ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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エマの悩み

それから一ヶ月後、ユグノア城

 

 

 

玉座の間

 

 

 

ベロニカとセーニャ、シルビアが遊びにきていた

 

 

 

シルビア「え?エマちゃんの様子が?」

 

 

 

 

イレブン「うん、どこかおかしくてね。エマが少し笑いながら話を終わらせる時って大抵何か無理してるんだ。最近それが多くて」

 

 

 

 

ベロニカ「喧嘩したわけじゃないのね?」

 

 

 

 

イレブン「全然!喧嘩はあまりしないよ」

 

 

 

 

ロウ「わしには違いがわからなくてのう。イレブンは幼少期から共にしておるからこそわかるのだろう」

 

 

 

 

セーニャ「エマ様は最近何かされておりましたか?」

 

 

 

 

イレブン「普段通りだと思うんだけどな〜。朝起きて、一緒にご飯食べて、仕事の手伝いしてくれてって感じでね」

 

 

 

 

シルビア「わかったわ。ショッピングに誘って本人に少し話を聞いてみるわね」

 

 

 

 

イレブン「うん、ごめんね?こんな事頼んじゃって」

 

 

 

 

ベロニカ「大丈夫よ。女の子だもの、あんたに言えない事だってあると思うわ」

 

 

 

 

シルビア「アタシ達に任せてちょうだい」

 

 

 

エマの部屋

 

 

 

コンコン

 

 

 

エマ「は、はい」

 

 

 

 

ベロニカ「エマちゃん、ちょっと用事があるの。入ってもいい?」

 

 

 

 

エマ「あ、ベロニカさん。はい、どうぞ」

 

 

 

ガチャ

 

 

 

ベロニカ「こんにちは、エマちゃん。これからダーハルーネで三人でショッピングしようと思ってたんだけど、よかったらエマちゃんも来ない?偶には違う街にも行きましょう」

 

 

 

 

エマ「いいんですか?ありがとうございます!」

 

 

 

 

シルビア「もっちろんよ〜!たっくさんお話しましょうね〜」

 

 

 

 

エマ「あ、イレブンにいなくなる事伝えないと」

 

 

 

 

セーニャ「それでしたら私達が先程お誘いする事をお話ししておきましたので、出発する時に言えば大丈夫ですわ」

 

 

 

 

エマ「わ!準備が早いんですね!助かります!それでは少々待ってもらっていいですか?」

 

 

 

 

ベロニカ「ええ、突然だったもんね。入り口で待ってるわ」

 

 

 

ダーハルーネの街

 

 

 

エマ「うわ〜.......。本で見た景色だわ、綺麗な街」

 

 

 

 

ベロニカ「ダーハルーネには来たことなかったの?」

 

 

 

 

エマ「はい。イシの村からは遠かったですし、ユグノアから出た事も殆どありませんから」

 

 

 

 

シルビア「初めてならうんと楽しまなきゃ駄目よ、エマちゃん!アタシ達がオススメの場所案内するわね!」

 

 

 

 

エマ「それは嬉しいです!ぜひお願いします、シルビアさん」

 

 

 

 

シルビア「うふふ、前からエマちゃんとショッピングしたかったのよ〜。一緒に来れてアタシも嬉しいわ!まずは洋服ちゃんから見ていきましょ〜!」

 

 

 

数時間後、カフェ

 

 

 

シンジが営むカフェで四人は休憩していた

 

 

 

シルビア「ねえ、エマちゃん。ユグノア城で生活するようになってしばらく経つでしょ?何か困った事とかある?」

 

 

 

 

エマ「困った事.......ですか。ですが、あまりご迷惑をおかけするわけには」

 

 

 

 

シルビア「やだ〜、エマちゃんったら!そんな事全然気にしないわ!寧ろ何かあるならどんどん相談しちゃって!イレブンちゃんやロウちゃんだけじゃなくても、アタシ達だって絶対協力するわ!」

 

 

 

 

エマ「ありがとうございます。イレブンやロウ様にはとても言いづらくて......。実は数日前、ユグノアの商店街に買い出しに出かけた時に見た事もない男性の方に捕まってしまい」

 

 

 

 

三人「ええ!?」

 

 

 

 

ベロニカ「大丈夫だったの!?」

 

 

 

 

エマ「それが..........王国のお金が目的のようで、私を利用してお金を盗もうとしているんです。今日から一週間後に、二千万ゴールドを指定の場所まで持ってくる事を引き換えに解放されました」

 

 

 

 

ベロニカ「なんてやつなの!エマちゃん、そんなのさっさとイレブンに言っちゃいなさい!早い所捕まえないと!」

 

 

 

 

エマ「それが、いつも着ている服に盗聴器を付けられてしまい下手な事を言えなかったんです」

 

 

 

 

セーニャ「そんな事が.......。では、私達の今日のお誘いはもしかして」

 

 

 

 

エマ「はい。いつもとは違う服を自然に着ていける都合のよい日でした。なので、少なくとも今日はイレブンに話せると思って」

 

 

 

 

シルビア「そうだったの。でも、この数日間恐怖でいっぱいだったでしょ?特に捕まった日なんて怖くて仕方なかったわよね?よく頑張ったわ、エマちゃん。そんなわるーい子は早く捕まえちゃいましょう」

 

 

 

 

エマ「はい..........。本当.....怖くて、イレブンにも助けてって言えなくて......私、本当に」

 

 

 

エマはシルビアの優しい言葉によって今まで堪えていた涙が流れてきた

 

 

 

セーニャ「お気持ちは大変よくわかります。お一人でそんな怖い事を我慢されていたのは大変お辛かったでしょう。もう大丈夫ですわ」

 

 

 

 

ベロニカ「店長さん、ごめんなさい。ティッシュ貰えるかしら?」

 

 

 

 

店長「ああ、もちろんだ。綺麗な顔が台無しだからな。拭いてやってくれ」

 

 

 

数分後

 

 

 

エマ「すみませんでした、突然」

 

 

 

 

シルビア「いいのよ、当然の事だわ。それよりもこの事はアタシ達とイレブンちゃん達で絶対解決してみせるから、エマちゃんは危険な目に遭わないように違う場所に行きましょう」

 

 

 

 

ベロニカ「そうね。勘づいた犯人がエマちゃんに接近してくるかもしれない。今日私達がダーハルーネにいる事もわかってるはず。となると、ここからも離れた方がいいわね。デルカダールのお城に行きましょう。あそこなら何があっても大丈夫。兵士達もマルティナさん達もいるわ」

 

 

 

 

エマ「はい、ありがとうございます」

 

 

 

デルカダール城 玉座の間

 

 

 

マルティナ「そんな事が。怖かったでしょう?エマちゃん。無事に終わるまでここにいるといいわ。絶対安全だから」

 

 

 

 

エマ「ありがとうございます、マルティナ様」

 

 

 

 

ラース「必要はなさそうだが、援助はいるか?」

 

 

 

 

シルビア「大丈夫よ、悪い子は一人みたいだからね。数人でもアタシ達なら大丈夫よ」

 

 

 

 

グレイグ「そうだな、エマちゃんは俺達が必ず保護しておく。イレブンにもそう伝えておいてくれ」

 

 

 

 

セーニャ「お願いします。エマ様、犯人の特徴や捕まっていた場所を教えてくださいますか?」

 

 

 

 

エマ「はい。男性はイレブンより少し大きくて、大きさでいうと........ラースさんほどです。髪はなくて、黒いサングラスをつけていました。服装は全身真っ黒だったのでなんとも。場所はユグノアから出て、右手にある古小屋のなかでした」

 

 

 

 

シルビア「わかったわ、しっかりと伝えておくわね」

 

 

 

 

 

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