ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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カミュ、暴走

シケスビア雪原

 

 

 

シルビア「どう?シロちゃん。わかりそう?」

 

 

 

シロは必死に地面を嗅いでいる

 

 

 

シロ「ごめん、わかんないや。雪ばっかりだから」

 

 

 

 

マルティナ「まあそうよね。でも本当にどうしましょう。誰も見てない、匂いもない。あと残っている情報だと........」

 

 

 

 

イレブン「確か元は変な集団の男達をなんとかしてほしいって事だったんだよね?それでその男達がなぜか魔物を操っている、と」

 

 

 

 

ラース「そうだな。それなら、シロ。変な男達と会ったか?」

 

 

 

 

シロ「ううん、会ってない。突然火球が落ちてきてビックリしたんだ。広場にカミュがいたからそしたら城に逃げろって言われたんだ」

 

 

 

 

ラース「あー、駄目か。どうしたもんかな」

 

 

 

 

イレブン「悩んでても仕方なさそうだね。とりあえず闇雲に探してみる?洞穴とか全部さ」

 

 

 

 

シルビア「そうね。分担してやってみましょう」

 

 

 

その頃、アジト

 

 

 

赤い服の男性B「リーダー!クレイモランにいるウルフドラゴン達がやられています!」

 

 

 

 

赤い服の男性A「チッ!想像より速いな。要注意人物は一人捕らえたってのに」

 

 

 

 

赤い服の男性B「どうされますか?」

 

 

 

 

赤い服の男性A「そうなっては仕方ない。他の国を落とせた報告がくるのを待つぞ」

 

 

 

 

カミュ「てめえらにはそんなの出来ねえよ。俺を捕まえただけでいい気になってんじゃねえぞ」

 

 

 

 

赤い服の男性A「.......なるほど。他の勇者の仲間、という事か。邪魔な存在だ、本当に」

 

 

 

 

赤い服の男性B「リーダー、人質がいる分こちらが有利なはずです。こいつを上手く利用しませんか?」

 

 

 

 

カミュ「はっ!誰がてめえらなんかに利用されるかよ。舐めんじゃねえぞ」

 

 

 

 

赤い服の男性A「それもそうだな。人間に使った事はないが、面白そうだ。魔物を従えさせる薬だ。飲め」

 

 

 

男性は赤黒い錠剤をカミュに押し付ける

 

 

 

カミュ「誰が飲むか。こんなやつを使って無理矢理魔物を操りやがって」

 

 

 

 

赤い服の男性A「なら、こちらも力ずくで飲ませてやる」

 

 

 

男性は檻の中のカミュを掴んで口に押し込ませようとする

 

 

 

カミュ「ぐっ.....」

 

 

 

 

赤い服の男性B「俺もお手伝いします。リーダー、水を」

 

 

 

 

赤い服の男性A「ああ、ほら。飲め、飲め!」

 

 

 

 

カミュ「やめっ、てめえら、くそっ!」

 

 

 

ゴクッ

 

 

 

カミュ「ゴホッ!ゴホッ!(やべえ、飲んじまった!)」

 

 

 

 

赤い服の男性A「さあ、どうなる?」

 

 

 

 

カミュ「う、ううううう.......」

 

 

 

カミュの目がどんどん赤くなっていく

 

 

 

カミュ「ガオオオオ!!」

 

 

 

ガシャアアン!!

 

 

 

二人「うおっ!?」

 

 

 

 

セイレーンゴースト「ハ〜」ジュワー

 

 

 

 

カミュ「グルルルルル.....」

 

 

 

カミュは檻を中から壊してセイレーンゴーストを倒した

 

 

 

赤い服の男性A「ま、魔物になりやがった!!」

 

 

 

 

赤い服の男性B「人間に使うとこうなるんですか!?」

 

 

 

 

カミュ「ガオオオオオオ!!」

 

 

 

カミュは男達を一瞥した後、アジトを出ていった

 

 

 

二人「た、助かった?」

 

 

 

その頃、クレイモラン城下町

 

 

 

ギバ「これでラスト!雷光一閃突き!」

 

 

 

 

ウルフドラゴン「グゥゥ......」ジュワー

 

 

 

 

ギバ「よし!安全確保!」

 

 

 

 

グレイグ「いい動きだ、ギバ。機敏に動けているな」

 

 

 

 

ギバ「ありがとうございます!グレイグ将軍やベロニカさんの援護があってこそです!」

 

 

 

 

ベロニカ「ま、この大魔法使いベロニカ様にかかればこんなのあっという間よ。カミュとは違うわ」

 

 

 

 

ギバ「え?カミュさん?そういえば、この国はカミュさんがいたはず。カミュさんほどの方がいながらどうしてこんな事に」

 

 

 

 

グレイグ「それが何か不慮の事態があったようでな。カミュがやられた可能性があるのだ」

 

 

 

 

ベロニカ「ほんといつまで経ってもひよっこなんだから!」

 

 

 

 

ギバ「カミュさんが!?大変じゃないですか!どこに?」

 

 

 

 

グレイグ「それもわからない。今イレブンとゴリアテ、姫様とラースが探している。見つかると信じているが」

 

 

 

 

ベロニカ「あの四人なら大丈夫でしょ。特にイレブンなんてカミュの相棒だもの。まずはシャールさんに城下町は安全になった事を伝えに行きましょう」

 

 

 

 

ギバ「それもそうですね」

 

 

 

クレイモラン城

 

 

 

シャール「よかった!救援、心より感謝いたします」

 

 

 

 

グレイグ「このくらい構わない。一度デルカダールが襲撃された際にクレイモラン王国には助けられている。その時の礼となれたなら嬉しい」

 

 

 

 

ベロニカ「でも、中々被害は出ちゃったわ。少し直していかないとね」

 

 

 

 

シャール「大丈夫です。民達がいれば国はいくらでも直ります。ですが、人がいなければ国としては終わってしまいます。守っていただき、本当にありがとうございました!」

 

 

 

大広間

 

 

 

イリーナ「ギバさん!」

 

 

 

 

ギバ「あ!イリーナさん!無事だったか!アッシュは?」

 

 

 

 

イリーナ「アッシュも無事です。店も無事なはずだと信じていますけど」

 

 

 

 

ギバ「きっと大丈夫なはずだぜ。まずは二人が生きている事が大事だからな。無事でよかった」

 

 

 

 

イリーナ「ギバさんには助けられてばかりですね。外のウルフドラゴン達が全部倒されたと聞きました。もしかして、ギバさん達が?」

 

 

 

 

ギバ「ああ、そうなんだ。まあ他にも人はいたけどな」

 

 

 

 

イリーナ「やっぱり!本当お強いですね。あんな怖い魔物がウヨウヨしていても負けないなんて」

 

 

 

 

ギバ「へへ、ありがとな、イリーナさん。あれから店は順調か?」

 

 

 

 

イリーナ「はい!おかげさまで。二人で幸せにやっていますよ」

 

 

 

 

ギバ「それが聞きたかった。俺が見たかったのはその景色だからな。へへ、頑張れよな!」

 

 

 

 

イリーナ「はい!」

 

 

 

その頃、シケスビア雪原

 

 

 

ミルレアンの森の近くでイレブンが洞穴から出てきた

 

 

 

イレブン「ここでもないか。うーん、皆は見つけられたかな」

 

 

 

その時

 

 

 

グオオオオ!

 

 

 

魔物のような遠吠えが聞こえてきた

 

 

 

イレブン「な、なんの声?まるで人の声みたいだったけど」

 

 

 

ドサッ!

 

 

 

イレブンの近くにカミュが降り立った

 

 

 

イレブン「あ!!カミュ!よかった!無事だったんだね!」

 

 

 

 

カミュ「グルルルルル....」

 

 

 

 

イレブン「カミュ.....?」

 

 

 

 

カミュ「ガウウゥ.....」

 

 

 

カミュは武器を構えて低く唸り声をあげている

 

 

 

イレブン「この状態......まさかビーストモード!?たった一人でどうして」

 

 

 

 

カミュ「ガウ!」

 

 

 

カミュはブーメランで攻撃してきた

 

 

 

イレブン「くっ!カミュ、僕だよ!イレブン!気付いて!」

 

 

 

イレブンは避けたり防いだりしながら説得しようとしている

 

 

 

カミュ「グルルルルル」

 

 

 

 

イレブン「(駄目だ。話が通用しない)」

 

 

 

 

マルティナ「イレブン!大丈夫!?って、カミュ!イレブンに何してるの!」

 

 

 

音を聞きつけたマルティナがやってきた

 

 

 

イレブン「マルティナ、カミュが何故かビーストモードになってるんだ!シルビアとラースに伝えてきて!なんとかしなきゃ!」

 

 

 

 

マルティナ「わかったわ!それまで持ち堪えてて、イレブン!」

 

 

 

 

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