それから二ヶ月後、クレイモラン王国
クレイモラン城
カミュ「今回は何の用事だ?」
シャール「最近、城下町で暴れている人達がいるとお聞きしたのです。カミュさんもご存知ですか?」
カミュ「あー、まあな。ただ、多少トラブルはつきものだろ」
リーズレット「まあね。でも、なんだか集団で動いているみたいなのよ。街を荒らす事が目的ならこっちは黙っていられないわ。カミュ、一旦黙らせてくれない?」
シャール「リーズレット、言い方が悪いわ。注意する程度でいいのです。お話すればきっとわかってくれるはずです」
カミュ「(そんな甘い事あるか?)まあわかった。その調査、引き受けた」
リーズレット「そうそう、それと一緒に嫌な噂も聞いたわ。魔物と話す人を見かけたんですって。あ、カミュじゃないわよ?仲良くしているとは思えなかったみたい」
カミュ「へえ、それは気になるな。それも調べてみる」
シャール「お願いします、カミュさん。お気をつけてください」
クレイモラン城下町
カミュ「(暴れてるやつら、ねえ。面倒事は嫌いなのによ、まったく)一旦商店街の方に行ってみるか」
その時
男性「よう、そこの兄ちゃん」
カミュ「ん?俺か?」
男性「ああ、そこのちょっとカッコいい兄ちゃん。頼みてえ事があるんだ」
カミュ「悪いが仕事があるんでな。別のやつに頼んでくれ」
男性「そう言わずによー。商店街に行こうとしてたんだろ?」
カミュ「そうだが、別にお前の頼みを聞く気はねえぞ」
男性「俺、さっき見ちまったんだよ。男達が集まって商店街に向かっていくのを。その時、そいつらやべえ事話してたんだ。この国を襲う、とか街を壊す、とかよ」
カミュ「な!?それはマジか!?おい、そいつらの特徴は!」
男性「全員サングラスつけててよ、顔はよく見えなかった。服は大体赤い服のやつばかりだったぞ。八人くらいだ」
カミュ「わかった。そいつらから守ってくれって事だろ?」
男性「おう、そうなんだよ。あんた、よく聞くカミュさんって人だろ?城から出てきたし、髪や特徴も話に聞いた通りだもんな。あんた程の腕なら止められるんじゃねえかと思ってよ」
カミュ「ああ、そいつらを止めてくる。俺の仕事もそれだったしな。それじゃあ教えてくれてありがとな!」
男性「頼んだぜー」
商店街
カミュ「あ、見つけた!あいつらだな!」
商店街の中心にはサングラスをつけて赤い服をした男達が集まっていた
カミュ「何を企んでるか知らねえが、変な事になる前に」
その時
赤い服の男性A「てめえら、よく聞きやがれ!!」
その集団の中にいた男の一人が大声を出した
赤い服の男性A「今からこの国は俺達、レッドボーンが支配する!」
カミュ「何を考えてやがる!お前ら!!」
赤い服の男性B「おっと。邪魔はさせませんよ」
カミュ「どけ!!」
赤い服の男性C「この後とっても楽しい事が起こる。水を刺すな」
カミュ「うっせえ!」
赤い服の男性A「さあ、泣き叫べ!」
ギャオオオ!!
商店街の全員「!!?」
街の上空から魔物の声がした
空にはウルフドラゴンの群れが飛び回っている
カミュ「な!?どうやってこんな近くまで!」
キャアアア!!
商店街にいた人達は逃げていく
ドオン!!
ドオン!!
ウルフドラゴン達はどんどん火球を街へ放っていく
赤い服の男性達「ハハハハハハ!!」
カミュ「くそ野郎が!」
カミュは急いで広場へ向かう
広場
周りや家などは火球などにより燃え、街の人達は大混乱となっている
ゴオッ!!
どんどん火球が降り注がれていく
カミュ「これ以上は!デュアルブレイカー!」
カミュのブーメランが火球を切り裂いた
シロ「バウ!!」
カミュ「シロ!無事だったか!お前は急いで城に逃げろ!」
シロ「.......バウ!」
シロは城へ向かっていった
カミュ「チッ!俺一人じゃあ火球を防ぐだけで手一杯だ。兄貴達に救援を呼べれば」
リーズレット「カミュ!」
カミュ「リーズレット!街に魔物だ!すまねえ、一足遅かったみてえだ」
リーズレット「仕方ないわ。火球は兵士や私でなんとかする。カミュは急いであいつらを倒しちゃって」
カミュ「了解。あのウルフドラゴンの群れだけか?」
リーズレット「確認できるのはね。何がいるかはわからない、気を抜くんじゃないわよ」
カミュ「当然。頼んだぞ!」
クレイモラン城門
カミュ「はっ!」
カミュは門に勢いよく登った
カミュ「ここからなら!デュアルブレイカー!」
ウルフドラゴン「グゥ......」
ブーメランがウルフドラゴンへと当たる
カミュ「よし!このまま」
バァン!
カミュ「!?ぐっ.....」
カミュの後ろからボウガンが飛んできた
赤い服の男性A「邪魔するのはてめえか。要注意人物、カミュ。お前は計画に邪魔だ、消えてもらおう」
カミュ「チッ!」
カミュは近づいてきた先程の男性から離れる
カミュ「デュアル」
ザバァン!
セイレーンゴースト「ハ〜」
カミュの背後の海からセイレーンゴーストが出てきた
赤い服の男性A「捕まえておけ!」
カミュ「な!?」
ガシャン!!
カミュ「くそ!」
カミュはセイレーンゴーストの中の檻に捕まった
赤い服の男性A「よくやった。アジトに連行してやろう。俺達のおもちゃにしてやるよ」
この間にも上空のウルフドラゴン達は火球を街へと吐き続けている
カミュ「どこに連れてく気だ!離せ!!」
赤い服の男性A「アジトだよ。邪魔はされたくないんでな」
その頃、クレイモラン城
シロ「バウ!バウバウ!!」
シロがシャールに詰め寄っていた
シャール「カミュさんの仲間の。少々お待ちください、私達は今街の人達を招き入れるので精一杯なので」
エッケハルト「シャール様!城の方にまで火球が!」
シャール「このままでは、この国は」
シロ「バウバウ!!」
シャール「そうだわ!シロさんはカミュさんの仲間。もしかしたら、勇者様達にも知られている。エッケハルト、薬箱から魔物が喋れる薬を持ってきてください!」
エッケハルト「お待ちくださいませ!」
シャール「シロさん、すみませんが大役をお願いする事になります。どうかイレブン様、ベロニカさん、セーニャさん、シルビアさん、マルティナ様、ロウ様、ラースさん、グレイグ様の誰かにご連絡をお願いします!」
シロ「バウ!」
数分後
シロ「はい!デルカダール王国って場所にラースさん達がいると聞いた事があります!ラースさん達なら僕を見ればすぐにわかるはずです」
シャール「こちら、キメラの翼というものです。デルカダール王国にはこれで向かってください。大至急だとお伝えください!お願いします!」
シロ「はい!」
デルカダール城下町
シロ「うわ........変わった場所。雪がない。というか、暑いな〜。あのお城に行けばいいんだよね?」
シロは慣れない景色や気温に戸惑いながら走っていく
デルカダール城 大広間
シロ「ラースさん、マルス君、ルナちゃん、マルティナさん!」
ギバ「ええ!?魔物!?しかも喋ってる!?あれ.......ホワイトパンサーって確か」
シロ「そこの人、ラースさん達に会わせて!大至急知らせなきゃいけない事があるの!クレイモランを、カミュを手伝って!」
ギバ「クレイモラン!?お前、話に聞くシロか!こっちに来い、ラース様達に会えるからよ!」
シロ「ありがとう!」
玉座の間
全員「シロ!?」
シロ「会えた!よかった!」
ラース「な、なんでお前がここに!」
マルティナ「カミュは?一人なんてどうしたの?」
シロ「シャールって人から伝言なの!大至急、クレイモランに来て!今魔物達がクレイモラン王国を襲ってるの!」
全員「なに!?」
グレイグ「それは緊急事態だ!急いで向かうぞ!」
マルティナ「グレイグ、お父様にこの事と城を閉じる事を伝えて!ラース、イレブン達全員にも伝えて!」
ラース「任せろ!」
ラースは飛び出していった
ギバ「マルティナ様、グレイグ将軍、俺も行かせてください!故郷を救いたいんです!」
グレイグ「わかった。戦力が増えるのはありがたい」
マルティナ「バン達に伝えて!城が閉まる事と、城下町への全力の防衛を!」
ギバ「はっ!」
ギバとグレイグも出ていった
シロ「ハァ、ハァ。暑いよ」
ブレイブ「ガウ、ガウガウ」
コロ「クゥー」
シロ「大丈夫ではないかも。少しフラフラする」
マルティナ「シロにはキツイ環境よね。もう少し待ってて。急いで準備するわ」