次の日、デルカダール城
大広間
普段はシャンデリアや花などが飾られてあるだけだが、今日は真ん中にクリスマスツリーと壁にリースや暖炉、天井からはオーナメントボールや星型の飾りがぶら下がっている。また、ツリーの近くではプレゼントの箱や靴下などもある。音楽団の人達もその近くで曲を奏でている。
大広間にも一般の人が入れるようになっているのでいろんな人が大広間にいてこの空間を楽しんでいる。
全員「わぁ〜......」
セーニャ「素敵ですわ!まさにクリスマスを象徴するかのような空間です!」
シルビア「本当ね〜!とってもステキ!」
ベロニカ「去年よりも豪華になってるのね。飾りもたくさんあるじゃない」
ロウ「ほほ、これは見事なものじゃのう。わし達も負けてはおれんな」
イレブン「うん、そうだね。僕達も天井にぶら下げるのよさそう」
カミュ「お、皆来たな」
玉座の方向からカミュがやってきた
シルビア「あ、カミュちゃん。カミュちゃんもここを手伝ったの?」
カミュ「まあな。兵士達とマルス達、俺にマヤって感じで結構頑張ったんだぜ」
セーニャ「とっても素晴らしくて見惚れてしまいましたわ。城下町にあるクリスマスツリーもいつもより大きく感じました」
カミュ「あれも俺達が見つけたものなんだ。まあこっちに来いよ、マルティナ達が待ってるぜ」
玉座の間
マルティナ「あ、皆。来てくれたのね」
ベロニカ「ええ、見たわよ。城下町や大広間の装飾。凄かったわ。どこもクリスマス一色で楽しそう」
ラース「今年は特に頑張ってみたからな。俺達も結構満足いくものになったんだ」
ロウ「ほほ、そうじゃろうな。街もとても賑わっておった」
グレイグ「街の人達も積極的に協力してくれてここまで大きくなったのです。やはり皆と協力するのはいい事ですね」
イレブン「あ!そうだった。皆にもあげたんだけど、これよかったら食べてよ。僕が作ったクリスマスケーキ。カミュのはコーヒー味のクッキーだよ」
イレブンはマルティナ達に小包装されたお菓子を渡した
ラース「おお、ありがとなイレブン。マルス達に羨ましがられそうだ」
カミュ「わざわざ違うもの作らせて悪いな。しっかり食べさせてもらうぜ」
シルビア「それじゃあそろそろ始めましょうよ!プレゼント交換!アタシ、とっても楽しみにしてたのよ〜」
セーニャ「私もです。皆様からはどんなものがプレゼントされるのかワクワクします」
グレイグ「あまり喜ばれるかどうかわからないが構わないか?」
イレブン「ふふ、大丈夫だよ。そういうのも含めたものなんだからさ」
ベロニカ「それじゃあ丸く円になって座りましょうか」
全員がその場に円となって座った
マルティナ「ふふ、なんだかキャンプ場みたいで懐かしいわ」
カミュ「確かに。飯食う時とか基本この形だったもんな」
ラース「それじゃあ始めるぞー。皆、プレゼントを出すんだ」
全員がプレゼントの袋や箱を出した
ベロニカ「なんかイレブンの箱大きくない?何入ってんのよ」
イレブン「あ、本当だね。皆これくらいの大きさだと思ったのに」
グレイグ「俺としてはラースが普通のプレゼントを用意しているとは思わなかったがな」
ラース「失礼だな、グレイグ。俺だって偶には普通に考えるさ」
カミュ「本当か?兄貴がこの場でイタズラしないなんてちょっと想像つかないぜ」
マルティナ「大丈夫よ。プレゼントは私と一緒に考えたやつだから」
シルビア「それなら安心ね。じゃあいくわよ〜!」
全員「メリークリスマース!」
カミュ「メ、メリークリスマス.....?」
全員がプレゼントを自由に回し始めた
反対に回したり、向こう側に渡したりなどして混ぜていく
数分後
シルビア「は〜い、ストップよ〜!今、手に持っているプレゼントが皆の物よ」
セーニャ「途中変な音がする箱がありましたわ」
ロウ「そうじゃのう。カサカサと軽そうな音がしておった」
カミュ「少し周りより重たいプレゼントもあったな。何入ってんだよ」
ラース「まあ皆中身が気になるだろうから、イレブンから順番に開けていこうぜ」
イレブン「うん。僕のはね〜.........あ!!料理のレシピ本!やった!誰からの?」
マルティナ「私よ。カミュやグレイグに渡ったら不安だったけど、イレブンなら使ってくれそうね。安心したわ」
カミュ「まあ俺達は料理は得意ではないからな」
グレイグ「俺よりマシだろう。俺は.......まあいい」
イレブン「ありがとう、マルティナ!大事に使わせてもらうね」
カミュ「それじゃあ次は俺だな。さて...............」
カミュは箱を開けたが、すぐに箱を閉めた
全員「?」
カミュ「おい、じいさん。お前の物だな?」
ロウ「ほほ、カミュに渡ったかの。どうじゃ?わしのオススメじゃぞ」
カミュ「は〜.........。次、ベロニカだぞ」
カミュはやれやれといった表情を浮かべている
ベロニカ「大体想像がついたわ。私達に渡らなくて本当よかったわ。さて、私は........」
ボン!!
ベロニカ「キャアッ!!」
ベロニカが箱を開けると中から小さな爆発が起こり、箱が破裂した
全員「!?」
シルビア「ちょっと!ベロニカちゃん!?大丈夫!?」
ベロニカ「ゴホッゴホッ!なによ、もう!ビックリしたじゃない!」
ラース「くくく........」
ベロニカ「ラース!!あんたの仕業ね!!どうなってんのよ!?」
マルティナ「え?ラース?私と考えたやつはどうしたの?箱まで用意してたじゃない」
ラース「もちろんあるぜ。ここにな」
ラースは自分の後ろからもう一つ箱を出した
マルティナ「え!?じゃああれは.....」
ラース「ベロニカ、中見てみろよ?」
ベロニカ「中って爆発して何も......あら?何かあるわ」
ベロニカは中にあるキラキラした物を取り出した
ベロニカ「これ.........氷?全然溶けないけど」
セーニャ「綺麗ですわ、中に何か入っていますわね」
ラース「苦労したんだぜ?炎を形のまま凍らせるの」
ベロニカ「え!?あ、本当だわ!これ、中に炎が入ってる!」
ロウ「ほう、それは凄いのう。原型を保ちながら凍っておるとは」
グレイグ「相変わらず器用だな。こんな事が出来るとは」
カミュ「じゃあなんで爆発したんだ?」
ラース「開けたらイオが発動するようにしておいたんだ。ビックリしただろ?」
ベロニカ「当たり前じゃない!でも、ありがとう。大事に飾らせてもらうわ」
マルティナ「待って、ベロニカ。ラース、その箱はどうするの?」
ラース「もちろんわかってるさ。ベロニカ、これもやるよ。これに使えるようにしてある氷なんだぜ」
ラースはマルティナと用意したもう一つの箱をベロニカに渡した
ベロニカ「これも何かしてあるんじゃないでしょうね?」
ラース「流石の俺でもそんな事はしないさ」
マルティナ「ベロニカ、安心して。私も入れる所まで見てるから」
ベロニカ「そっか、それなら大丈夫そうね。さて中身は.......あ!ブレスレット!」
中からは金色のブレスレットが出てきた
真ん中には穴が空いている
ラース「そこに穴があるだろ?そこに氷を嵌めてみろよ」
ベロニカ「もしかして........あ!ピッタリだわ!」
ラース「これでブレスレットの完成だ。どうだ?」
ベロニカ「へ〜、中々いいじゃない!最初はふざけてんじゃないかと思ったけど、ちゃんと考えてあるのね。見直したわ」
ラース「おっと、ふざけたのは本当だぜ?」
ベロニカ「そうでしょうね!あんな爆発、本当ならいらないじゃない!」
シルビア「でもいいわね、そのブレスレット。ラースちゃんにしか作れないって事よね。ステキだわ〜」
グレイグ「確かにそういう事になるな。この世界に今は一つだけという事か」
イレブン「そう言われるとベロニカが羨ましいな」
ベロニカ「そ、そうね........。ラース、ありがと」
ラース「おう!」