男湯
ロウ「ほっほう!これはまた凄いとこじゃのう」
温泉は周りにいくつもあり、たくさんの種類があるのが見えた。泡が出ている温泉やハーブの湯なども見える。奥には大きな露天風呂もあるようだ。
シルビア「色んなお湯があるわね!楽しみだわ!」
カミュ「旅館の部屋もかなり立派だったよな。ラースが貰ったやつかなりいいチケットだったんだな」
ラース「お!カミュにもわかったか、あのチケットの凄さが。だから俺は皆誘ったんだ。こんな所、いつ行けるかわかんないからな」
カミュ「.....おい、シルビアのおっさんとラースはあんまこっちくんな」
カミュはシルビアとラースから距離を取った
シルビア「ちょっとどうしてよ。カミュちゃんのいけず」
ラース「......ホー、なるほどな」ニヤニヤ
シルビアは口を尖らせ、ラースは気づいたようにニヤニヤしながらカミュに近づく
カミュ「ラース、うるせえ、こっちくんな。そのガタイで近寄られると暑苦しいんだよ」
ラース「そんな事言って、本当は身ちょ」
バキッ!
ラース「いて!」
カミュはラースの顔面を殴った
カミュ「うるせえっつってんだろ!ぶっとばすぞ!テメエ!」
その時、壁越しに声が聞こえてきた
ベロニカ「ちょっと、カミュ!騒がしいわよ!広くてはしゃぐのはわかるけど、程々にしなさい!」
カミュ「ハァ?何言ってんだか。はしゃいでたのはどうせ自分だろ!お子さまはひろーい場所がお好みですからね」
ベロニカ「何言ってんのよ!私は静かに楽しんでたわよ!騒がしくしたのはそっちじゃない!」
マルティナ「まあまあ、ベロニカ。落ち着いて、ほら今度はあっちの方に行ってみましょう」
ロウ「.....この壁の反対側は女風呂なのか」
イレブン「?おじいちゃん、どこに行くの?」
ロウ「おお、イレブンよ。お主もくるのじゃ。実は、この温泉にはお宝があってのう。それを見つけようと思うんじゃ」
イレブン「え!?お宝!?面白そう!行く行く」
イレブンは喜び立ち上がるが、カミュに引き止められる
カミュ「おい、イレブン。やめておけ、そのじいさんの言っている事は嘘だ。地獄を見る事になるぞ」
イレブン「え、嘘なの、おじいちゃん?.....行っちゃった」
露天風呂
ラース「なあ、じいさん。本当に覗く気か?」
ロウ「おお、ラースよ。この先には男のロマンが広がっておるのじゃ。お主も....」
ゴンッ!ドサ
ロウは倒れた
ラース「まったく。王の威厳はどこへやらだな」
シルビア「あら、ラースちゃん。あなたも止める側なのね。意外だわ。それとも、マルティナちゃんを見られたくなかったのかしら?」
ラース「.....何を言っているのか、さっぱりだな。大体、ベロニカもシルビアも俺とマルティナの事を何だと思ってやがる」
シルビア「うふふ、ごめんなさいね。でもねラースちゃん、私達はこの後命の大樹に行って、魔王ちゃんからこの世界を守れたら、こんな風に一緒にいる事は難しくなると思うのよ。
特にマルティナちゃんは、お姫様に戻っちゃうからなおさらだわ。だからもしあなたが伝えたい思いがあるなら、怖がらないで早いうちに伝えた方がいいと思うわ。自分の気持ちに素直になって」
ラース「......(そういえばセレン様も同じ事を)」
シルビア「もう2人でゆっくりできる機会も少ないわ。お節介かもしれないけど、アタシ達はあなた達のこと応援してるのよ」
ラース「......ハァ、本当お節介がすぎるぜ。だが、ありがとな。シルビアの言う通りだ。俺だって、怖がって伝えないまま後悔はしたくない」
ラースは少し考えた後、決意したような目に変わった
シルビア「うふふ、どういたしまして。頑張ってね、ラースちゃん」
その後
中ではイレブンとカミュとロウが同じ温泉に入っていた
ロウ「イタタ、まさかラースにまで止められてしまうとは。老体にげんこつなど手荒すぎんかのう」
イレブン「おじいちゃん、大丈夫?頭にたんこぶできてるよ」
カミュ「ほっとけよ、イレブン。じいさんが悪いんだからな。そういや俺達に何の用事があるんだ?」
ロウ「なに大した事じゃないんだが、孫とチェスをやってみたくてのう。わしはけっこう好きなんじゃが、ラースとシルビア以外みんなチェスを知らなくてのう。ラースが、カミュなら知ってるはずだと言っててそれで声をかけたのじゃ」
カミュ「チェスか。たしかに知ってるが、ルールくらいしか俺も知らないぜ?」
イレブン「カミュ、おじいちゃん、チェスって何?僕にも教えて」
カミュ「部屋に戻ったらじいさんと一緒に教えてやるよ」
ロウ「ふぉっふぉっ、楽しみじゃのう」