広場
ガヤガヤ
マヤ「凄い人混みだね。座ったりしてる人もいるけど、何があるのかよく見えないや」
グリー「えっとね〜.......あ!!シルビアさんのショーだって!」
グリーは背伸びをして看板を確認した
マヤ「え!?シルビアさんがきてるんだ!へ〜、それならこの人混みも納得だね」
グリー「前にデルカダールでショーしてた時以来だな。久しぶりに見るよ」
マヤ「よく見えないや、シルビアさんもういる?」
グリー「いや、まだいないみたい。ショーがそろそろ始まりそうって所かな」
マヤ「そっか、それならギリギリ間に合ってよかった」
グリー「でもマヤさん見えないよね?」
マヤ「まあ、雰囲気でなんとか」
グリー「出来るかわからないけど、僕が背負えるかもしれないよ」
グリーはしゃがんだ
マヤ「え!?いや、いいよ、そんなの。重たいだろうし、恥ずかしいって」
グリー「た、多分大丈夫だと思う。一旦やってみようよ」
マヤ「え、え〜........。わかった、無理ならすぐ諦めてね?」
マヤは恐る恐るグリーの背中に乗った
グリー「よ......いっしょっ!」
マヤ「凄ーい、グリー!よく見えるよ!」
グリー「ギリギリなんとかなりそう。途中休憩いれないとかもしれないけど」
マヤ「そ、そんなずっとは甘えてられないよ。キツくなったらすぐ降りるから」
その後、テント内
マヤ「シルビアさん!今回のショーも凄く面白かったよ!」
シルビア「あら!マヤちゃん、グリーちゃんも!二人も見てくれてたのね、ありがとう〜。って、グリーちゃん、大丈夫?」
グリー「い、一応......立ててはいます」
グリーは汗だくになって息切れしている
マヤ「ショーがよく見えないって言ったらグリーが私を背負ってくれたんだよ。キツくなったら言ってってお願いしたのに、グリーったら無理してこんなに」
シルビア「あらあら。カッコイイ所見せたかったのよね?グリーちゃんは。わかるわ〜、好きな女の子の前だもの。冷たい飲み物持ってきてあげるわね」
グリー「あり....がとうございます」
その頃、商店街
雑貨屋
マルス「グレイグさん!見てこれ!この水晶の中、色々入ってる!」
マルスは手にスノードームを持ってきた
グレイグ「おお、スノードームか。綺麗な物だな。だがマルス、それは割れやすいからな。あまり変に扱うなよ?」
マルス「はーい!」
ルナ「可愛いお花ー。これ、なんていう花なの?カミュさん」
ルナは店前に飾られている赤や紫の花びらがハートの形をした花をみている
カミュ「あー、悪いけど俺はそういうのは詳しくねえからな」
セーニャ「綺麗に咲いていますわね」
イリーナ「ふふ、その花可愛いでしょ?気に入ってくれたの?」
ルナ「あ、はい。ハート形でとても可愛いって思って」
セーニャ「こちらも売り物なのですか?」
イリーナ「いえ、申し訳ありませんがこちらは非売品なんです。デルカダールの兵士さんからの大切な贈り物でして」
ルナ「え?デルカダールの?」
グレイグ「すまない、俺達はデルカダール王国の城に住んでいるのだ。その者の名前は?」
イリーナ「まあ!そうだったんですか!それならご存知かと思われます。ギバさんという方です。このお店を救ってくれただけでなく、私達夫婦の命の恩人なんです。アッシュー!」
アッシュ「どうした?イリーナ。あ、お客様もいらしたのですね。ごゆっくり見ていってください」
イリーナ「ここのお客様達デルカダール王国のお城に住んでいらっしゃるんですって。ギバさんの事をご存知みたい」
アッシュ「おお!本当ですか!」
ルナ「命の恩人?ギバさん凄い事したの?」
アッシュ「話すと長くなるのですが、氷漬けにされていた俺を助けるためにヒノノギ火山の中にあると言われるたいようの石を取ってきてくれたんです」
イリーナ「それがなければアッシュは今頃死んでいたと思います」
セーニャ「そんな事があったのですか!氷漬けになってしまうなんて」
カミュ「へー、ギバのやつやるじゃねえか」
グレイグ「なるほど。少し前にクレイモランで人助けをしたと言っていた。ヒノノギ火山にも行ったと聞いて、いつ行ったのか知らなかったがそんな事があったのか」
イリーナ「そうだ!ねえ、君。そのスノードーム気に入った?」
マルス「うん!こんなに綺麗だし、どうやって中に入れたのかも気になる」
イリーナ「ふふ、ありがとう。それならそのスノードーム持っていって。お姉さんからのプレゼント」
マルス「え!?いいの!?」
イリーナ「うん、いいよ」
アッシュ「皆様もよかったら何かお一つご自由に持っていってください」
カミュ「い、いや、流石に俺達までそんな事するわけには」
イリーナ「ギバさんもいつもそう言ってくれるんですけど、私達としては何かお礼をしたいんです」
グレイグ「大変ありがたいのだが、子ども達だけにして俺達は気持ちだけ貰っておこう。ルナ、お前もよかったら何か選ぶといい」
ルナ「うん!」
セーニャ「とても品揃えが豊富ですね、こちらのお店。見ていて飽きませんわ」
イリーナ「ありがとうございます。父からの伝統なんです。品揃えだけならクレイモランでもトップレベルなんです」
セーニャ「それは凄いですわ!確かにこんなにたくさんあるお店は中々お目にかかりません」
アッシュ「お土産品だけでなく食料品や酒、簡単な武器の手入れ用品に衣服なんかもあります」
ルナ「お姉さん、私これにするー」
ルナは小さめのハーブキットを持ってきた
イリーナ「わかったわ、教えてくれてありがとう」
カミュ「それじゃあ本当にありがとな。子ども達が迷惑かけた」
アッシュ「いえいえ!とてもいい子達ですよ」
グレイグ「ギバにも伝えておく。ほら、マルス、ルナ。お礼は?」
マルス「ありがとう!」
ルナ「ありがとうございました!大切にします!」
イリーナ「じゃあね〜。またのご来店をお待ちしておりまーす」
その頃、マヤ達は
マヤ「大丈夫?グリー」
グリー「えへへ、ごめんね?情けなくてさ」
広場にあるベンチに座って休憩していた
マヤ「そんなの大丈夫だよ。私もシルビアさんのショーで興奮しちゃったし」
グリー「僕も結構楽しかったよ。でもそろそろお腹空いてきたな。マヤさん、どこかいい場所知ってる?」
マヤ「確かにもうお昼にしたいよね。あ!いい酒場があるよ!他国の酒場を視察してさ、私達のグラジーに活かせる場所ないか探そうよ!」
グリー「あ、いいね、それ。それじゃあ案内よろしくね」
マヤ「うん、こっちだよ」