ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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亀裂

次の日、カフェ

 

 

 

カラン

 

 

 

メグ「ありがとうございました(一応ケーキ売れてはいるけど、やっぱりどう思っているのかな。あまり美味しくなかったとか思ってたりするのかしら)」

 

 

 

メグは考え事をしながら後片付けをしていると

 

 

 

カラン

 

 

 

メグ「いらっしゃ」

 

 

 

 

男性A「ここだぜー!あのケーキを出してくる店」

 

 

 

 

男性C「へー、普通のカフェじゃん。そんなに変なのかよ」

 

 

 

 

男性A「おう!もうそりゃあ俺が間違うわけねえだろ!」

 

 

 

二人の騒がしい男性達が入ってきた。その一人は前に悪口を言っていた男性である

 

 

 

メグ「........二名様でしょうか?ご自由なお席に」

 

 

 

 

男性A「俺ここー!」

 

 

 

男性達はメグの話も聞かずに自分で勝手に行動し始めた

 

 

 

男性C「ねえ、そこの人ー、注文ー」

 

 

 

 

メグ「は、はい!ご注文はどうされますか?」

 

 

 

 

男性A「あれあれ、あのー、まずかったケーキ!」

 

 

 

 

男性C「おま!そんな注文あるかよ!ウケる!」

 

 

 

 

メグ「.........申し訳ありません、どちらのケーキの事でしょうか?」

 

 

 

 

男性A「あの新作とかいうやつだよ!それ二つねー」

 

 

 

 

メグ「わかりました。少々お待ちください」

 

 

 

 

男性C「待ってー、ねえ俺この人結構タイプだわー。お姉さん、ちょっと俺と遊ぼうぜ」

 

 

 

 

メグ「申し訳ございません、私には夫に子どももいますので」

 

 

 

 

男性A「この人兵士が夫なんだって!お前知らねえのかよ」

 

 

 

 

男性C「バレなきゃなんとかなるって。それに兵士だってどうせ何人も好きな人がどっかにいるでしょ」

 

 

 

男性の腕がメグの腰に触れる

 

 

 

メグ「キャッ、や、やめてください!」

 

 

 

 

男性C「キャッ、だって。かーわいいー。ねえ、いいじゃん。満足させてあげるからさ」

 

 

 

 

メグ「失礼します!」

 

 

 

メグは走ってキッチンに戻った

 

 

 

その後、派手な音がカフェから聞こえていたがメグは作る事に専念していた

 

 

 

メグがケーキを完成させて戻ると

 

 

 

メグ「な!?やめてください!!」

 

 

 

テーブルや椅子が壊されているだけでなく、壁などにあった装飾なども取られている

 

 

 

男性A「えー、俺達好みにしてやろうと思っただけだしー」

 

 

 

 

男性C「ギャハハハ!!こいつ、マジ最低!ウケる!」

 

 

 

 

メグ「お店を破壊して、こんなの営業妨害ですよ!犯罪なんですよ!」

 

 

 

 

男性A「うっわ、流石兵士が夫にいるだけある。マジ堅物じゃん、キモ」

 

 

 

パシャッ!

 

 

 

男性は水の入ったコップをメグにかけた

 

 

 

メグ「!?」

 

 

 

 

男性A「兵士がいるからって調子に乗るなよ?こんな店、ダーハルーネに比べたらゴミも同然なんだよ」

 

 

 

男性はそのまま去っていった

 

 

 

男性C「あ、行くのかよ!お姉さん、お相手してほしかったらいつでも来て」

 

 

 

もう一人の男性も去っていった

 

 

 

メグ「..........う、ううっ........」

 

 

 

メグはその場に崩れ落ちた

 

 

 

メグ「なんで...........頑張ってるのに........」

 

 

 

メグの目からは涙が溢れてきていた

 

 

 

カラン

 

 

 

男性「メグさん?さっきの人達って、うわ!!なんだこれ!?お店が!!」

 

 

 

常連の男性客が心配そうにやってきた

 

 

 

メグ「あ........」

 

 

 

 

男性「大丈夫ですか、メグさん!怪我は!?すぐに兵士さん達に知らせないと!バンさん達は!?」

 

 

 

 

メグ「すみ.......ません........」

 

 

 

夕方、メグとバンの家

 

 

 

バタン!

 

 

 

バン「メグ!!」

 

 

 

バンが知らせにより慌てて戻ってきた

 

 

 

ラース「戻ったか。メグに怪我とかはないそうだ。見た目だけな」

 

 

 

家の中ではラースがマサルと共にいた

 

 

 

マサル「おとうさん、おかあさんが」

 

 

 

 

バン「メグは二階ですか?」

 

 

 

 

ラース「ああ。悪いが、マサル君は少しだけこっちで預かるぞ。メグの状態を回復させてやってくれ。バンもしばらくはこっちに専念していろ。城には報告以外来なくていい」

 

 

 

 

バン「わかりました」

 

 

 

メグの部屋 前

 

 

 

バン「メグ、俺だ。話は聞いたぞ、入っていいか?」

 

 

 

 

メグ「............いいよ」

 

 

 

ガチャ

 

 

 

バン「メグ........」

 

 

 

バンが入ると中では小さく座り込んだメグがいた

 

 

 

メグ「バン.........私、お店やめる」

 

 

 

 

バン「!?」

 

 

 

 

メグ「私、調子に乗ってたのかも。お菓子とか作って、誰かに美味しかったって言ってもらえるのが嬉しかった。でも、そう思わない人達はたくさんいた。私なんかが作るお菓子じゃ、誰も食べない」

 

 

 

 

バン「そんな事ない!メグのお菓子は、作る物はなんでも美味えよ!俺が何度も美味いと言っただろ!」

 

 

 

 

メグ「バンだけ美味しいって言っても駄目なのよ!!」

 

 

 

メグは大きな声をあげた

 

 

 

バン「!?」

 

 

 

 

メグ「私、バンを信じられない。本当に美味しく感じたの?お世辞だったんじゃないの?それをずっと信じてた私も馬鹿よ!まずい料理を美味しいと信じてたなんて.......」

 

 

 

 

バン「メグ、お前.......それ本気で言ってるのかよ」

 

 

 

 

メグ「そうよ!だって、そうじゃなきゃ、おかしいわよ。まずいって騒がれて、馬鹿にされて、お店まで壊されて」

 

 

 

 

バン「..............メグ、俺は嘘が下手だぞ」

 

 

 

 

メグ「だからその嘘を見抜けない私は!」

 

 

 

 

バン「メグに嘘なんかつくか!全部本当の事だぞ!」

 

 

 

 

メグ「嘘よ!!」

 

 

 

 

バン「〜〜っ!!もういい」

 

 

 

 

メグ「バン?」

 

 

 

 

バン「好きにしろよ、俺は知らない」

 

 

 

バンは出ていった

 

 

 

メグ「..........」

 

 

 

デルカダール城 大広間

 

 

 

マサル「マルスくん、ルナちゃん」

 

 

 

マサルは家からボールを持ってきていた

 

 

 

マルス「ボール好きなの?マサル君」

 

 

 

 

マサル「うん、楽しいから」

 

 

 

 

コロ「キャン!」

 

 

 

コロがボールを咥えて走っていく

 

 

 

マサル「あ!返してー」

 

 

 

 

ルナ「コロー、それマサル君のやつだよー。返してあげて」

 

 

 

 

コロ「?」

 

 

 

コロはマサルの元まできた

 

 

 

マサル「ありがとう、犬さん」

 

 

 

 

コロ「クゥ?」

 

 

 

 

ラース「コロー、まだ小さいから優しくしてやれよ?」

 

 

 

 

コロ「キャン!.......?キャン!」

 

 

 

コロは入り口に走っていく

 

 

 

ラース「ん?」

 

 

 

 

バン「あ、コロか」

 

 

 

 

ラース「バン。メグはどうした?なんとかなったか?」

 

 

 

 

バン「知りません。今のメグは俺の知るメグじゃありません。俺の事も信じられないようです」

 

 

 

 

ラース「.......何があった」

 

 

 

 

バン「............」

 

 

 

 

ラース「(ハァ、不穏な雰囲気になってきたな。大丈夫かよ、これ)」

 

 

 

 

マサル「おとうさん、おかあさん大丈夫?」

 

 

 

 

バン「マサル、ごめんな?少しだけここにいてくれ。時間かかりそうなんだ」

 

 

 

 

マサル「?わかった」

 

 

 

 

ラース「バン、少し来い。何があったか細かく話してやる」

 

 

 

その後、バンの部屋

 

 

 

ラースはメグに何があったのかを話していた

 

 

 

バン「じゃあ!!そいつらがメグの店や心をボロボロにして!!」

 

 

 

 

ラース「そういう事だろうな。少し前から苦情が来ているグループ達だ。営業妨害行為をしてくるってな」

 

 

 

 

バン「許せない.......。俺、そいつらを絶対に捕まえます!」

 

 

 

 

ラース「駄目だ」

 

 

 

 

バン「な、何でですか!!被害だってメグの店以外にも出ているし、こんな悪質な事して黙っていられないですよ!」

 

 

 

 

ラース「それはわかっている。だが、捕まえるのは他の者がする。バンはするな」

 

 

 

 

バン「何でですか!!メグがあんな目にあったってのに、俺だけ黙ってなんか」

 

 

 

 

ラース「その感情だよ。お前、本人達を前にしたら暴れるだろ。手加減なんかせずに」

 

 

 

 

バン「...........でも!当然の」

 

 

 

 

ラース「それはこちらがする事だ。お前の役目じゃない。むしろ、お前の役目は違うだろ。メグを立ち直らせる事だ」

 

 

 

 

バン「...........無理です。メグは、俺の事を信じてくれません。俺、メグに嘘なんてついてないのに、メグは俺を嘘を言ったと決めてきて」

 

 

 

 

ラース「まだ混乱しているから満足に話できる状態ではないんだろうな。あまり気にするな。明日、もう一度話をしてみるんだ」

 

 

 

 

バン「...........嫌です」

 

 

 

 

ラース「なんでだ?」

 

 

 

 

バン「俺、悪くありません。メグが俺を信じてくれなきゃ話なんて出来ません。メグが俺を信じてくれるまで話はしたくないです」

 

 

 

 

ラース「ハァ.........」

 

 

 

 

 

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