 

 

バン「カミュさんまで俺が悪いみたいな言い方する!」

 

 

 

 

ラース「日頃の行いだな」

 

 

 

 

カミュ「まあ兄貴に比べたら圧倒的にバンの方が変な行動するからな」

 

 

 

 

バン「酷い......」

 

 

 

 

カミュ「んで?結構高いみたいだが、ここから全体を見てるだけなのか?」

 

 

 

 

ラース「まあ基本はそうだな。魔物達の動きや困ってる人や迷った旅人がいないかを探したりとかだ」

 

 

 

 

バン「暇なんですよ!カミュさんもお話に付き合ってくださいよ」

 

 

 

 

カミュ「まあそれは暇そうだな。仕方ねえから付き合ってやるか」

 

 

 

 

バン「やったー!」

 

 

 

 

ラース「俺が監視してるって事忘れてねえだろうな?バン」

 

 

 

 

バン「うっ.......。で、でも、これくらいなら問題じゃないですよね?」

 

 

 

 

ラース「取り敢えずは、な」

 

 

 

 

カミュ「監視?何の話だ?また面白え事やってんのか?」

 

 

 

 

ラース「実はな」

 

 

 

ラースはカミュに今までの事を説明した

 

 

 

カミュ「ほ〜、なるほど。バンがしっかりやれば嫌いな書類が楽になると。それなら頑張らねえとだな、バン」

 

 

 

 

バン「はい!現在進行形で頑張ってますよ!」

 

 

 

 

カミュ「さっきお前の口から暇って聞こえたが?」

 

 

 

 

バン「だ、だって本当に暇なんですよ!ここにいるとやる事なくて」

 

 

 

 

ラース「だからってだらけていいわけじゃないからな」

 

 

 

 

バン「はーい」

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。