次の日の朝 マルティナとラースの部屋
ラース「ん........ふわぁ〜.......朝か。...........って、ええ!?」
マルティナ「ん........どうしたの、ラース?」
ラース「あ、わ、悪い、起こしたな。見てくれよ、マルティナ」
ラースとマルティナのベッド横にある机には緑とオレンジの箱が置いてある
マルティナ「え?........ええ!?これって、私達に!?」
ラース「多分な。というか、この差出人ってもしかして」
マルティナ「お父様かしら?」
ラース「いや、だとしたら俺が気付くはずだからな。気配を夜に全く感じなかったって事は.......」
マルティナ「となると、そんな事が出来そうなのは一人しかいないわね」
ラース「開けてみるか。このオレンジのが俺だよな?」
マルティナ「多分そうね。中は.........あら!ピアスだわ。私のはオレンジよ」
マルティナは箱から金色のピアスに小さなオレンジの装飾がついたピアスを出した
ラース「お、色違いだな。俺は緑だ」
ラースもマルティナと色違いの小さな緑の装飾がついたピアスを出した
マルティナ「ふふ、いいわね。お互いの色をつけられるって事ね」
ラース「後でお礼言わないとな。.........いや、言ってもはぐらかされるか?」
マルティナ「そうね、きっと隠してくるわね。それなら言わなくていいかしら。きっと彼もそれを望んでるはずだわ」
その後、朝食場
ラース「おはようございます、皆」
マルティナ「おはようございます」
マルス「あ!父さーん!見て!今年プレゼントが二つもきたの!」
ルナ「私も!どっちも欲しかったものだったんだよ!」
チャム「私も二つ!こんなにきたの初めてー!」
マルティナ「ふふ、よかったわね。マルス、ルナ、チャムちゃん」
マルス「あ!じいちゃんもね!プレゼント来たんだって!しかもグレイグさんも!」
ルナ「お母さん達はサンタさんからプレゼント来た?」
ラース「ああ、俺達にも来てくれたぞ。綺麗なお揃いのピアスだったんだ」
チャム「でも、なんで皆にプレゼントしたんだろ。子どもだけじゃなかったのかな?」
デルカダール王「ははは!それはきっとわし達も心はまだまだ子どもという事なのだろう!」
ルナ「えー?グレイグさんも?」
グレイグ「ふっ、ああ。俺も心はまだお前達と同じように子どもなのかもしれないな。サンタには見抜かれているようだ」
マヤ「兄ちゃん、兄ちゃん」
ラース「ん?」
マヤ「ありがとね、プレゼント。あと兄貴が突然ごめんね」
ラース「ああ、大丈夫だ。むしろありがたいな。こうして平等にプレゼントをくれてよ」
マヤ「いしし、少し恥ずかしいけどね」
グリー「ラースさん、わざわざ僕にまでありがとうございます」
ラース「好みとかは詳しくわからなかったからな。いらなかったら売ってくれよ」
グリー「まさか!そんな事しませんよ!エプロン、これから大事に使っていきますね」
テルマ「ラース将軍、僕にまで二つも渡さなくてよかったんですよ?」
ラース「ん?テルマ、わからないのか?俺が渡したのは一つだけだぜ?」
テルマ「え?........じゃ、じゃあもう一人?あれ?」
マヤ「いしし、本当のサンタさんかもしれないよ?テルマ」
テルマ「ええ!?い、いやいや、まさかそんな.......ええ?」
マルス「カミュはサンタさんから何貰ったの?」
カミュ「俺か?そういやまだ見てねえな」
ルナ「えー、カミュさん気にならないの?」
カミュ「はは、悪いな。朝飯食ったら確認してくるから後でな」
マルティナ「そうね。いつまでも話してたら駄目ね」
デルカダール王「では、皆で食べるとするかの」
その後、玉座の間
ラース「ありがとな、カミュ。プレゼント、皆に渡してくれてよ」
カミュ「いきなり兄貴は何言い出すんだか。あれはサンタってやつの仕業だろうぜ」
マルティナ「ふふ、そういう事にしておくわ」
カミュ「...........。なんで俺だと思うんだよ」
ラース「むしろ、お前以外俺達の部屋に入れるような実力はないだろ。気配や部屋の構造とかを知ってるなんてよ」
カミュ「いや、そんな事ねえだろ。俺以外だって夜なら簡単に入れそうだぜ?」
グレイグ「だとしたら俺やラースが起きるはずだ。物音を立てず、気配を無くして行動が出来るのは慣れていなければいけないからな」
カミュ「俺以外の盗賊だってそれくらい」
マルティナ「それなら部屋が荒らされるかして、結局私達は起きるはずよ」
ラース「大体そんな強気な行動とる盗賊はいねえだろ。いるのなら俺達と張り合える自信があるか馬鹿かってだけだな」
カミュ「............ハァ、わかったわかった。クリスマスってやつに浮かれて楽しんでみただけだ」
マルティナ「あら、そうだったの。カミュもカミュなりに楽しめたなら嬉しいわ」
グレイグ「いいものだろう?クリスマスは」
カミュ「まあ.......な。悪くはねえんじゃねえのか?」
ラース「クリスマスが終わってすぐだが、またイベントがあるからな。そっちも楽しんでいけよ」
カミュ「まだあんのかよ!何があんだ?」
マルティナ「年越しね。今年の終わりと新しい年を迎えるお祝いよ。デルカダール国民全員に新春の挨拶もしないと」
カミュ「あー、年越しか。聞いた事はあるな。そんな大々的にやる事なのかはわからねえが」
グレイグ「国によるだろうな。サマディーではやらないと聞いたし、ユグノアでは昔はやっていたらしい。クリスマスほど大掛かりではないが、国民からすれば連続でお祭りというわけだな」
ラース「あとな!年越しと年明けは美味いものがたっくさん食えるんだぜ!」
カミュ「はいはい、それは兄貴が嬉しいだけだろ。俺はそこまで興味ねえよ」
ラース「んだよ、つれねえな。酒だってたくさんあるってのに」
カミュ「そりゃあいい事聞いた。久しぶりに兄貴達と飲むか」
マルティナ「まずは準備からよ。カミュもよかったら手伝ってくれると嬉しいわ」
カミュ「まあ必要なら力は貸すぜ」
グレイグ「ありがたい。それならよろしく頼む」