デルカダール城下町
グレイグ「な、なんともありませんな。やはり兵士達のおかげですね」
マーズ「あ!マルティナ様、グレイグ将軍、ラース将軍!お疲れ様です!」
マルティナ「マーズ!ここに魔物を連れた赤い服のやつらが攻めてこなかった!?」
マーズ「はい、来ました。ブラックドラゴンを連れておりましたが、俺とバンとベグルで難なく撃破。犯人も既に牢屋に入れております。それと、こことクレイモランだけでなくサマディーとユグノアにも襲っていると言っていました。
なのでベグルがサマディーに、バンがユグノアに行って被害を抑えているはずです」
ラース「ほ、本当か!?それなら......一安心だな。はー、優秀な兵士を持ったな」
グレイグ「ああ、二人がそれぞれの場所に向かったなら想像より被害は少なくなっているだろう。最悪、城下町全滅を考えたが安心した」
マルティナ「本当にありがとう。バンとベグルはまだそこに?」
マーズ「まだ戻ってきてないですからね。しばらく経ちますが、もしかして苦戦してるんでしょうか?」
ラース「マルティナ、俺が確認してくる。無事ならそのまま戻ってこよう」
マルティナ「わかったわ、お願い。ユグノアにはロウ様とイレブンが大急ぎで向かってたから苦戦してたとしてもなんとかなるわ。サマディーを優先でお願い」
ラース「了解」
サマディー王国 前
ベグル「あ!ラース将軍!マーズから聞きましたか?」
城下町の城門は閉められており、その前にベグルが立っていた
ラース「ああ、そうなんだ。戻ってきてないと聞いてな。被害を確認しにきた」
ベグル「被害は大した事ありませんでした。少々建物は壊されましたが、負傷者はいません。敵のサバクドラゴンに恥ずかしながら砂で苦戦されましたが、ファーリス王子達の援助もあり撃破。
赤い服着た犯人達も既に城で捕まっております。俺はまた襲ってくる可能性も考え、ここで防衛。中には侵入された時用にファーリス王子達もついています」
ラース「なるほど、流石の働きだな。クレイモランとデルカダールでも既に犯人は捕まえてある。おそらくもう襲われる事はないはずだ。ベグル、城に戻ってマルティナ達に報告を頼む」
ベグル「はっ!それではサマディー王様に報告が終わりましたらそちらに向かいますね。ユグノアにはバンが向かったのですが、そちらは?」
ラース「まだ確認していない。イレブン達が急いで向かったから苦戦していたとしても安心だろうと考えてこっちを優先した。今から俺はユグノアに行く」
ベグル「了解しました。それでは」
ユグノア城 大広間
イレブン「ありがとう!ほんっとうにありがとう、バン!」
イレブンはバンにずっと頭を下げながらお礼していた
バン「わ、わわ。や、やめてくださいよ、イレブンさん。俺、そこまでの事してませんって!」
ロウ「そんな事はないぞ、バンや。本当によく来てくれた。お主がいなければ建物だけでは被害はすまなかっただろう。感謝してもしきれんわい」
エマ「本当凄かったんだよ、イレブン。あの大きなこんぼうを受け止めたのもそうだけど、そっから素早い動きでやっつけちゃったんだから」
イレブン「流石バンだね。やっぱり僕達も本格的に兵士達を強くしていかないとだよね」
ガチャ
ラース「イレブン、じいさん。バンがいるはずなんだが、ってここにいたか」
バン「あ!師匠!もしかして、お迎えですか?」
ラース「まあ被害の確認と状況だな。サマディーもベグルが無事安全にしてくれていた」
バン「それはよかったです。まあベグルですからね!当然の結果です!」
イレブン「ラース!聞いた!?バン達自分の判断で救援に来てくれたんだよ!偉くない!?凄くない!?」
ラース「はは、興奮してるな、イレブン。城下町を見たが被害はかなり無いみたいだったな。よくやったぞ、バン」
バン「さ、さっきからイレブンさん達に褒められっぱなしで恥ずかしくって」
ロウ「今回ばかりは肝が冷えたわい。どんな惨状が待っているかと思えば。本当にありがとのう、バン」
バン「うぅ〜。師匠、俺恥ずかしいです!もう帰りましょうよ!」
ラース「はいはい。いい働きをしたのは事実だからな。何事もないようでこっちも安心した。イレブン、じいさん、エマちゃん、またな」
イレブン「今度お礼持ってくからー!」
ロウ「兵士達にお礼を伝えておいてほしいのう」
エマ「またそちらに伺わせてもらいますね」
その後、デルカダール城 玉座の間
マルティナ「そうだったの。どの国も大きな被害がなくて安心したわ。バン、ベグル、大助かりよ。その行動力に救われたわ。本当にありがとう」
ベグル「ありがとうございます。ですが、指示にない勝手な行動だった事は理解しております。今回は結果がよくなったのでよいのでしょうが、次からは勝手な行動は控えます」
グレイグ「いや、もしお前達が周りによい影響を与えるような行動であると判断したならしてもらって構わない。それで助かる人達だっているのだ。他国だろうと助けを求める人がいるという事は変わらない。その人達すらも助けられるような兵士になってくれ」
二人「はっ!」
ラース「なお、バンの普段の勝手な行動を許すものではないと言っておく」
バン「うぐ.......」
ベグル「それは本当にすみません。勝手にうろちょろして本当大変で」
バン「いい話で終わりそうだったのに.......」
ラース「まあ今回の行動は本当に素晴らしいものだ。いい兵士を持てた事を俺達は光栄に思うぞ」
マルティナ「ええ、ラースの言う通りよ。これからも頼りにしてるわね」