それから数日後、デルカダール城
大広間
マーズ「ついに明日はクリスマスパーティーだな。俺はソルティコで家族とパーティーするけど皆はどうすんだ?」
ギバ「俺も実家に帰るぜ。クレイモランで一人寂しくってやつだ」
ガザル「それならこっちに残ればいいだろ」
ギバ「いやー、襲われた件もあってそれの復興も手伝いたいし、母ちゃんもいい歳だからな。偶には帰って様子見ねえとなんだ」
ロベルト「そうか、それなら仕方ないな。バン、計画通り俺達は飲み会だな」
バン「ああ!楽しみだな!あ、メグとマサルも来るぞ!」
ベグル「それなら俺はジェーンも連れてこよう」
ガザル「チッ!羨ましい限りだぜ。となると、ダバンはミラさんか?」
ダバン「いや、悪いが俺達は用事があるからな。違う所に行かせてもらう」
マーズ「違う所?ダバンも実家に戻るのか?」
ダバン「まあそんなもんだ。参加出来なくて悪いな」
ロベルト「バンとベグルは奥さんにプレゼント決めたのか?バンはマサル君にもか」
ベグル「ああ、クレイモランに木を取りに行った時に少しな」
ガザル「あれはキツかったな。全員でやっとって感じだったもんな」
バン「.......あー!!」
バンは突然叫び出した
ギバ「ど、どうしたんだよ、急に」
バン「俺、まだプレゼント用意してねえ!すっかり忘れてた!やべえ!どうしよう!」
マーズ「やれやれ。お前は子どももいるんだから一番用意しておかないといけないだろ。何してんだか」
バン「皆!助けてくれー!」
ダバン「助けるってどうしたらいいんだよ。なんか出来る事あんのか?」
バン「えっとだな、なんかいいプレゼント持ってないか?もしくは知らないか?」
ベグル「城下町に買いに行けよ。幸い今日は明日の影響で早く終われるだろ」
バン「城下町だとメグがいつも買い物してるからそこで買ったってバレるだろ!」
ギバ「まあ確かに。じゃあどっか別の国に今から行くか?」
ガザル「面倒くせえな、おい」
バン「お前ら暇だろ?手伝ってくれ!」
ダバン「悪いがパス。バンの予想とは違って忙しいからな。先に帰らせてもらうぜ」
ベグル「俺もだ。馬鹿についていく義理はねえ」
ロベルト「悪いな、バン。俺もクリスマス限定のスイーツを買わなきゃいけなくてな。この後は時間がほしいんだ」
三人はそのまま玉座の間に向かっていった
バン「うぅ〜、薄情者ー!」
マーズ「俺は構わないぞ。ギバとガザルは?」
ギバ「仕方ねえから手伝ってやるよ」
ガザル「ったく、面倒起こされても困るんだよ。行くならさっさとしろ」
バン「やったー!ありがとな!んで、どうしたらいいと思う?」
ガザル「てめえの問題だろうが!人任せにすんじゃねえ!」
バン「ヒイィッ!ごめんなさい!」
マーズ「まあまあ。バン、それならソルティコに来るか?こことは違う物が売られてるはずだぜ」
バン「おお!ナイスだ、マーズ!よっしゃ、向かおうぜソルティコ!」
バンは三人を引っ張っていく
ギバ「おい、待てよ。まずはマルティナ様達にいなくなる報告だ。兵士が見習いだけになるのは伝えておいた方がいい」
ガザル「だな。だから引っ張るな、この馬鹿!」
ガツン!
バン「痛い!」
ソルティコの街 商店街
ガザル「へ〜、流石ソルティコだ。冬だってのに風が暖かい」
ギバ「クレイモラン出身から言わせてみたらあり得ねえよ。デルカダールですら雪が無くて驚いてるってのに、更に暖かいなんて冬じゃねえみたいだ」
マーズ「逆に俺からすればクレイモランの寒さに驚いたけどな。さて、バン。色々あるが何がいいんだ?」
バン「いつも直感で選んでるんだ。これ!とかよさそうって感じのをババッてよ」
ガザル「それ本当に喜ばれてんのか?去年は何あげたんだよ」
バン「なんだったかな〜.........あ!綺麗な絵をあげたんだ!今でも飾ってくれてるぞ」
ギバ「アハハハハ!!お前、絵って柄じゃねえだろ!」
バン「うるせえ!笑うな!」
マーズ「まあそれじゃあ色々見てみるとするか。ギバも母さんとかにプレゼントをあげてもいいんじゃないか?」
ギバ「あー、確かに。じゃあ俺も何か見てみようかな」
ガザル「あれ?あそこにいるのってテルマと確か妹のチャムだったか?」
バン達の前にある店ではテルマとチャムが店の商品を見ていた
バン「本当だ。おーい、テルマー、チャムちゃーん。何してんだー?」
テルマ「え?あれ!?バンさん達じゃないですか!ソルティコで会うなんて」
チャム「兵士さんだ。こんにちはー」
ギバ「おう、こんにちは。そういえば二人もここが出身だったな。故郷帰りか?」
テルマ「はい、少しだけ。ビルさん達が偶には家に帰れって言ってくれて」
チャム「お母さんとお父さんにこれまでの事たっくさん報告してたんだよー」
ガザル「そうか。明日はデルカダールでクリスマスパーティーだぞ?こっちにいるのか?」
テルマ「いえ!俺達もパーティーには参加させてもらいます。マヤさん達からお城に泊まっていいとも言ってくれたので。ここには家の掃除といつもお世話になってる人達にプレゼントをと思って」
チャム「お兄ちゃんがね、兵士さん達にもモゴモゴ」
テルマ「チャム!」
テルマはチャムの口を塞いだ
その顔は少し赤くなっている
マーズ「はは、何も聞いてないから大丈夫だ」
テルマ「あ、ありがとうございます。バンさん達はどうしてここに?」
バン「俺、メグっていう妻とマサルっていう子どもがいるんだ。でもよ、プレゼントを買うのを忘れててな。デルカダールで買うより違う国で買った方がいいだろ?だからマーズの紹介でソルティコに来たんだ」
テルマ「プレゼントを忘れてたって.......はは、バンさんらしいですね」
ガザル「本当馬鹿なんだぜ、こいつ。バン、テルマの方がずっと子どもなのにお前よりしっかりしてるぞ」
バン「そ、そんな事ない......はずだ!それじゃあよ、テルマ、チャムちゃん。一緒にプレゼント探そうぜ」
チャム「いいよー。兵士さんと仲良くなりたい」
ギバ「そうだよな。兄ちゃんばかりと仲良くしてたらチャムちゃんが可哀想だもんな」
テルマ「チャム、あまり迷惑かけないでくれよ」
チャム「はーい」
その後
バン「すっげー!これ、めちゃくちゃ綺麗だな!」
チャム「本当だー。キラキラしてるー」
バンとチャムはスノードームに夢中になっている
ギバ「なんで子どもと反応同じなんだよ」
ガザル「全くだ。おい、バン!お前、プレゼント探してんのかよ」
バン「も、もちろんだぜ!でも、こうビビッてくるものが中々ねえんだよな」
ギバ「本当に直感で探してんのかよ。似合うものとか小物とか色々あるだろ」
バン「うーん、なんかなー」
別の店では
テルマ「うーん.......」
マーズ「何悩んでんだ?テルマ」
テルマ「あ、マーズさん。あの、ビルさん達にプレゼントを探してたんですけど、ビルさん達って魔物なんですよ」
マーズ「ああ、そうだったな」
テルマ「だからこういう服とか暖かいものより食べ物の方がいいのかもと思って」
マーズ「でもあいつらだって人間の姿の時は服着てるだろ?大丈夫だと思うぜ」
テルマ「ああ、確かに」
マーズ「それに、プレゼントなんてのは物より気持ちだ。自分が相手にどれだけ気持ちを込めているかが一番大事だと思うぜ」
テルマ「気持ち......。そうですよね!俺、この暖かい服にします!」
マーズ「おう、行ってこい」
広場
バン「いいのがねえなー」
ガザル「お前が楽しんだだけだったじゃねえか。なんであんなに色々あったのに見つけなかったんだよ」
バン「なんとなくこれじゃないって思ってよ」
ギバ「直感だけで選ぼうとすんなよ。必要なものとかあるんじゃねえのか?」
その時
ザバァン!!
魔物達「ギィィァァ!!」
キャアアアア!
海岸の方から魔物の群れが現れた
全員「!?」
ガザル「おいおい、こんな時に魔物かよ!」
テルマ「チャム、家に戻ってろ!バンさん達、俺もお手伝いします!」
マーズ「頼む。ガザルとテルマは観光客を海岸から避難させてくれ!」
バン「ギバ、マーズ!俺達は魔物と戦うぞ!」
ギバ「そうだな!」