ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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メグの焦り

それから一ヶ月後、デルカダール城下町

 

 

 

バンとメグの家

 

 

 

メグ「どう?バン。これ新作として出そうと思ってるんだ」

 

 

 

 

バン「いいんじゃね?いつも通り美味いぞ!」

 

 

 

 

メグ「ふふ、そう言うと思ったわ。それじゃあ売り出してみようかな」

 

 

 

 

バン「おう!俺もまた宣伝しとくからな!」

 

 

 

 

メグ「あまり大声で言わなくていいんだからね?変に期待されるのも困るのよ」

 

 

 

 

バン「でも客がたくさん来るとメグも嬉しいだろ?」

 

 

 

 

メグ「それはそうだけどさ」

 

 

 

 

マサル「おかあさーん、ごはーん」

 

 

 

 

メグ「あら、まだ食べるの?マサル」

 

 

 

 

バン「はは、いっぱい食べて大きくなれよ?マサル」

 

 

 

 

マサル「おとうさんくらい!」

 

 

 

 

バン「俺くらいか、いいじゃないか。なんなら俺より大きくなっていいんだぜ」

 

 

 

 

メグ「ふふ、それじゃあもう少し待っててね」

 

 

 

 

バン「あ、そろそろ時間だ。それじゃあメグ、行ってくるぜ」

 

 

 

 

メグ「行ってらっしゃーい」

 

 

 

 

マサル「がんばってねー」

 

 

 

その後、デルカダール城 訓練場

 

 

 

ロベルト「ほう、メグさんの新作か。今回は何のスイーツなんだ?」

 

 

 

 

バン「えーっとな、なんて言ってたかな..........。オレンジとなにかのロールケーキ?」

 

 

 

 

ベグル「お前、覚えてねえのかよ。今朝食べたんだろ?」

 

 

 

 

バン「美味かったぞ!」

 

 

 

 

マーズ「それはさっき聞いた。まあ今度行ってみるか」

 

 

 

 

ガザル「オレンジか、俺結構好きなんだよな。ロベルト、今度俺と行こうぜ」

 

 

 

 

バン「ガザルがオレンジ好きとか初めて知ったな。似合わねえぞ!」

 

 

 

 

ガザル「あぁん?」

 

 

 

ガザルはブーメランの刃をバンの目の前に構えた

 

 

 

バン「とっても似合っております!!ガザル様らしいと思いますよ!!」

 

 

 

 

ロベルト「それじゃあ詳しい事は食べてからだな、楽しみにしておこう」

 

 

 

 

マーズ「といっても、今週は少し忙しいよな。行けるのは早くても来週だな」

 

 

 

 

バン「色々あるもんな。会議とか遠征とか」

 

 

 

 

ロベルト「人気商品になって売り切れてない事を願おう」

 

 

 

それから三日後

 

 

 

カフェ

 

 

 

女性「このオレンジとアプリコットのロールケーキ一つお願いします」

 

 

 

 

メグ「はい、ありがとうございます」

 

 

 

 

男性「あ、メグさーん、俺にもその限定のやつ一つ!」

 

 

 

 

メグ「はーい(ふふ、売れ行きは好調ね。どうなるか不安だったけどなんとかなりそう)」

 

 

 

夕方、デルカダール城下町

 

 

 

商店街

 

 

 

メグは買い物に来ていた

 

 

 

メグ「(えっと、今日はお肉と桃、あとはミルクも足りなくなってきてたわね)」

 

 

 

メグがメモを見ながら歩いていると

 

 

 

男性A「なあ、お前あそこのケーキ食べたか?結構噂になってんだぜ?」

 

 

 

 

男性B「え?どこのだよ」

 

 

 

 

男性A「うるさい兵士が住んでるカフェだよ。あそこの店でつい最近出たケーキがよ、俺食べたんだけど不味いんだぜ!」

 

 

 

 

メグ「!!?」

 

 

 

 

男性B「マジかよ。なんでそんなん俺に勧めてくんだよ」

 

 

 

 

男性A「いやお前も食ってみろって!他のも大した事なかったんだからよ」

 

 

 

 

男性B「えー、そんな場所行かねえよ。もっと美味いもの食える場所に行く」

 

 

 

 

メグ「................」

 

 

 

その夜、メグとバンの家

 

 

 

メグ「(あんな風に思われる人もいるのね。やっぱり........もっと自信持てるような物作らないと!)」

 

 

 

 

バン「あれ?メグ?まだ起きてるのか?」

 

 

 

バンが降りてきた

 

 

 

メグ「あ、バン。うん、少しお菓子作ろうかなって」

 

 

 

 

バン「また?この前新しいの出したばっかりじゃないか」

 

 

 

 

メグ「........ちょっとね。あまり自信なかったからもっと美味しいやつを作ろうって」

 

 

 

 

バン「充分美味かったけどな。でも、夜遅くにやるのは危ないぞ?」

 

 

 

 

メグ「少しだけよ。バンは先に寝てて」

 

 

 

 

バン「..........わかった。早めに寝るんだぞ?おやすみ」

 

 

 

 

メグ「ええ、おやすみ」

 

 

 

次の日、訓練場

 

 

 

ロベルト「え?また新作が出来るかもしれないのか?」

 

 

 

 

バン「そうなんだ。メグのやつ、この前のやつに自信がなかったって言っててよ」

 

 

 

 

マーズ「でも売れてるんだろ?」

 

 

 

 

バン「順調って聞いてたんだけどな」

 

 

 

 

ベグル「まあもっと美味しい物を作りたいだなんて、店をやってるんだから当然の考えじゃないか?」

 

 

 

 

バン「まあそっか。新作、楽しみにしてよっと」

 

 

 

 

ロベルト「できたらまた教えてくれよな」

 

 

 

その夜、メグとバンの家

 

 

 

メグ「ハァ........(思いつかないな。でも、そんなに美味しくなかったのかしら、あのケーキ。いい感じに出来たと思ってたのに。あまり馴染みないフルーツを使ったのが悪かったのかな。じゃあもっと馴染みあるフルーツとかで)」

 

 

 

 

バン「また起きてたのか。マサルももう寝たぞ」

 

 

 

 

メグ「うん、ちょっとね。ねえバン、どんな果物が好き?」

 

 

 

 

バン「ん?俺か?そうだなー.......桃も美味しいよな。でも、リンゴも捨てがたい。ぶどうも美味いしなー」

 

 

 

 

メグ「ふふ、どれか一つにして」

 

 

 

 

バン「じゃあメグがくれた果物だ!それなら俺はなんでも美味いと思うぞ!」

 

 

 

 

メグ「もう、仕方ないんだから」

 

 

 

 

バン「へへ、悪いな、メグ。あ!なんか手伝える事あるか?」

 

 

 

 

メグ「今お手伝いしてもらおうとしたらあの返事だったでしょ?」

 

 

 

 

バン「うっ.......。ほ、ほら、他にもなんかないか?悩んでるみたいだし、他の人に聞いてみたいとか。店長さんとか、マルティナ様とか!」

 

 

 

 

メグ「そんな忙しい人達には申し訳ないよ。まだ思いついてすらないから大丈夫」

 

 

 

 

バン「うーん、そっか。まあそろそろ遅いし、寝ようぜ」

 

 

 

 

メグ「ええ、わかったわ」

 

 

 

次の日、デルカダール城 玉座の間

 

 

 

マルティナ「へえ、メグさんが悩んでるのね」

 

 

 

 

バン「そうなんです。俺、あまり力になれてやれなくて」

 

 

 

 

ラース「料理に少しは知識があればよかったんだろうけど仕方ないよな。バンは他の事で支えてやるといい」

 

 

 

 

グレイグ「明日は遠征だ、心配だろうが早く終わらせて帰って支えてやるのだぞ」

 

 

 

 

バン「メグに無理とかはさせたくないんですよね。大丈夫かな」

 

 

 

 

ラース「まあ次々新作を出すのはいい事なのかもしれないけど、メグはあまりそういう事しなかった人だもんな。少し違和感はあるよな」

 

 

 

 

バン「そうなんです。今回のだって美味しかったのに」

 

 

 

 

マルティナ「まあ大丈夫よ、きっと。見守ってあげてて」

 

 

 

その夜、メグとバンの家

 

 

 

メグ「遠征なのね、わかったわ」

 

 

 

 

バン「言うの遅くなって悪いな。明日はいないけど、明後日の夕方には帰ってくる。一日マサルの事頼む」

 

 

 

 

メグ「ええ、大丈夫よ。頑張ってきてね」

 

 

 

 

バン「あと、昨日とか一昨日みたいに夜遅くまで無理するなよ?考えすぎもよくないんだからな」

 

 

 

 

メグ「ふふ、バンが言うとなんだか説得力ないわよ」

 

 

 

 

バン「え!?な、なんでだよ!俺はメグの事を思って」

 

 

 

 

メグ「わかってるわ。大丈夫だから安心して」

 

 

 

 

バン「絶対だからな!」

 

 

 

 

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