その頃、遺跡内
ジール「くっ、嘘だろ......」
ジールの前にある階段は壊れており、降りる事も登る事も出来なくなっていた
ジール「まだ下があるってのに、これじゃあガク達も登ってこれない。ロープがあればいいんだが.......」
ジールは周りを見渡す
ジール「暗くて何があるかも見えないしな。まずい、どうすれば.....」
ガク達は
ガク「ハァ........ハァ......」
ガクはフラフラとしながら歩いている
ルナ「うう、ガクさん辛そう。やっぱりホイミを出来るだけした方が」
ガク「大丈夫、大丈夫。兵士だもの、これくらい耐えてみせなきゃ。それにルナちゃんは今俺が戦えない以上、大事な戦力の一人。MPは温存しておかないと」
マルス「階段......見当たらないよね。どこにあるんだろう」
ルナ「こんなに明るいのにね」
ガク達の周りには至る所にクリスタルがはえている
ガク「ここは遺跡なんかじゃなくて、昔の発掘場だったのかもしれないね。今でこそ使われなくなったんだろうけどさ」
ルナ「そういえばここの階、魔物が見当たらない。上はたまにいたのに」
マルス「確かに。一匹もいないって珍しいね」
ガク「今はありがたい限りだね。........ん?二人とも、あれ上に繋がる階段みたいだよ」
ガクは遠くの壁に階段があるのを発見する
マルス「本当だ!よし!早くジールさん達と合流してガクさんを回復してもらわないと!」
三人は少し足早に階段に向かう
ルナ「あれ?階段の前にクリスタルがあって通れない」
階段の前には塞ぐようにクリスタルが生えている
ガク「跨いで行った方がいいね。一人ずつ行こうか」
マルス「じゃあ僕から行って次はルナ、その後にガクさんだね」
マルスはクリスタルの間を登って階段に向かう
ガク「気をつけるんだぞ」
マルス「うん、よいしょっと」
グラグラグラ!
その時、クリスタルが突然動き始めた
全員「!?」
マルス「わ!!な、なに!?揺れてる!」
ルナ「ど、どうなってんの!?」
ガク「まさか!?」
コーラルモンス「ギャオオオ!」
クリスタルだと思っていたものはクリスタルが生えた魔物だった
全員「魔物!?」
マルス「わー!!お、大きい!!」
ルナ「マルス!!」
マルスは頭のクリスタルに乗ったまま動けなくなってしまった
ガク「まずいぞ!一旦逃げろ!!」
ルナ「う、うん!!」
その頃、遺跡入り口
ジャス「こちらです!」
マルティナ「四人とも、どうか無事でいて」
バン「ジャス、落ちた場所はどこだ?」
ジャス「はい!案内します!」
ラース「ロープは?」
ガザル「持ってきてあります。長めの物を持ってきましたが、深さによってはどうなるか」
ラース「大丈夫だと信じておこう。ジャス、魔物はどれくらいいる?」
ジャス「僕達はほとんど遭遇しませんでした。隅にいるか、離れていくかだったので」
ダバン「それなら襲われてる心配はそこまでしなくてもいいかもな」
ラース「よし、行くぞ!」
遺跡内部
ギャオオオ!!
ジール「!?魔物の声!?下からだ!まさかガク達が襲われてんのか!?...............くっ、行くしかねえか!」
ジールは壊れた階段を飛び降りた
ドスン!
ジール「〜〜っ!よ、よし!ガク、マルス、ルナ!待ってろ!助けに行く!」
ジールは走って先に進み始めた
最下層
コーラルモンス「ギャオオオ!!」
ドガァン!
ルナ「キャーッ!」
ドガァン!
ガク「ぐっ!」
二人は走り回りながらギリギリで攻撃を避けていく
マルス「わ、わー!と、止まれー!」
マルスは落とされないように必死にクリスタルを掴みながら抵抗している
ガク「ぐっ......ハァ、ハァ」
ガクは体力がなくなってきたのか、走るスピードも遅くなってきた
ガク「ハァ........血が.....足りない」
コーラルモンス「グオオオ!!」
足を止めたガクに魔物からの攻撃が繰り出される
ルナ「駄目!!」
ドガァン!!
パラパラ.....
ルナはガクをなんとか引っ張り、攻撃の軌道から外れさせた
ガク「ありがとう、ルナちゃん。でも、もう俺体が動かないみたいだ」
ルナ「そんな.......。マルス!!」
マルス「と、止まった!よいしょ!」
マルスはクリスタルから飛び降りた
ルナ「逃げてばかりじゃ駄目みたい!」
マルス「うん!僕達で相手できるかわからないけど!」
二人は武器を構える
ガク「駄目だ。逃げるんだよ、二人とも」
ルナ「やだ!ガクさんも一緒!」
マルス「僕、さっき三人で出ようって言ったでしょ!見てて、ガクさん!こんなやつ、僕達が倒してやるんだから!」
コーラルモンス「グゥゥゥ.....」
マルス「ルナ、全力だよ!僕も大剣じゃなくて、慣れた片手剣にするから!かえん斬り!」
マルスは魔物に斬りかかる
ルナ「もちろん!ヒャド!」
マルスに合わせて氷の刃も数個飛んでいく
マルス「とりゃー!!」
ルナ「メラミ!」
ルナのメラミがマルスの剣についた火と合わさり更に大きな炎となる
ザクッ!
マルス「どうだ!」
コーラルモンス「??」ポリポリ
魔物はまるで気にしてないかのように攻撃が当たった場所を掻いている
マルス「そんな!?」
ルナ「通じてないよ!」
ガク「そうだと思う。こいつは、ソルティアナ周辺でもかなり強い部類の魔物。それの更に変異種。ジール達がいてもダメージを与えられるかどうか.....」
マルス「嘘......そんな強いのを僕達だけなんて......」
コーラルモンス「グオオオオ!」
ガク「避けるんだ!二人とも!!」
ドガァン!!
その頃、穴があった場所
ジャス「ここです。ここから崩れていって」
ロベルト「かなり大きい穴だな!この階ほぼ全部が崩落したのか」
マルティナ「下がよく見えないのは......怖いわね」
ラース「マルティナからしたらある意味ありがたいんじゃないか?まあそれなら手段は一つだけのようだな」
バン「そうですよね!行きます!」
ラース「待て、最後まで聞け」
バン「ぐえっ!」
ラースは今にも飛び降りようとしているバンの首を引っ張った
ラース「飛び降りて怪我しても余計な手間が増えるだけだ。恐らくこの下の階は穴はそこまで大きくないだろう。ここからロープを垂らして、それにつたいながらまず一つ下の階に降りる。それを繰り返していくぞ」
ダバン「それなら安全ですね。じゃあ俺、ここでロープの押さえ役やってます」
ラース「頼むぞ、ダバン。全員降りたらダバンも飛び降りてこい。数人下にいれびなんとかなる」
バン「ゲホッ!ゲホッゲホッ!!で、でも、それだと時間かかりますよ!マルス達が!」
ラース「俺達の子どもだ。簡単に諦めるやつに育てた覚えはない。きっと今頃脱出しようとしているはずだ」
マルティナ「ラース.......ふふ、そうね。あの子達が簡単に諦めるなんて思えないわ。でも、出来るだけ早く合流はしないとね」
ラース「そうだな。早足で進めていくぞ」